閑中不放過さんのレビュー一覧
投稿者:閑中不放過
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電子書籍問題解決のジレンマ
2015/10/28 09:05
説明の仕方が絶品の細谷功氏
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細谷氏の本は、抽象的な概念もアナロジーを使って非常にうまく説明してくれる。これまで同氏の本は多く読んでいるが、その度、説明の上手さに、思わず、「そうだったのか!」とか「そうそう、そういうことなんだ!」と膝を叩きたくなる。この「問題解決のジレンマ」もその一つと言える。本書は、企業の中で、経営企画や戦略企画、或は一部門の企画部署で企画立案業務を担っている方には特にお薦めである。その理由は、抽象的な概念が議論の中心と成り勝ちな業務では、兎角議論が噛み合わない、或はそもそも互いが思う概念が理解できないで討議が紛糾することが屡々発生する。その根本原因が、本書に書かれている「アリとキリギリス」との差異に起因することだからである。本書を読み、この違いを頭に入れて討議に臨むと、自らの意見の説明の仕方、アプローチの仕方に工夫ができるだろう。
2015/10/28 08:52
歴史が生み出される瞬間が読み取れる
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本書を通読すると戦前から戦後にかけて、日本の仕組みがどの様に変わり設計されていったのかを伺い知ることができる。占領下における当時の政治家や白洲氏の行動と共に、白洲氏の心意気をも知れ、その点読後感が清々しい。一方で、社会で仕事をする場合、如何に人脈が大切か、それも何か将来に期待して作った人脈でなく、俺、お前といった侠気が入った人脈の広がりが、意図しないところで白洲氏の仕事の拡がりに大きく影響していることが分かり興味深い。これから社会で大きく羽ばたきたい若者にとっても、一読の価値は十分にある書である。
紙の本JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則
2023/09/06 09:46
投資で後悔した人がこうだったのかと膝を叩いて納得できる本
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データサイエンティストである著者が株や債券、不動産など投資対象について約100年の相場変遷を解析し、従来のやり勝ちな投資方針にはいかに誤りがあるかをデータ解析で詳しく解説している。買った後で値下がり。売った後で更に値が上がった悔しさんもどこに誤りがあったのかを説明する。凄く面白い。
投資に対して感情ではなく、冷静な考察と方針を立てさせてくれる。以前、「Factfullness」という本を読んだ時に感じた驚きを実感させてくれる。もう20年早くこの本を出版してくれていたらと残念でならない。でも、いまからでも遅くない。兎に角、投資には、”今”の実行、長期の”我慢”(むしろ、敢えて相場を見ないという姿勢)の大切さがわかる。
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