kikuzuさんのレビュー一覧
投稿者:kikuzu
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2016/11/04 12:40
二次を待つ彼女
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本書のタイトルを見て,二次元嫁を手に入れようとする女性の話だと思った人はちょっと鋭い。本書に出てくるものは正確には二次元嫁ではないのだが。念のため断っておくが,本書の著者がそれを意図してこのタイトルを付けたと本気で信じているわけではない。
生者でも死者でもよいが,実在の人物を人工知能で再現できるかという点には興味がある。恋愛対象を再現したいという欲望には共感できるところもあるが,結局は作り手の自己満足に終わるのではないか。なぜなら,恋に落ちた人は恋愛対象を理想化して,本来の人格とは別の人格を仮想していることがほとんどだからだ。恋に落ちた人が時にナルシシズムに陥っているように見えるのは,実はその人が単に自己の内側にある仮想の偶像を見ているにすぎないからかもしれない。それを客観化するために本書の主人公は「デバッガー」を用意するが,「ぼくのかんがえたさいきょうのかのじょ」像を完全に修正することはできなかった。恋を諦めるまでは。
2015/10/20 18:52
改正案アウトラインの把握のために
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先の通常国会で債権法改正案が成立することを見越して出版されたものでしょう。
結局,債権法改正は先送りにされてしまいましたが,「スピード解説」すなわち速報という意味では十分価値がある本です。
改正の趣旨についても,要綱や議事録を引用するのではなく,著者の理解が端的に書かれているので,読み進むのがあまり苦ではありません。
図については,「とりあえず図にしてみました」というスタンスで書かれたものもあるようで,やや的外れで,本文を理解する助けにはならないようなものが散見されました。
また,それほど重要でない点について同じ内容の注が繰り返し出てくるのも気になりました。
その辺は将来的な改善点としていただくとして,通読して債権法改正の全体像を大づかみに理解するのに適していると思います。
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