ルフランさんのレビュー一覧
投稿者:ルフラン
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2016/05/24 18:58
胸がすくホームドラマ♪
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
セシル文庫で6巻まで出版されている「男系大家族物語」のスピンオフ。
希望が丘に住む美形揃いの父子家庭兎田家(子供は7人!)の小学4年生の四男士郎が、身近に起こる事件の数々をその優秀な頭脳で解決していく物語。
収録されている3つの事件は、弟の超レアバトルカードを取り戻す話だったり、同級生間のいじめ(?)問題だったり、勘違い教師に報復する話だったり・・・・・わりと、日常にありそうな題材ばかり。
常に周囲の注目を浴びている大家族の中ではかすんでしまいがちな士郎ですが、主役としての素質は十分。
三男充功とのやりとりも微笑ましく、弟や友達に向ける愛情が、伝わってきます。
事件解決は公明正大で痛快、それでいて、心温まるホームドラマになっています。
もう少し、士郎の物語を読んでみたいので、続編を希望します。
2017/09/07 10:22
日常の癒しです☆彡
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ここ数週間こどもの病気に気をもんでいて、気分転換に何度も読み返しています。
この番外続編の中のお気に入りは、「なんにもいらない」と「デイドリームビリーバー」。
どちらも家族がクローズアップされています。
前者は、年末年始に計の実家へ潮ともども里帰りして、両親にまるごと受け入れられる安心感でほっこりします。
後者は、潮の作品を彼の父親が計の番組出演中見ることになり、いままでの確執を知る読者にも「よかったねえ。」と思わせる短編です。
共感してもらうためには、「イエスかノーか半分か」シリーズ3巻を読んでもらってからのほうがいいかもしれません。
一穂ミチさんの小説は、お仕事小説として、私はかなりの評価をしています。
BLという垣根を取っ払って、一穂ミチ作品を読んでもらえたらなあと思います。
電子書籍悪食【SS付き電子限定版】
2020/01/19 06:08
なんだか後を引く物語
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
死者が見えるという特殊能力を持つ水琴は、母に疎まれ祖父と田舎でひっそりと暮らしている。水琴の絵がSNSで拡散され、それに魅入られた画商の奥槻。二人は交流を深める。やがて、奥槻は訳ありで義理の兄の言いなりと水琴は知るのだが、それには隠された真実があって・・・・・水琴の特殊能力が運命にもてあそばれ不幸な境遇にある人たちを救済する物語。
その美しい容姿と穏やかな性格の主人公は癒しともいえる。
評価がイマイチなのが不思議だが、私はとても気に入ったので、レビューを書く気になったしだい。
2019/04/28 06:10
うーん、酷な終わり方・・・・・
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
シリーズ8作目。
安定感のある舞台、登場人物、新作が出れば買い続けるとは思う。
ただ、今回は前後編の前編のような内容だった。
「続く」が苦手な私には、ちょっと酷な終わり方。
当て馬の女性もなんだか消化不良な感じだし。
そもそもこのシリーズ、魅力的な男性陣に比べて、女性陣が残念過ぎる。
神城先生は鈍感すぎだし、筧くんも言葉が足りない。
さて、どう決着するのか・・・・・
8月に続巻が出るらしいが、それがとても待ち遠しい。
2021/10/22 08:50
コミック版も良き
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
原作は読んでいたのに、泣かされました。
ワケアリ姉弟の現状打破のきっかけになるのが、なぜか金魚すくい大会!という物語。
根底を流れる真っ当な感じになんだか救われる思いがしました。
原作にない最終回を読めて、本当に良かったです。
「スモールワールズ」とともにいろんな人に読んでもらえたらいいなと思います。
電子書籍メイプル戦記(1)
2021/07/13 17:32
問答無用の多幸感が味わえます。
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
紙書籍で読んだ記憶はあるが、電子書籍を買ってみた。ずいぶん昔の作品だが、内容が古くなっていないのが、まず凄いと思った。
LGBTという言葉も知らなかった時代、女だけの球団に、心が女性ならという理由で男性を登録選手にしてしまう懐の深さは川原作品ならではだろう。
そのままの自分で受け入れられる登場人物達に癒されて、いつしかスイートメイプルズを応援している自分がいた。
絵の好みは分かれると思うが、食わず嫌いにならずに読んで欲しい。
最後には、きっと、読んでよかったと思えるはずだから。
コロナ禍に川原作品を読み直してみるのもいいかもしれない。
電子書籍スモールワールズ
2021/07/06 13:12
圧倒的な読みやすさ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
すぐに読み終わってしまった。短編とはいえ、全然違う世界観を行ったり来たりしたので、とても得した気分になった。
「どの作品が好き?」と聞かれたら、「ネオンテトラ」と答えるだろう。ヒロインがどうしようもない倦怠感を振り払って、彼女のものさしでは最高の幸福を手に入れた手腕に拍手を送りたい。
いずれの作品も善ではないが悪でもない。
幸せな人生を手に入れるためには、正しい事ばかりは言ってられない現実がちりばめられていて興味深かった。
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