つよぽんさんのレビュー一覧
投稿者:つよぽん
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職場が生きる人が育つ「経験学習」入門
2016/04/10 09:01
経験学習についての解説本です
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北海道大学の松尾教授が書かれた人材育成や成長に関する本です。この本はいろいろなレビューでも評価が非常に高く、また知り合いから勧められたこともあって長い間「読んでみたい」と思っていたのですが、なかなかタイミングが合わなかったところ、今回ようやく読むことができました。期待にたがわず、というより期待以上に本当に面白い本で、とても勉強になりました。人材育成や成長に関して、「ストレッチ(高い目標に向かって挑戦する力)」「リフレクション(アクションを起こしている最中やアクション後の振り返り)」「エンジョイメント(やりがいや意義を見出して仕事を楽しむこと)」というキーワードに着目し、その効果などについて幅位広い人材からのインタビューや論文・著作などを引用して、非常に詳しく丁寧に、且つ解りやすく解説してあり、大いに参考になりました。特に印象に残っている個所は、ルーチンの仕事を繰り返さなくてはいけない若手社員の仕事に対する考え方・取り組み方を解説している部分で、普段自分が感じていて周囲にも話している内容に非常に近いものがあり、胸にストンと落ちてきました。この本はこれから何度か読み返すことになると思いますし、周囲にも勧めたいと思います。また同じ著者の他の本も読んでみたいと強く感じました。
「儲かる会社」の財務諸表 48の実例で身につく経営力・会計力
2016/04/10 08:54
企業分析
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「なぜ、あの会社は儲かるのか?」の共著者である山根先生の企業分析の本です。48社の財務諸表~といってもP/LやBSを図表にしているのですが~を例示しながら、各会社の特徴や抱えている問題点、将来像などをとても詳しく分析してあり、本当に面白く勉強になりました。今年の9月に発売されただけに記載されている情報はどれも新しく、よく知っている会社の内面を鋭く描いているので、「財務諸表の読み方」というよりも「各企業の現状分析」として新聞や経済誌を読む感覚でスラスラ読み進めることができました。特に印象に残ったのはアメリカの電気自動車メーカーである「ステラ」に関する記述で、今後さまざまな分野で注目されていくのだろうな、と感じました。また、終章にかけては日本企業・日本社会の持つ強みに着目し、いかにして成長を図っていくべきか?ということが丁寧に解説されてあり、著者の日本企業に対する深い愛情を感じることができました。この手の本の中ではオススメの1冊です!
マイナンバー制度の従業員教育とリスク管理がわかる本 現場が混乱しない運用フローをやさしく解説
2016/04/10 08:53
マイナンバー制度の解説本です
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2016年1月から制度が本格的にスタートしたマイナンバーの解説本です。この著者(というか、社会保険労務士法人なのですが)の「マイナンバー本」は2冊目なのですが、今作も分かりやすくて勉強になりました。この本では特に運用面について詳しく、そして実践的に書かれているので、ついつい「ひな形」や「ガイドライン」をそのまま当てはめようとすることの危険性や注意点などがよくわかりました。制度そのものについてはまだまだ賛否両論あり、一部では訴訟なども起きているようですが、すでに社員から収集している会社も多くあると思われ、そういった企業の担当者の方には非常に役に立つ内容だと思いました。今後も運用面に関しては様々な問題が発生すると思われますので継続的に情報収集に努めたいと思います。
会計士は見た!
2016/04/10 08:50
企業分析に役立つ解説本です
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公認会計士の方が書いた経理本です。有名企業の決算書類を読み解いて、各社の特徴や危険性・将来性・問題点などを詳しく解説してあります。このような手法の本は非常に多いのですが、この本は今までに読んだ同様の本の中でも特に読みやすく・解りやすく描かれていて、とても勉強になりました。特にソニーと東芝の分析については、自分でも「こうなんじゃないかな~?」と想像していたことが多少当たっていたりして、とても嬉しかったです。この本にも書かれていたのですが、あらためてキャッシュフロー計算書の重要性を再認識させられました。これからもこの類の本は定期的に読むようにして捉え方が鈍らないように気をつけていきたいと思いました。
「戦後保守」は終わったのか 自民党政治の危機
2016/04/03 19:51
自民党保守の解説本です
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かつて自民党の本流だった「中道保守」が、現在ある意味で傍流になってしまった経緯・理由について、多くの当事者のインタビューや膨大な資料を基に、8名の学者の方々が自身の専門分野から分析・検証している政治の本です。期待以上に大変面白く、自民党・中道保守の考え方や趨勢が非常に分かりやすく書いてあり本当に勉強になりました。特に昨今話題になることが多い「憲法」や「外交」「戦争」に対する考え方については、今まで持っていた印象とは大きく違っていて、自分の不勉強が恥ずかしくなりました。各人それぞれに素晴らしい内容だったのですが、上智大学・宮城教授が古川貞二郎さんの言葉として引用していた「・・・耳に心地よい言葉はポピュリズムをさらに助長し、長い目で見れば国を破滅させることにもつながりかねないという感じがします」という箇所が非常に印象に残りました。
知的トレーニングの技術 完全独習版
2016/04/03 19:48
ためになりました
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元々は30年以上も前に書かれた本なのですが、昨年文庫化されるのを機に、大幅に加筆・修正された「知的トレーニング」に関する解説本です。内容は「志を立てる」「自分を知る」「師を選ぶ」といった前半の「知的生産・知的創造に必要な基礎テクニック」に始まり、「名づける」「分類する」「読む」「考える」「書く」といった技術論まで、非常に幅広い知識に裏打ちされた著者の持論が展開されています。特に感心したのは、その知識の量と考えの深さで、10代のころから数多くの質の高い本を独学で読んできたと言われているだけに知的好奇心を大いに刺激されましたし、自分の浅学菲才をあらためて痛感いたしました。もっともっと本が読みたくなる本でした。
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