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szkさんのレビュー一覧

投稿者:szk

575 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本雲上雲下

2018/03/11 20:09

ここにあり、日本の心

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

日本には溢れんばかりの神話、寓話、おとぎ話があった「はず」なのに。私たちは毎日情報を追い、そして飲み込まれている。そこから得ているものは何?まかてさんは日本古来のお話を通じて訴えている。目を向けるポイントがずれているんじゃないのと。目まぐるしいスピード社会少し立ち止まり、過去から学ぶことがあってもいい。草どん、子狐、山姥、小太郎…私は彼らと心通わせることができた。最高の時間だった。表紙は小太郎かな。美しい眼差しに何度吸い込まれたことか。また闇をさ迷うことがあったら、この本を手に取りたい。ここに光がある。

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電子書籍パレートの誤算

2018/03/11 20:07

問題定義の1冊

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

生活保護への著者の考えがしっかり表れている1冊。悪いばかりではないが、どうしても生活保護を食い物にするビジネスはなくならい。そこへどう切り込んでいくか。主人公の女性の正義感がアツすぎて、ちょっと気持ちが追いつかなかったが、要所要所に出てくる刑事若林のクールさが適度で気持ちよかった。終盤にかけて人命を優先した彼の決断にはしびれた。そして諳んじる警官の心得。保身保身で身を崩した猪又と対照的で人として尊敬できる。結局、生活保護をどうしたらいいのか答えは出なかった。これが、現代日本が抱える問題そのものなのだろう。

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電子書籍噂(新潮文庫)

2018/03/11 20:06

無念を知った

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

【ネタバレ】うわあ。最後1行が…。なんということだ。必死になって娘のことを思って捜査をしてきた小暮が浮かばれない。大どんでん返し、正に。親が知らない子供達の側面って本当にあるだろうな。どんなに仲良くても思春期になれば、親に話さなくなることばかりだし。それが誰もが通る道だったとしても、この結末にはもう、悲しみというより遣る瀬無さが残る。衝撃のミステリーだけれど、どうしてこうしたんだろう荻原さん。面白かった話が一気に無残になった…エンターテイメントで片付けられない薄気味悪さに困惑している。好きになれそうだったのに。無念。

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紙の本遅れた時計

2018/02/15 00:08

人間の機微をみつめる

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

登場人物は奇抜でもなく、至って一般的な人なのだが、どうしてか落とし穴に嵌るように転げおちていく。不倫の果て自殺した兄嫁を引き取りに行く義弟や、職歴を偽り結婚し、ふとしたしぐさでそれがばれ離婚されてしまう女や、夫に逃げられ自立のため万引きなど未然に防ぐ保安官になるも、夫が新しい女と万引きする場面に遭遇するなど、ごくごく善良で普通な人が出合う思いがけない不幸の描き方が鋭く、薄ら寒くなってしまう。そしてどんな話も詳細な説明はないので、想像力は逞しくなる一方。吉村さんのドライな視点は私にいつも刺激を与えてくれる。

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紙の本神様2011

2018/02/14 23:59

先にすすまなくちゃ、受け入れて

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2011バージョンは放射能に侵されていてとても悲しい。痛ましく思う気持ち、怒り、憤り、よく分かるのだけれども、そこから生まれる「悪い事」に目を向けてばかりでもしょうがないと思うのだ。原子力事故が起こってはじめて分かったこと。なんでこんな危険なものが!となっても、今まで恩恵受けてきたのも事実。だから不幸に目を向けるのではなくそこから考えられる最善の方法を考え、実行していかなくてはと思う。嘆くばかりでなく。なんとなく、さあ過去の失敗から学んでより良い地球にしていこう!という気概は感じられなかった。少し残念。

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紙の本幸せすぎるおんなたち

2018/02/14 23:58

さあ、幸せよりどりみどり

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この恐怖はどう伝えたらいいのだろう。雀野さん3作目だからなんとなく馴染めてはいるけれど、初読みだったらきついなあ。X県の毒素。浸食力がはんぱない。1匹の老犬と女性の怨念も加わってさらに毒が強くなる。最終話に近づくにつれ、X県の本質も如実に明かされていくが、結局この地に足を踏み入れたら、食殺されるのが運命なのか。怖すぎ!いつか老犬と女性の恨みは晴らされるんだろうか。それとキーパーソンの彼女。彼女は救いなのか、それとも弄ぶだけなのか。曖昧な立ち位置がまたおどろおどろしさに拍車をかける。読んだら最後、戻れない。

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紙の本おらおらでひとりいぐも

2018/02/14 23:57

天上へ登る一冊

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若い頃に捨てた故郷、岩手。老いて一人になったとたん突如、脳内に岩手弁が溢れてきた。そして多数の声と桃子さんは会話する。励ましたり、同調したり、反論したり、滑らかな文調で会話は続く。桃子さんはおしゃべりなのだ。そしていろいろ考える。考えて考えて意味を見つけ出す。自分を納得させるために。意味を見つける人生、私もそうだ。いや人間だからなのかもしれない。どんな苦しみも辛さも意味があれば許せるものなのだ。桃子さんの達観に私は頷く。最終頁、最後の会話は、天上へ登る階段のよう。なんとも美しく全てを総括し荘厳でさえある。

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紙の本八番筋カウンシル

2018/02/14 23:56

商店街成長物語

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ややこしい大人の中で育ってきたヨシズミ、タケヤス、ホカリ、カジオ。30を目前とした今と、中学時代の回想が交互に書かれ物語に厚みをつける。帯にある「孤児」の物語とは言い得て妙だ。彼らに親はいるがどこかずれている。見ている方向が違いすぎて相容れることはない。誰独りとして彼ら若者と共感する「大人」が出てこないのが新鮮。突き抜けてる津村さん。エト夫人が所有する土地の行く末で大人たちは右往左往する見事にブザマ。最後エトさんがびしっと決めるあたりは爽快。なめんなよ!と私も思った。あまり教訓のないお話、それがまた良い。

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紙の本カソウスキの行方

2018/02/14 23:53

この脱力感に溺れる

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ケタケタ笑いながら読んだ。こんなにも「ケタケタ」がしっくりくる作家はシーナ・マコト以来ではあるまいか。表題『カソウスキの行方』が秀逸。地味で救いがなくて、どよんとしている30手前のOL。左遷させられくさくさしているところに親友の結婚という追い打ち。なんか明るい話題欲しいなと少し思うも行動が面倒なので、同僚のこちらもパッとしない男性を無理矢理好きになってみる「仮想好き」という術を編み出す。好きと思い込んでなんやかんや心を浮き立たせようとするが、、。ここまで人間を追い込む「恋愛」って「すごいなあおい」(棒)

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紙の本テーラー伊三郎

2018/02/14 23:51

おじいとおばあと高校生の疾走

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

一人のまともな高校生をとりまくぶっ飛んだ人々。小さく寂れた町にこんなにも濃いキャラクターが揃うモノかねと思いつつも、テーマに沿って的確に進んで行くストーリーにいつしかのめり込んでいた。頑固爺の伊三郎。80にもなろうという爺が仕立てるは婦人補正下着のコルセット。これがまた優雅かつ正確で分かるものを圧倒する迫力がある。そこに惹かれ周りの敵視もはねのけ老人と友情(?)を育む高校生2人。女子高生はスチームパンクまっしぐら。とにかく好きな物を信じその力で町を変えようとする意気込みは見事。彼らの力をとくとご賞味あれ。

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紙の本婚礼、葬礼、その他

2018/02/14 23:50

この一体感!

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友人の結婚式に参列中、急遽呼び出しされた先が会社絡みのお葬式。なまじ「アットホーム」な会社だけ、行かないわけにはいかない。「結婚式」を理由に断ってしまいなさいよと誰しも思うだろうが、有無を言わさず行かざるを得なくなるのが、この津村文学の不条理なところだろう。しかし面白さはここではない。タイトル「婚礼、葬礼、その他」の「その他」の部分なのだ。主人公の彼女が直面する苦悩とはいかに。これはもう人間なら誰しも経験があること。なので、彼女の苦しみを読者は120%自分の苦しみのように感じ取れるはず。この一体感は神級。

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紙の本ワーカーズ・ダイジェスト

2018/02/14 23:49

津村さんの描く日常

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こういう風に人と人との縁は育まれていくんだろうな。ごくごく普通のサラリーマンの男女。出逢いは仕事の関係で、そこで偶然同じ誕生日、苗字、年齢ということを発見する。が、物語は急展開しない。じわじわと両者の胸の内に淡き想いを残すだけ。ふとした瞬間に思い出したりするけれど、すぐに違う雑用に取って代わられてしまうそれくらいの関係。なんだけど、なんだかんだ二人の意志とは関係なく「縁」あって少しずつ距離が近づいていくのがいい。ロマンティックじゃないけれど、少しばかりドラマチックで。上手いんだよー日常の描き方が。感服。

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紙の本ポースケ

2018/02/14 23:47

いいんだよね、それで

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ポースケが最初と最後にきちんと関わってきて安心。これ何よって思ったら是非本をお開き下さい。へ?って思うはずだから。ポトスライムからの地続きの一冊。といっても更に登場人物が増え、ナガセの地味な感じはあまり出てこず、どちらかというと賑やか。みな何かしら問題を抱えていて、悩んで立ち止まったりするけれどヨシカの店を訪れ、(またはそこで働き)まあ良しとするか。と納めている。ヨシカは誰かを救おうなんて思っていないけれど、結果、誰かの拠り所となっているのはとても羨ましい。そして人生悪くもないねと納得しまた明日を迎える。

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紙の本君は永遠にそいつらより若い

2018/02/14 23:45

怒りを乗り越えた先

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ホリガイ、若いうちから自分が携えている魂のことをよく分かっている。分かっているからこそがむしゃらに人間関係を築くことができない。自分が女性に興味があるのか男性が好きなのかもわからないというのも、とっくに性を超越したところにいるからだ。18歳の時にTVで知った行方不明の男の子とレイプされ捨てられた友達への熱い思いがホリガイが薄ら気づいている使命。そういう魂があってもいい。男の子と友達が背負った傷は痛々しいがホリガイはいずれ救うだろう。希望が見えるエンディングに私は胸を撫で下ろし、温かい気持ちで本を閉じる。

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紙の本背中の勲章

2018/02/14 23:44

彼らはよく耐え抜いた

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捕虜になることは恥辱。捕われた国アメリカでは名誉。まずそのギャップに日本兵は混乱する。彼らはアメリカの地で日本が勝利することだけを生き甲斐に生き続けた。いつか日本軍はアメリカ上陸するだろう、その時は一斉蜂起し友軍として一矢報いるのだと。月日は無情に流れ日本は無条件降伏する。そのことを知らされぬまま祖国へ送り返され、敗戦の事実をいきなり目の当たりにする。祖国は疲れきっていた。彼が知っている温かい日本人もいない。アメリカ以上の疎外感を味わう。背中の「勲章」は運命に翻弄された彼らへのせめてもの労いの言葉なのだ。

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