なすさんのレビュー一覧
投稿者:なす
電子書籍今日から猫になりました。
2016/05/01 22:30
想像以上にファンタジーなお話でした。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
題名通り、主人公の受がある日突然猫耳としっぽが生えてしまい、それが一目ぼれと思われる攻めのイケメン料理講師(バイ)にしか見えていない…という序盤から始まるお話です。
ストーリーに多々矛盾は感じます。特にストーリーの根幹である猫耳しっぽが急に生えた理由について、愛猫のハナさんが主人公を思って猫又様にお願いし授けたとのことでしたが、「30日までに愛する人を見つけあることをしないと耳としっぽは根付いてしまう」という条件は「??」でした。なぜそんな危ないことをお願いしてしまったんだ…ハナさん。
ちなみに電子書籍で購入しましたが、イラストが入っておらず。。。
猫耳しっぽが見たかったのにイラスト無しとは!!イラスト有だったらもっと世界観を楽しめたなーと思います。主人公の容姿の描写があまり無かったので、その点でもあまり入り込めなかったように思えます。(よく見なかった自分がいけないのですが。電子書籍にはイラスト「入り」だけでなく、無しなら「無し」と注意書きして頂きたいものです…涙)
細かい矛盾はスルーして猫耳ファンタジーとしてお読みになるとよろしいかと思います。
電子書籍カーストヘヴン 1
2016/05/08 23:58
再読して印象が変わりました。
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発売当初、期待に反して内容がショックすぎ、内容の悲惨さから本棚に置くのもなんだか負のオーラを発していそうで(すみません)一度手放してしまいました。
しかし今回特典ペーパーフェアもあり続巻も出るため、再度電子書籍にて購入し再読したのでレビューします。(特典ペーパーは後日配信のため未読です。)
緒川さんの商業作品は全て揃えていますので、さわやか青春系、純愛系だけでなくブラックなものもあるのは承知しています。既存作品はブラックでも最後はお互いに必要とし合っている、狂った状況でも愛があるので良かったのですが、本作品は最初読んだ時にはそれが感じられず、むごさに生理的嫌悪感を抱いてしまいました。
受けが徹底的に責められる設定はむしろ好きなのですが、学校全体がおかしい、救いが無いということと、攻めの受けに対する執着愛が感じられなかったのでダメだったのだと思います。
ですが今回改めて読んでみると少々印象が変わりました。(内容を理解して耐性ができていたからだと思いますが)
刈野は相変わらず冷酷ですが、やはり梓に対して特別な感情があるからこそ、この扱いなんだろうなと思えました。
受けの梓は心身共にひどい扱いをされても、負けない強さを持っていますね。それが刈野×梓編の救いで、次巻でどうなるかが楽しみです。
電子書籍イノセント【ペーパー付】
2016/02/12 00:38
ひたすらに
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全部で5つの短編が収録されています。
ほとんどの受くん達はすごく酷いことをされているのですが、長く執拗ではあるもののあまり内容なくサクッとしたエロのため、酷くても後味の悪さがありません。(最後は皆堕ちていますし)
内容の中で愛がないものは、いくら受けが可愛くても好きな設定でも、萌えないものなんだな~と自覚した作品でした。
あとがきで、こちらの漫画は作者様が個人サイトで公開していたウェブコミックが原案で、そのサイトを作った動機は当時実生活で抱えていたストレスの捌け口だった、よく商業ラインにのせたなーと仰っていますので、そういう目線で見てみると、違う意味で楽しめました笑
(満員電車姦は日常のストレスから?とか…)
電子書籍蝕みの月
2016/05/08 23:50
色々と禁断
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
つまるところ、表紙絵がすべてを語っています。
名門画廊家の三兄弟の中で、美しい半盲の次男が、長男と三男から愛され求められるというお話です。(長男と次男は実の兄弟ですが、三男は遠縁の家から引き取ったという義弟です。)
美しく優しい半盲の次男・三輪は、あるきっかけで弟から真剣な愛の告白を受け、一線を超えるも、兄弟で関係を持つことに恐れを抱き、関係を無かったことにしようとします。それにショックを受けた弟は突然姿を消します。失って初めて弟を愛していたと気づく三輪。そんな失意の状態の中、兄が三輪を自分のものにしようと動き出します。そして数年間に及ぶ調教が始まります…
少々歴史も織り交ぜながら、そしてそれは汐月家の忌々しい過去と、今の兄弟の狂った関係にも繋がります。
電子書籍版購入しましたが、イラストなしということに気付かず…(よくやってしまうのですが)美しい表紙ですのでかなり残念です。いつかイラスト入りにアップデートされて拝見できることを願います…涙
ミステリー要素もあり、ボリュームあり、禁断ものが好きなので楽しめた作品でした。
電子書籍Blue Lust 1
2016/05/08 23:53
少し心が痛いお話。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
男子高校生の同性愛、いじめ、トラウマが要素のお話が綺麗な絵で描かれています。二人のそれぞれの過去について心が痛くなる場面もあり、シリアスなトーンです。
転校生の奏真は同性愛者であることが原因でトラウマを抱え、一方主人公の隼人も、過去に男友達に告白され、それを面白おかしく話したことが原因で友達がホモといじめられ自殺未遂となった、というトラウマを抱えています。
隼人は以前のような過ちを繰り返したくないあまり、奏真に迫られても拒めない、流されていくような状態になっています。
最初から奏真は隼人に好きだと言っていますが、おそらく男だからということで、隼人はやっぱり無理…ということで苦悩する様子があります。私はこのあたりが、ノンケがすぐに絆される話が多い中で、リアリティがあって良いなと思いました。そんな彼もだんだん奏真に対して違う感情を持っていることに気付き始めるのですが。
こちらは2巻へ続きがあり、描写が丁寧に描かれていていると感じました。
やはり丁寧な作品は読みごたえがあり、読んでよかった!と思えるお話でした。次巻も楽しみです。
2016/01/24 19:44
強者の成長
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
攻めである、陶也の改心がすごい!!
受・郁の影響で、陶也がどんどん優しく良い風に変わっていく様が良かったです。
人間変われるものなのだなーと、愛の力はすごいと思います。
今回も受がたくさん可哀そうな目にあいます。
弟の篤郎の罠で、郁がクラブで犯されたシーン。
個人的には受が凌辱されるたりひどい目に合うのは好きなのですが、今回は郁があまりにも弱い存在なので、本当に嫌な気分になりました。
ただ、体は弱くても、郁が強い自立した心をもっていることが救いです。
また、一作目の翼が登場してナイス助言をします。もうすっかり母親らしくなっていますね。(BLなので、好きだった主人公が女性化した様子ははちょっと悲しいですが。)
最後は二人、幸せ生活になって本当に良かったです☆
私的にはこの作品は自体はあまりぐっとくるものはなかったのですが、次回への布石として重要な話だったのだなと、次回でわかりました☆
2016/02/21 20:35
挟まれちゃって可愛い!
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※ネタバレあり
受けのニケは、祖父母に負担をかけまいと学費タダの特待生枠として体育会系スーパーエリート中高一貫校に入学します。
生徒は能力別にクラス分けされており、高学力クラスは最下層、中でも特待生枠で入ってきた生徒は家畜と呼ばれあからさまな差別。
要領の悪いニケは早速学園最強カップルの片割れ、偉月に目をつけられ、もの珍しさで気に入られてしまいます。偉月に強制連行され、すぐにいただかれてしまうかと思いきや、初物だからと後日にされることに…そしてニケに偉月をとられる形となった、錬人はニケを間男として因縁をつけ、威嚇します。
…と、最初の流れからして錬人が間男状態になるのかと思いきや意外な展開でした!平和?になって良かったよかった。
最初からライトなノリで作品自体短めですが、キャラが立っていて、終始勢いがあって楽しかったです。
主人公が「間男」扱いなんて珍しい。ほんとに挟まれちゃって可愛い。
最初の展開からついエロを期待してしまいましたが、実際はほんの少し?程度となっております。
そしてやっぱり表紙がめっちゃ可愛いですね。タイトルとマッチ。作品内でも表紙を裏切らずの可愛さでした。個人的には偉月がもっと絡んでほしかったなーと思います。ぜひ続編を。
読み切りも同じ学園が舞台で、こちらもまとまっていて楽しかったです。
紙の本イトウさん
2016/02/12 00:42
美しい作品
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「イトウさん」
綺麗で良い作品でした。
高評価も沢山されていますが、自分は何故かそこまで嵌らず…
他の方も仰る通り、まるで映画のような世界観と、裏社会的なストーリーでBL枠に収まらない作品だと思います。
ただ、映画のようである所以でもありますが、二人の感情があまり伝わってこない(元々感情の乏しい人間、というのもあるかと思いますが)のと、展開が急なのもあって、作品の世界に入り込めなかったかなと感じます。もっと時間をかけた上での展開なら入れたのかも?
でも絵も綺麗で内容も個性が光り、素敵でした!
「Cage」
こちらは短いながら、狂気を感じる凄い作品でした。
檻に囲われるのは…?
個人的にはこちらの方が好きです。
小説には突き抜ける狂気作品はありますが、漫画ではそういったもので美しい絵の良作があまりないと思いますので、是非今後に期待いたします。
紙の本やさしくってわがままで
2016/02/08 08:01
高校生の、家族と恋愛と
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「いたいけな太陽」は、「ここにおいで、お兄ちゃん」の弟くんの話です。最初スピンオフと知らずに読んでしまいましたが、前作も好きだったのでうれしい驚きでした!
「いたいけな太陽」:元中二病の17歳、安藤那月と中学時代の後輩、花光陽太(まさにワンコ)の話。那月は中学時代に中二病だった黒歴史がトラウマとなっており、那月のことをずっと大好きだった陽太が、それを脅しのネタにしてくっつくようになります。前作のお兄ちゃんや家族もちょっと登場します。
「やさしくってわがままで」:親の再婚で花光陽太の義兄となった丈琉と、年上の幼馴染・幹也くんの話。表では優等生面をしている丈琉ですが、それは幼い頃に身についてしまった術で中身はブラックなところもあります。普段弟や家の話ばかりする丈琉に、幹也くんは実は不満を募らせ…という話です。前半からの丈琉の裏がありそうなところが気になっていたので、個人的にはこちらの方がより好きです。
複雑な家庭環境のため、花光家の兄弟はそれぞれ影がありますが、二人とも嫌い合っているようで実は不器用ながら家族しているなあと、特に後半の丈琉編を見たら感じました。
二人とも好きな人と幸せになってよかったです。
平喜多先生の作品は登場人物がみんな可愛いく、題材によっては影がありながらもキラキラとしていて、いつも読んだ後に幸せな気持ちになれるので大好きです。今回もありがとうございました。
電子書籍もも耳フェロモン(2)
2016/04/27 01:09
可愛くて癒されます
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電子書籍は紙より遅いようでしたが、本棚に収めるには題名がちょっとアレな為、電子書籍化するのを待っていました。
相変わらず綺麗で可愛いケモミミちゃん達で満足です!!
画の綺麗さ、可愛さもさることながら、さりげない猫しぐさやにゃんにゃん言葉もしっかりケモワールドを形作っています。
もう最初からわかっていたお約束ではありますがw
狼くんと李、二人ともちゃんと自覚して無事に結ばれてよかったね、というお話になっています。
他、短編4編が入っています。一つはsexyアロマnightのスピンオフとなっています。
可愛さに癒される作品でした!
紙の本蛇とワルツ
2016/01/29 00:28
ペットは孤独を癒すもの
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ペットシリーズ、猫以外読みましたが今作が一番好きです!
今回はペット属性が蛇の杏二とオーナーの仁摩さんのお話。
蛇属性ということで、ペット候補である杏二は主人の言うことを聞かなかったり、かなり扱いに困る子でどんな話の展開になるのか最初は予想がつきませんでした。
どっちが受け攻め…?というのも笑
仁摩さんの体調不調がきっかけで、杏二が思いっきり方向転換するところでは、こうきたかーとにやにやしてしまいました。
このまま絆されるのかと思いきや、どんでん返しが待っていたり…
恋や裏切り、色んな要素が詰まっていて面白かったです!
最後に二人が愛し合うシーンで、人間は自我を手に入れた代償として孤独を得た~の辺りの文章が好きです。このペットシリーズのテーマと繋がり、沁み入りました。
みんな幸せになってよかったです。
電子書籍交渉人は疑わない 【イラスト付】
2016/01/26 01:49
コメディで面白い
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コメディのドラマを見てるような、そんなテンポよく面白い回でした!榎田先生の作品はまだ読み始めて浅いのですが、作品によって筆致が幅広く、本当に力のある方なんだと分かります。
それにしても、相変わらず芽吹さんはヤクザにモテモテですね。自分のことをオッサンと連発していますが、大人の男も良いなーと思わせてくれます。
キヨと智紀の恋の予感も垣間見れました。
最後はついに覚悟を決めて兵頭さんと結ばれます。
ほくほくです。
電子書籍箱の中 【講談社版】
2016/05/08 23:57
文庫版のメリット
24人中、23人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
この作品はBLにおけるお約束の展開、萌え、非日常などエンタメ要素のみを求めておられる方には受け付けないかと思います。こうして一般書としても刊行されたことが示している通り、BLというジャンルで括るにはあまりに人間臭く、文学的で、お決まりのロマンティックさはありません。
私も当初、BLにはエンタメ性だけを求めていたため、予備知識なく初木原さん作品「熱砂と月のマジュヌーン」を読んで、ひたすら甘さが無く辛く重い展開ばかりだった為、ある意味トラウマとなり「苦手な作家さん」というイメージを持ってしまっていました。
しかし、この「箱の中」を読んでからは自分の認識の甘さに気付きました。木原さんはそんな定石の枠に留まらない作家さんなのだと。
本作品はBLという括りではなく、人間の心理、本質を描く中に同性愛があるというか、それを裏付けするために同性愛が必要という風に思いました。
文章力がなく形容できないのですが、読後は心の中を嵐が過ぎ去ったような感じで、しばらく呆然としました。
これほど心を持っていかれる作品は初めてで、本物の名作だと思いました。
さて、本作品はBLノベルス版とこの一般向けの講談社文庫版の2パターンで刊行されています。
私が感じたこの講談社文庫版を購入するメリット・デメリットについてまとめました。
メリット:
・ノベルス版「箱の中」「檻の外」の大部分が一冊にまとまっている
・三浦しをんさんの素晴らしい解説が読める
・挿絵がないのでイメージが邪魔されない、小説としてより硬く重い感じで読める
・文庫として外でも読みやすい
デメリット:
・ノベルス版収録話(後日話)が無い!!
・草間さかえさんの素敵な絵が無い
私はノベルス版の存在しかしらず、ネットで誤ってこちらの講談社文庫版を購入し、後から色々と違いを知りました。読了後はもちろん、「ノベルス版に後日談があるなんて…!!」と、今からノベルス版も購入しなければ、という状況になっております。ですので最後までしっかり見届けたい方は、三冊揃えないのでしたら是非ノベルス版を選択される方が良いと思います。ただ、こちらの文庫版もより小説らしく、重く凄みがあり、私は好きです。
この名作に出会えて良かったです。
今まで敬遠していた木原さん作品ですが、少し覚悟をもって、読んでいきたいと思います。
2016/05/01 22:33
盛り沢山です。
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
薔の入院や常盤の怪我など多くの障害を乗り越えて、序盤ラブラブな二人から始まります。薔が常盤に会いに行ったことがきっかけで、常盤にとっての薔は庇護対象から対等な恋人に変化したようで、愛が深まっております。
今回はもう一つの越えなければいけない壁、常盤と薔が実の兄弟ではないということを薔に伝えるという試練が待っています。
風雅と薔の兄である榊の薔への接近によって、薔への告白は待ったなしの状況になり、常盤は決意します。
この榊兄さんも薔のことを愛おしく思っているようで、薔へのベタベタ具合から榊兄さんも薔のことをそっちの意味で好きなのかと思いましたが、どうやら違うようです。(ちょっと残念) 真の好みは常盤のようですね。薔の思っているイメージとは異なり、意外にも兄弟思いで不憫な境遇のお兄さんのようです。その他、椿さんにも焦点が当てられ、常盤から離される展開になります。
常盤と薔の関係の変化、家同士の事情、過去の真実、椿の処遇など盛り沢山な内容で楽しく一気に読ませて頂きました!
椿さんの今後や薔のこれからの運命は?
早く続きが読みたいです!
電子書籍オレはかわいい弟と【電子限定・18禁】
2016/02/21 20:41
変態ですね。
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
普段は修正にあまりこだわりはないのですが(むしろあまり生々しいのは苦手)、高久先生の作品が好き&兄弟もの大好き&話題の個人BL初の18禁本ということで気になって購入しました。
感想は…とっても良かったです!!
Hシーンの多さと修正の少なさに、さすが18禁だ!!と納得。これは確かに修正が多かったら悔しいだろう思いました。
まずはその新鮮な気持ちで一読しました。そして読み返すと、弟が真面目に変態すぎておかしいことに改めて気づきます。しかし作風が可愛らしいのでエロシーンでもあまりやらしさがなく、弟が変態発言を連発していてもさわやかイケメンに見えるから不思議です。
兄も弟の変態ぶりには慣れていて、弟の変態発言の後でもちょっと良いシーンみたいな雰囲気になっている不思議。
日常でヤっていることが中心の内容ですが、可愛らしくラブラブな二人を見ることができて満足でした。