uyuさんのレビュー一覧
投稿者:uyu
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羊と鋼の森
2016/02/06 22:11
しずかにもえる職業・音楽・人生小説
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
タイトルが秀逸.
ピアノをこんな風に言い換えることができるんだと思いました.
音楽を「音」でなくこんな風に言葉で表現できるんだと思いました.
シンとした寒さの中の音の軽やかさとか,ポーンと音が届く距離みたいなものを感じました.
自分は4月から社会に出るのですが,そうして社会人デビューした後に読んだらまた違う感じ方をするんだろうなと思いました.
今の,これからの仕事に不安な人疲れた人に読んでほしいなと思いました.
高校生にも読んでほしい.
直木賞は残念だったけど,本屋大賞は上位に食い込むはず
君の膵臓をたべたい
2015/12/27 21:37
「運命」って言葉じゃ片づけたくないよね
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
異能力バトルやミステリ色がない、西尾維新の会話の掛け合いに恋愛を加えたような作品だと、途中から感じた。
そういう意味では、テンポ良い会話。鈍感な僕。魅力的な彼女、桜良。桜良を好き(すぎる)親友etc…。「ラノベ」が好きな人も読みやすい作品ないだろうか。
そして、登場人物に魅力され、テンポの良さで軽快に、タイトルの真意は何なのかと、ページを繰る。繰る。繰る。
とうとう、知ることになる。出会うことになる。
作者の哲学に。
こんな展開予想できた?
無意識予想予感思い込み。詳しく書くとネタバレになるので割愛だけども、それこそが作者の仕掛けたことでもあるし、考えなければいけないこと。考えたところでしょうがないんだけど。
その日は誰にでも、平等に、残酷なまでに来るのだから。
それでも、「運命」って言葉じゃ片づけたくないよね。
でも僕の、彼女の、あいつの、他人の、『選択』の結果だよとは強い意志をもって言えないのは、きっと僕が臆病だから。
僕には膵臓じゃ足りないかも(笑)
さてさて、正直に書こうかな。
2015年上半期最後にこの作品に出会えてよかった。
読んでる間の桜良は、河下水希さんの絵のイメージ。もうちょいやらかくした感じで、彼女を「うわははっ」って笑わせて欲しい。もちろん表紙を書かれたloundrawさんの絵も素っ晴らしい。
病気ものの恋愛ものだと思ったでしょう?
雨の場面も多いのだけども、夏本番キラキラ澄んだ空気を感じるのは、登場人物たちの名前のおかげなのかな。ひと夏に春めく空気感。いやいやそれこそ戯言だなあ。
デビュー作ということらしいので、追っかけ決定です。
太宰治の辞書
2016/01/17 23:29
書を持って旅に出よう
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「私」が探索する『太宰治の辞書』をめぐる旅.
文献を渡り,人に出会い,大切な場所に駆け出していく「私」がまっすぐに描かれていて,本を読みながらきれいな空気を吸っているような気持ちになる.
どうしてこんなにやさしい言葉を次々と紡ぐことができるんだろう.
若干のネタバレ.
今回は,これまで以上に円紫さんは登場しない.
そしてなんと,又吉直樹さんが実名で登場する.
このシリーズは謎の真相を解き明かすミステリは勿論,数多くの書物や物語,人の語りを行き来するところが自分は面白くて,そうした「歴史」をときにかき混ぜときに普遍的なものを示してくれるのがうれしい.
このシリーズ自体がもはや「歴史」.
そんな「歴史」の中に又吉さんが出てきて,なんだか不思議な気持ちになった.
その不思議な気持ちを何とか言葉にしたいけれど,難しい….
とにかく,これまでシリーズの中でも,短編ではなく一冊の本として通しで好き.
「女生徒」を自分が中学生の時に読んでなんとなく覚えているところが多かったというのもあるんだけれどね.
あ,あと,旦那さんはやっぱり,あの人だよねぇ.
惑星カロン
2016/01/17 23:28
ハルチカシリーズ第5弾
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第5弾.
なんだか物語全体がひっそりと大人らしく進んでいった.
相変わらずチカちゃんは元気で芹沢さんの口の悪さは変わんないだけど.
ハルタが芹澤さんの指摘された点や,山野辺コーチの一面,文化部面々の絆,徐々に近づく草壁先生の過去.
新しい彼彼女らに会えるのも魅力.
既刊の話とリンクするのはもちろん(「退出ゲーム」のたった一文とつながる部分も!)短編がつながる妙技はやっぱりおもしろい.
「千年ジュリエット」のある人物に少し触れるシーン,ほんとに,たった3~4行なんだけど思い出してうるっとしてしまった.
話が,人物がつながるだけでなく,背後にある哲学というか,気持ちがつながってクライマックスを迎える様子は,うれしいようなかなしいような.
「みんな,どこにいるのだろう」と探して不安で期待がないまぜになる.
それでも,そんな瞬間はみんなあるんだよと,そばにだれかいるんだよと,星の瞬きのようにやさしく寄り添ってくれる一冊.
あ、あと、カイユの出番皆無…。
アイデアの接着剤
2015/12/27 21:40
印象に残ったのは
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アイデアは必要だよな。どうやって生み出すんだろ。
デザイナー、アートディレクターとか自分とはかけかけかけ離れてるな。
そんなことを思ってたところ、いやよく思うんだけど、たまにはビジネスっぽいのも読んでみようかなと。
印象に残ったのは、「商品を擬人化する」ということ。
色んな物やらことやらを「擬人化」して売る手法は多いけど、「商品」を擬人化したらそのキャラに合うイメージやコンセプトや切り口を考えることで、現実感や臨場感が出るんだろう。
確かに人に言葉で伝える際も、ストーリーやリアルな感覚があったほうが伝わるよなぁ。
読んでみた。手に取った。だけでも、「興味を持ち続けてる」ことになんのかなぁ。だったらもっと色々読んで吸収して、自分の物に組み合わせ組み上げ組み立てられる用にがんばろ。
キングレオの冒険
2015/12/27 21:38
聖典とセットで売れるね
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ホームズの話を知ってればより楽しめる。
勿論知らなくても。
円居先生の本は「(名前とか引用セリフとか)この元ネタ何だろう」って気になってそっちも読ましちゃうから、キングレオの後でホームズに入る人も多いんじゃないかな。本屋さんは聖典とセットで売れるね!
以下、ネタバレ
ルヴォワールシリーズやシャーロックノートももう一度二度読みたくなるねぇ。スターシステムと言うよりはパラレルワールドだけど。
だから余計気になる。
論語が捜してるのはルージュなのか?
だとしたら何しにルージュは来たのか?(慈恩を殺してない)。
これからシャーロックノートとのリンクは?
P82の最後の一行、「獅子丸は〜」は「大河は〜」の誤植ではないか?
そしてそして最後に、大事なネタバレを。
ハードなBLを期待するなよ
しろいろの街の、その骨の体温の
2015/12/27 21:35
言葉で摩擦
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タイトルとあらすじのアンバランスさに魅かれ、読んでみました。
新興住宅や開発で「成長」していく街と少年少女の心身の「成長」、価値観の「形成」を重ね、丹念に描き、きつい描写も含めて読んでよかった。
いやー、女の子って小学校中学校から大人なんですねー。
男の子ってこんな風に見られてるんですねー。
自分のこの時間は、どんなだったかな。知らない間に傷つけたりられたり、笑って汚して避けて冷めてたんでしょうかねーと考えました。
白い街、暗い夜。それは目から入る景色だけじゃなくて、人の感情や成長のことだっだなと読んでハッとしました。
言葉で摩擦することを覚えた結佳の未来に幸あれ。
大人方々。描写が際どいと思われるかもしれませんが、現役中高生。手に取ってみては。
私と悪魔の100の問答
2015/12/27 21:31
問答無用のおもしろさ
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初、上遠野さん。
なので、ブギーポップシリーズも読んだことなく、作品間リンクはわかりませんでした。
しかししかし、1冊でちゃんと楽しめる、考える本でした。大好き。
タイトルにあり、目次に示される100の問答。ただし質問は実質100以上あるしこたえは答じゃなくてただ応えになってたり回答してなかったり。むしろ解答があるものなどないくらい哲学的。
でもでも、だからこそ考えることをやめちゃダメで疑ってかかりましょう、と心に。
ウエダハジメさんのイラストイメージは言わずもがな。
ハズレ君の声のイメージが自分の中で固まらなかったのはくやしいので2回目読みます、、、。
さよなら妖精
2015/12/27 21:28
THE SEVENTH HOPE
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1991年4月.
雨空の下出会った「マーヤ」は,ユーゴスラビアから来たという.
この町,おれの知っていること,将来のこと.友人.
すべての円の「外」からやってきた彼女は「それは哲学的な意味がありますか」と,日常に埋もれた謎を掘り起こしていく.
1992年.
帰国したマーヤの住む場所を,おれは知りたかった.
ユーゴスラビアは,地図からなくなろうとしていた.
6つの国が託した希望.マーヤの願いまでも,消えてしまうのだろうか―.
読了後の,この,なんとも言えない気持ち.
マーヤの口癖,「Da」とか「Ni.」とか「んー.」が,まるで本当に会ってたみたいに自分の頭に浮かんでくる.
悲しくも望みを持たせる『THE SEVENTH HOPE』という英題も印象に残る.
ボーイミーツガールミステリの傑作です.
その女アレックス
2015/12/27 21:26
《過去を消したい。未来はいらない。いまはただ、お前を許さない。》
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《過去を消したい。未来はいらない。いまはただ、お前を許さない。》
日本でも多くの賞を獲得した本作。
それなのになかなか、あらすじさえ語るのが難しい。
終盤、カミーユ刑事が近づいた真相を語るシーンでは、それまでのアレックスの行動や意識がフラッシュバックしてみえて、意外と映画向きなのかと思っていたら、作者の方は脚本家でもあるとのこと。
アレックスがホテルで1人でダンスするシーンの陽気さと妖艶さが、狂気と絶望に変わる大事な大事なシーンは必見ですな。
ロートケプシェン、こっちにおいで
2015/12/27 21:25
《酉野の魔法にかけられたい》
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《酉野の魔法にかけられたい》
第19回鮎川哲也賞受賞作。
ポチこと須川くんの一人称で物語が語られていきます。
ミステリとして謎を解き明かしつつも、ちゃんとマジックのタネは明かさずにしてあるのが嬉しい。
これぞ本文中の、魔法は魔法のままでいい、の領域。
王とサーカス
2015/12/27 21:24
《ベルーフシリーズ》
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《ベルーフシリーズ》
太刀洗万智を描く『ベルーフシリーズ』
「さよなら妖精」は米澤さんが大学で学んでいたユーゴスラヴィアの歴史と事件が出てくるが、今回はネパール。
史実と創作を頭の中で結びつけて、物語を紡がれた本作も、ほんと一気読み。
当時の臨場感、現地の「空気」、推理と対峙の緊迫感。
記事やニュースとはまた違うが、情報を発信する側として米澤さんが太刀洗に託した言葉は、情報を受け取ることになるすべての人へもメッセージとなって伝わるものがある。
出版社の面接で取材し伝える事についてしどろもどろになったことを思い出しちゃった。
フィールドワークをして卒論を書いている今も、これでいいのかと悩んでしまう、、、。
いや、ま、卒論書かずに読書してしまってるんだけどね。
卒業したら、(情報発信と関係ないけど)自分も自分の職業について考え悩みするんだろうか。
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