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naritayaさんのレビュー一覧

投稿者:naritaya

4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本魔の山 改版 上巻

2015/09/26 10:09

読みとおすことで見えてくるもの

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

作者が最初に断っているように、「単純」で、さほど魅力的でもない青年、ハンス カストルプの平凡な人生が、延々と描かれる。決して何も起こらないわけではない。彼は、さまざまな興味深い人と出会い、さまざまな出来事にも遭遇する。それらに彼なりに真剣に向き合っていく。中には心打たれるエピソードもあるのだが、なぜか、彼がその経験から学び、成長していったとは感じられない。どこか中途半端で場当たり的であり、どこまでも「単純」かつ凡庸なままなのである。彼の進歩のなさのせいか、一つのエピソードが終わる度ごとに、私はこの本を投げ出しそうになった。しかし、一度読み始めた方には、少々つらくても是非最後まで読み通すようお勧めしたい。読み終わってこの本を閉じた時、なぜ、この青年の取るに足らない人生に長々とつきあわされたのか?その意味が理解できるにちがいない。

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紙の本さまよえる湖

2022/02/26 17:19

「探検」とは何か?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

永年、スヴェン・ヘディンという探検家と、彼の最大の功績といえる楼蘭発見やロプ湖に興味を持っていたが、漸くこの本を手にする機会を得た。
ただ私の場合、探検記自体については、それが命懸けのものであったにもかかわらず何故か陳腐で退屈に感じられ、むしろ20章にあるロプ湖探検史を興味深く読んだ。
そして、本編読了後に訳者解説を読んで、読書中の漠然とした違和感の理由に気付かされた。当時、欧州の視点で他の地域を探検するということは、こういうことだったのだなと納得できる、貴重な記録といえるだろう。

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見世物の世界

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

安っぽい、つくりもののようなストーリー。この設定は、むしろ村上春樹が意図したものではなかったか?空気さなぎ、リトルピープル、念力、幽体離脱、2つの月・・・なにしろ「ここは見世物の世界、何から何までつくりもの・・・」なのだから。
 小説「空気さなぎ」で文学賞を取りに行く。そんな意図して作った安っぽい「つくりもの」のストーリー。それを素晴らしいと讃えて、我々が生きる現実の世界で文学賞を獲得したとすれば・・・この世界は1Q84の「見世物の世界」とどこが違うのか?この小説が我々の世界を巻き込んだ一つの試みであるとしたら、1Q84は、この世界に向けて放たれた小説「空気さなぎ」ではないのか?だれか、この入れ子構造に気づき、この世界から出ていこうとするものはいるか?
 一方で「さきがけ」から連想される某新興宗教の教祖や信者が作り出した世界も、やはり安っぽい「つくりもの」ではなかったか?空中浮揚、ハルマゲドン、地震兵器・・・彼らはそれを本物と信じて行動し、現実に多くの血が流される痛ましい事件を引き起こした。彼らが見ていた世界は、我々の見ていた世界とは全く別の世界であったのかもしれない。たとえ、その世界の月は、ひとつであったとしても。彼らの中で、その世界はまだ生き続けているのだろうか?であれば迫害の歴史の1ページに、いつか多くの殉教者の名が連ね記されるかもしれない。
 同じものを見ながら異なるものを見、ひとつの世界に生きながら異なる世界に生きる、それは、本来、何の不思議もない日常のことなのではないのか?

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今、ガザで行われていることの真の意味を理解するための必読書

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

今、ガザで何が行われているのか?私はこれまで漠然と「テロとの闘い」であると考えていた。だが、それがこれまでイスラエルが長年に亘って描いてきたシナリオの最後の仕上げであることをこの本によって理解し、戦慄を覚えた。しかし、たとえイスラエルがこのシナリオは完結したと考えたとしても、これを含むより大きな物語は永遠におわらないだろう。人間の歴史がおわる日までは

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