うめさんのレビュー一覧
投稿者:うめ
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紙の本卵の緒
2016/03/16 18:49
家族の繋がりとはなんなのか
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友人にすすめられ購入。
「僕」が言う「僕は捨て子だ」というのは私も何度か思ったことがあった。だからこそ、はぐらかす母さんの態度で「僕は母さんの子供なのだろう」と思い込んで読んでしまった。
血縁関係がないとわかっても、ここまで読んできた中で母さんが僕に与えていた愛情は血縁なんて関係ないんだと思い知らされた。
美味しい料理に愛情たっぷりの言葉。なんて素敵な家族なんだろうと泣きたくなった。
『育生を愛してる』という言葉がたくさん出てくる。母の愛ってすごいなって改めて思った。
2作目は母娘に父の愛人の息子が家族になる話。
ななちゃんの七生に対する態度がリアルで感情移入しやすかった。そりゃ最初は異質扱いするよなと思いながら読み進めていくと、段々ななちゃんと一緒に七生が好きになる。
異質な家族から本当の家族になるまで、ななちゃんと一緒にいた気分にだった。
1冊読み終わると、なぜだか母や兄弟に抱き付きたくなった。
紙の本この闇と光 改版
2016/03/16 18:29
前半が闇で後半が光なのか?
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本屋さんで「予測できないミステリー!」って大々的に取り上げられていたので気になって購入。
最初はすごく楽しんで読んだ。ここは中世のヨーロッパなのか。魔女がいる世界なのか。レイア姫はどれだけ美くしい姫なのか。耽美な世界のトリコになった。
途中途中で「ん?」と思うところがあってもそれが後々回収されていく。
レイア姫の『現実』が戻ってきたところは確かに予測していない展開だった。
だがそこからがいまいち盛り上がれなかった。
耽美な世界が言うことなしに美しかったからなのか、レイア姫に光が戻ったあたりはなんだか拍子抜けだった。
ラストは思ってた通りで「予測できないミステリー」ではなかった。正直あまり印象に残らない。物語前半の話からの後半。ここが一番予測できないところで、あとはそこまでミステリーでもなかった。
ミステリーだと思わず、闇と光の話しだと思えばそこまで期待を裏切られた気分にはならないのかも?
前半の耽美で美しい世界はぜひ読んでほしいもの。
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