サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. 髭マスさんのレビュー一覧

髭マスさんのレビュー一覧

投稿者:髭マス

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本しょうがの味は熱い

2016/01/07 09:51

笑いながら、痺れる

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

実は、綿谷りさ初読み。

だってねぇ、「若い人の感性」を「瑞々しく描かれて」も、この歳じゃ同調したふりしたって格好悪いだけだし、かといって、反感持つわけでもないから、読むスタンスつくるの難しいんだよねえ。
だからってさ、「そんな昔もあったねと、笑って話」したって仕方がないしなあ。
でも、「綿谷りさが好きだ」という若い娘さんがけっこうがいたりするので、文庫化を機会に、とりあえず読んでみたのよっ。

で?・・・・・・あれっ??・・・面白いじゃん。

オレ、もうじき還暦迎えるジジイだし、もちろん「迷える男性」じゃないけどさ、でも、ほんとうに笑えるわっ。

要は、どうレッテル貼ってもいいんだけど、
「自分は悪くない」
「悪いのは相手」
「私の気持ちをどうして(相手は)わかってくれないの?」

・・・・こんなに好きなのに、こんなに我慢してるのに、こんなに働いてるのに、こんなに尽くしているのに・・・・な恋人たちのモノローグ小説。

爆笑ですねえ。
世の中、そこいら中に溢れている、恋する二人の怨嗟の声!!
自分たちだけが特別に不幸な、特別な、ハ・ナ・シ。
そうした、もうほとんど、ベッタベタの漫才のような「ハナシ」を、非常に上質な、神経の行き届いた日本語で読ませてくれる。
これは、愉しいし、相当怖ろしい。

例えばこんな文章が、さりげなく置かれている。平仮名と漢字の使い方の妙。笑いながら、痺れる。

「風に吹かれて、公園の木がザアと立てる音さへ、心を波立たせる。ひからびていた絃を好きという気持ちが水でもどした乾燥わかめのようにみるみるうるおいをとりもどして、心をすきまなく埋めていきました。」(絃は主人公の名前)

おまけに文庫解説は、サントリー学芸賞「文学を〈凝視〉する」の安倍公彦(まさひこ、と読むんですよん)が書いていたりする。さすがに上手だっ!!言いえて妙!
<豪華おまけ付き>みたいなもんだ。まいっちゃうなあ

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

1 件中 1 件~ 1 件を表示