しゃんさんのレビュー一覧
投稿者:しゃん
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象牙色の嘲笑 新訳版
2016/04/21 11:01
ロス・マクの名作新訳版
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
じつにひさしぶりに、私立探偵を主人公にしたしいハードボイルド・ミステリのダイゴ味をたんのうしました。
60年以上も前に発表されているのに、まったく色あせていません。
まさしくハードボイルド・ミステリの名作です。
悲しみのイレーヌ
2015/11/15 12:01
叙述トリックに、まんまとしてやられました!
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警察ミステリとしては申し分ない出来栄え。
そして、じつにブキッシュなミステリでもあります。
ただひとつ、不満を言わせてもらえば、発表順に読みたかったなあ。
わたしも含めて、大半の読者は、大ヒットとなったシリーズ第4作め『その女アレックス』を先に読んでしまっているはずだから。
この署名、きっと編集者が開き直って、選んだのではないでしょうか?
不死蝶岸田森
2016/10/26 09:26
祝復刊!個性派俳優の回想本
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
俳優岸田森をおぼえているのは、もう50歳以上の世代か。
俳優仲間や関係者の回想から、ふかく慕われていた存在と知った。
「わたしは円谷プロ育ちです」と明言してくれている。
『怪奇大作戦』の秀作「京都売ります」は動画サイトでもみることができます。
実相寺昭雄監督の映像美も、たんのうしてください。
奥の部屋 ロバート・エイクマン短篇集
2016/02/17 12:48
わからないからコワイ
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
怪異といえど、つい読み手はその原因なり因縁なりが、当然あるものと思っている。
ところがエイクマンの生み出した不思議な物語には、そのあたりの事情が曖昧模糊としている。
すると、怪異が本当に起きたのだろうか、とすら不安に襲われてくる。
得難い読後感を約束してくれます。
わが胸の底のここには
2015/11/15 10:57
自らの子供時代を想起させる自伝的小説
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
出生の秘密(私生児)を皮切りに、幼少期から旧制中学時代までの、他人にはけっして知られたくない記憶をよみがえらせた自伝的小説。
作者の赤裸々な告白を聞いていると、誰でも自らの子供時代を思い出すのではないでしょうか。
没後50年、高見順はもっと読みつがれる作家だと思います。
田中英光傑作選 オリンポスの果実/さようなら他
2016/04/21 19:33
無頼派の凄絶な私小説
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
同じ「無頼派」と呼ばれているのに、太宰治、坂口安吾、檀一雄にくらべると、田中英光はいささかカゲが薄いように感じられるのは、どうしてだろう。
代表作といわれる『オリンポスの果実』も収録されているが、あまりにナイーブな初恋小説で、わたしなどは、正直言って鼻白んでしまった。
むしろ、わたしが激しく心ゆさぶられたのは、『オリンポス』以外の5つの、赤裸々な私小説。
お世辞にもうまいとは言い難い文体をたどっているうちに、息苦しくなってくるほど。
それでも先を読み続けざるを得ない。
私小説のすごみに打ちのめされました。
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