kenkenさんのレビュー一覧
投稿者:kenken
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ノベライズ この世界の片隅に
2016/11/21 21:51
この世界の片隅に
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
あの戦争の時代に生きた、ごく普通の家庭の生活を
ありのままに描き出したことで、戦争というものの残酷さ
がより鮮明に浮かび上がってくる。
広島人としては、地理、地名になじみ深く、より印象深く
読むことができた。
アラスカ戦線 新版
2016/03/27 20:15
沈黙の町で
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奥田英朗氏の得意とする群像ドラマの傑作だ。ある町の
一中学生の死が関係者にさざ波のように波紋を広げてい
く様を、いろいろな視点から描いていく。事故なのか、事件
なのか、なかなか見えてこないが、リアルな展開にはどん
どん引き込まれてしまう。
さまざまな立場のさまざまな思いが交錯する中で、自分
ならどう考え、どう行動すべきなのか、試される小説でも
あろう。
中国毒
2016/03/12 17:20
国境の雪
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北朝鮮からの脱北物といえばそれだけで緊張感を感じさせる。
柴田作品らしく、周囲の政治情勢は事実で固められ、リアル
さは半端でない。その中で主人公男女の逃亡がドラマチック
に展開し、最後までドキドキさせられた。
柴田作品の中でもベストと言っていい。
盗まれた顔
2016/01/18 19:27
盗まれた顔
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
芥川賞でブレイクした羽田圭介だが、その3年前に発表された警察小説。
指名手配犯の顔の特徴を500人以上もひたすら覚えこみ、毎日街角に
立って顔を探すという見当たり捜査官の活躍を描く物語だ。こんなアナ
ログな捜査手法があるのかという驚き。そのリアリティに引き込まれて
最後まで面白く読ませる。
顔の認識についての繊細な考察が散見されるところなど、羽田らしさも
窺えて、おすすめの一冊。
論理爆弾
2016/02/28 16:22
論理爆弾
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北海道が日本と分断されているというSF並行世界のような設定の
シリーズ3作目ということだが初読。舞台が九州の山奥の、平家の
落武者伝説の残る村で、対比的な作品世界が面白い。
北の工作員がらみのミステリーも楽しめ、
探偵を目指す主人公の成長とともにこのシリーズは、さらに
目が離せない展開になりそうだ。
極卵
2016/01/27 20:35
極卵
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
食品については産地偽装や廃棄物横流しなど問題が絶えないが、
この作品も、遺伝子組み換え問題など現実に起こりうる危機を描
いて引き込まれる。
女性ジャーナリストの目を通して、高級鶏卵による食中毒を
めぐるミステリーが展開。感染パニックのみを期待すると物足りな
さも残るが、マスコミの功罪に一人一人がどう対峙していくべきか
考えさせられる社会派ミステリーといえる。
蜂に魅かれた容疑者
2017/02/25 11:04
蜂に魅かれた容疑者
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昆虫をめぐるミステリーとしては、最近では川瀬七緒の「法医昆虫学捜査官」
シリーズが面白いが、この作品も十分に楽しめました。
蜂を使った攻撃は想像するさえ怖いですが、いきものオタクの女性警察官と
男性警部補のコンビが絶妙で、たいへん読みやすい作品となっています。
このシリーズにもはまりそうで、1作目の「小鳥を愛した容疑者」も読みたく
なりました。3作目はペンギンが登場するようで、長いシリーズになりそうです。
死の証人
2016/11/30 19:28
死の証人
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舞台は台湾。おなじみリベンジャーズの藤堂浩司を中心としたメンバーの
サスペンスアクションが展開する。
シリーズを通してそうだが、その土地の歴史を通して、現在の国際情勢を
わかりやすく教えてくれるところが、大きな魅力だと思う。
しかも書下ろしならではの最新の状況が描かれているところがいい。
一作一作が読み応えのある作品だ。
羅針
2016/02/29 20:36
羅針
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漁船で働く父と、離れて暮らす家族、中でも一人息子との
関係を軸に、物語は進んでいく。家族小説でもありながら
印象的なのは海での場面。特に南氷洋での捕鯨船での
場面はその実態を初めて知り、その過酷さはそれだけ
でも読む価値ありです。
望郷
2016/02/28 15:43
望郷
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因島という湊さんのふるさとが舞台で、作者の思い入れも深いと思われる
短編集。島にまつわる人々の日常のドラマが展開する中で、最後にどんでん
返しのミステリーが待っている。そして余情が残る、湊さんらしさの魅力の
あふれた小説といえる。
砂漠の悪魔
2016/02/28 15:20
砂漠の悪魔
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主人公の大学生の身勝手な行為から友人を自殺に追い込んでしまい、運命の
歯車が狂い始める。青春ミステリーかと思いきや、舞台が中国更には辺境の
ウイグル自治区と思いがけない場所に展開。民族間の対立問題のも触れ、
とどめは題名の『悪魔』。こんなのありかとショックを感じる。
まさに見知らぬ世界を体験させてくれる、印象深い作品だ。
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