ゲキサクさんのレビュー一覧
投稿者:ゲキサク
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2019/04/29 05:43
脳内再生のおともに
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野田秀樹、新感線、大人計画、ナイロン。文句なしに現代の日本演劇界を代表する最先端をまとめている。とりわけ、野田に対する愛情溢れる批評には感心。もちろん新進気鋭の若手劇団にまで広げているのも親切。秀逸なガイド。加えて、このたぐいであまり見たことがないのが大衆演劇への言及。なるほどそうだったのか。行って見ようか、の気持ちにさせてくれる。網羅という一語が浮かぶ。いま、の演劇大パノラマ。ビジュアルも美しい。素晴らしかった舞台を脳内再生。できれば、旬が命の演劇界。出た瞬間にもう古くなってしまった情報もある。毎年とまでは言わないが、オリンピックイヤーごとぐらいに改訂版を、なんて、このご時世、夢の夢か。でも、そこをなんとか。そんな夢を。
紙の本違和感のススメ
2019/04/29 05:02
違和感なく舌を巻く
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普通、舌を巻いたら違和感があるのだけれど、この人にかかれば真逆。毎週、感心することしきりの、毎日新聞日曜版連載。まとめて読むとますます舌鋒冴え渡るのを感じる。舌ぐるぐるの着眼点に、鮮やかでみごとな着地。まるで体操の床運動。そう、頭も体操。以前にも「宇宙人はなぜ地球に来ない」という秀逸なエッセイがあった松尾氏。最近のエッセイ業界。プチ鹿島に厚切りジェイソンも面白い。やはりお笑い芸人は目のつけどころと、説得力ある舌の軽やかさが違う。芸能人がコメントを発するのも流行り。しかし真打ち登場。特に権力者に対する牙の向きかたは見事。噛みつくが、決して品位は落とさない。これぞまさに芸の域。これでますます次の日曜、毎日新聞が楽しみになった。
2017/02/20 02:44
聞きしにまさる
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素晴らしさ!
ゲゲゲの鬼太郎、悪魔くんに並び称される作品でありながら、中では最も語られない不遇。それでも生涯ベストワンに挙げるヒトもいる。理由はわかった。展開のテンションが高い。「ストトントノス」という間の抜けた名称はまるでロードオブザリングのようなワンダーランド。
誘う世界は実に刺激的。そしてラストの唐突な叙情。ぐちゃぐちゃに引っかき回されたあとの感動の不意打ち。幾多の著名人が語る感涙の理由がよくわかった。
もっともっと知られてほしい水木漫画の最高傑作!
2019/04/29 05:20
島の本ってなかなかなくって
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伊豆七島の独立した本は特に珍しい。東京都に属するのに。なかなかないので焦った。大島に出かけようと、長時間探してやっと見つけた。そしてこちら、ただのガイドブックに終わらず、美麗なフォトと微細な情報、しゃれたエッセイで秀逸なビジュアルブックとなっている。大満足。ゆったりとした島時間が流れる。そんな旅の思い出をいつまでも。そして手に取れば、もうそこは島の時間にゲットバック。ああ、日常はなんでここまでせせこましい。いつも、いつでも、こんな心のゆとりを持ちたい。だって、僕らが暮らしているのは島国なのだから。島国根性などと、ネガティブになるなかれ。そんなことさえ感じさせてくれた。ベッドの横、あるいはリビングのリモコンの横に置いておくとしようか。きっといいことが。
紙の本世界ボクシングパーフェクトガイド 2016 全17階級、世界の覇権を巡る主役たちを徹底分析!
2016/02/28 15:24
充実の年、充実の一冊
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世界王者10人前後というかつてない活況を呈している日本ボクシング界。ならばこその日本選手の躍進ぶりが特に嬉しい。例年以上の好評価でパウンドフォーパウンド(全階級同体重と仮定してのランキング)でも複数の日本選手ランクイン。内山、井上は我が国の宝。福田直樹カメラマンの写真は芸術、宮崎の文章は文学、増田の技術解説はもはや芸術の域。毎年定番のガイドブックだが今年は特に充実。選手の奮闘でこの流れはまだまだ飛躍する可能性も。やはり業界の充実がイチバン。
2016/04/29 19:01
ファンサービスの教科書
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12球団すべてのファンクラブに10年間入り続けた男の最新刊。
パ・リーグの営業担当からの依頼だという。
「ずんずん調査」堀井憲一郎的手法で「ユニフォーム図鑑」綱島理友の構築した牙城に挑む。
細かく詳しくカラー写真満載で実に楽しい。
やはり、今日は特別な日であると謳ってのファンサービスに工夫を凝らしているのはとてもワクワクさせてくれる。
そんな興奮をよくまとめあげている一冊。
野球以外のアイテムで描いた、 究極の野球本。
2016/04/11 05:02
知らなかった!
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悪魔くんにもいろんなバージョンがあるとは知っていたが、これは懐かしいマガジン版の正当的続編。初見。90年代半ばにノストラダムス。大予言がまだまことしやかに語られていたころ。メフィストの力を借り、対するはヒトラーの息子!
悪魔に対する神ということか、キリストと釈迦まで登場するハイテンションぶり。解説はなんとなんとの五島勉。予言についてご答弁。もうお腹いっぱいの一冊に。
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