tekogiboatさんのレビュー一覧
投稿者:tekogiboat
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ハンナ・アーレント 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者
2015/10/27 23:01
アーレントが近くなる
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
アーレントの著作の現在性と彼女自身の生き様がこの一冊の新書のなかで焦点を結ぶ。この本を読んだあとアーレントの著作がぐんと読みやすくなりました。
また、彼女が授業を受けたり交遊関係があった人たちがどんな思想の持ち主だったのかもよくわかるように紹介されていて、アーレント以外にも読みたい人たちが増えました。
新書らしくとても読みやすいのに、こんなに濃く深くてありがたい。同著者によるがっつりしたアーレント研究本も読んでみたい。
翼ある夜ツェランとキーファー
2015/12/09 00:23
創造の現場へ
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先行研究の解釈を十分に踏まえつつ、手紙、ツェランの蔵書に引かれた線や書き込み、雑誌のインタヴュー、著者が実際に訪れた場所の印象や対話した内容、そうした直接的なことを中心的な手がかりに作品同士を往復し、一つひとつの作品に対峙してゆく。
おかげで読者もツェランの生きた姿、キーファーの葛藤を間近で感じ、知り得ない起きてしまったことにともに立ち返り、どうにかしようと探し求める道を辿ることになる。
その過程でツェランとキーファーが影響を受けたり親しんだ作品がふんだんに紹介されているのも本書の大きな魅力だ。
読後は思いの外、安息を得られた。それはたどり着いた場所にも関係するが、何よりも彼らが制作にかけた強さにこそ絶望や不可能を越える力を見たからかもしれない。
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