simon.nさんのレビュー一覧
投稿者:simon.n
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紙の本八十日間世界一周
2016/04/25 21:39
当時の世界の様子、ヨーロッパから見た日本の様子など、視点を変えると面白いです。
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トランプをしながら80日間で世界を一周できるかどうかの賭けをした英国紳士がそのまま旅に出る、というのが事の発端。
確かに、表面的には冒険物語として読めるが、今の日本人であれば当時の世界の様子や、欧州から見てアジアはどう映っていたのかを知る事のできる物語なのではないでしょうか。そうした点で当時の大英帝国領を離れてからのアジア、米国の描写は大変面白かったです。個人的には米国東海岸が好きなのでもう少し詳しく書いてくれても面白かったのに、とも思いましたが(笑)
実際の旅行の見聞録のような感覚で読めるので是非。
2016/04/20 22:57
おおよそミクロ経済学のあらましがわかっていることが望ましいのと思います。
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20世紀後半ころから勃興しはじめ、近年かなり注目されるようになってきた情報の経済学の入門書と言えると思います。ただ、経済学初心者にはとっつきづらいかもしれません(そもそも初心者の方はこのジャンルにあまり手を伸ばさないのかもしれませんが)。
私自身学校のミクロの講義では市場の競争環境について「情報の対称性」という観点では習わなかったため大変参考になりました。よくよく思い出すと、たしかにミクロ経済学では金融機関が出てこないけど、そういうことだったのかという発見がありました。このジャンルに興味のある方にはおすすめできるかなと思います。このレベル感であればこのくらいの数式でも十分に理解できるのではないでしょうか。
紙の本一九八四年 新訳版
2016/04/20 23:06
全体主義とはかくなるものか
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形式としては小説となってしますが、全体主義国家に生きているとこんな感じというのがわかる作品でした。
テクノロジーやプライバシーの現実的な適用度合もあり作中の統制ほど現実では実現できないは思うものの、作中の描写はかなり現実にあった(ある)統制のありようを描いているように思います。
小説、というカテゴリーから少し抜け出た感覚で読んでいくと、今の自分の生活がそうあるべきということとは別に恵まれたものでもあると思わされる作品でした。
2016/04/20 23:19
批判はあるもの
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本書はウォーラーステインの提唱した近代世界システム論を著者がコンパクトに導入したものです。
近代世界システム論の考え方は今日では浸透してきており、したがって批判もそれなりにあるわけですがとはいっても重要な思考法であるように思います。どうしても歴史というと教科書的な、歴史を大きく年代と政治・経済の二軸で切り取る考え方をイメージしがちです。しかし人間の歴史をより構造的に、相互連関的にとらえようとしたウォーラーステインの発想により一般的なとらえ方では見えづらかった地域同士の関連などが浮き彫りにされます。そうしたところにやはり重要なブレークスルーがあったように感じます。
歴史に興味がある方は是非読まれてみるとよいと思います。
紙の本星の王子さま
2016/04/20 22:49
名著
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さまざまな文章で言及されるだけのことはあるすばらしい本でした。
さして厚くないですし有名なのであらすじを述べることは差し控えようと思いますが、私個人としては是非大人に読んでいただきたいです。
「大切なことは目に見えない」んですね。誰かに対して責任を持たなければならない、世間体を一定程度気にしなければならない…など、大人は要りもしない気の遣い方をしてしまうわけですが、本当に人間にとって大切なことはそんなところにはないということです。
もちろん文学作品としてもすばらしくて、最後はとても切なくなりました。
2016/05/02 11:06
都市を中心とした、文化の考察
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都市を主題にに8つのテーマから構成されています。もともと私がが都市が好きだったこともあり、全体を通して興味がわくような内容でした。
テーマは、「到着」、「滞在」などに分けられています。その範疇は歴史学、地理学、文学、カルチュラルスタディーズなど多岐にわたっています。そのため、あるひとつの分野にしか興味がなくとも、都市を媒介に興味の範囲が拡大していくと思います。それがこの本のよいところに感じます。実際、文中に登場した本やその作者の著書に実際に触れたりしてかなり知識が広がったりもしました。
ただ、作者が英国の方だけに、英国、欧州、南北米州、北アフリカなど自身と親和性の高い地域が中心になっているように感じられたのが残念な点です。
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