ソラヲさんのレビュー一覧
投稿者:ソラヲ
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教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化
2016/12/13 16:08
教養とキョウヨウ
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日本の教養主義とその没落について、社会学者ブルデューの概念「ハビトゥス」をもとに分析を試みた本。大正教養主義の時代、より学識ある者からの教養の行使を象徴的暴力とし、それへの反動として十分な学識なくして象徴的暴力を振るえるマルクス主義の流行、という流れが分かりやすく書かれている。また、全共闘世代の「どうせサラリーマンになるのだから、教養なんて(第一大学世代の俺とは違う)知的エリートの説く欺瞞に過ぎない」という教養に対する愛憎めいた感情も露わとなるのだが、「教養」という言葉に憧れる自分はなんとなく彼らに共感を抱いてしまう。そして、現代のレジャーランド世代にとって「教養主義者」の言説は揶揄の対象であり、「教養」からコミュニケーションのための一般常識・一般経験を重視する「キョウヨウ」の時代へと変わっていくのだが……
サンスクリット
2016/06/04 12:10
サンスクリット超・入門
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前半はサンスクリットの歴史と文法の概説で、後半は古代インドの哲学, 宗教, 風習, 文学, 詩etc.に関する記述が中心。サンスクリットが「完成された言語」という意味であるところからも分かる通り古代インド人にとってサンスクリットとは言語の即自存在であり、故に近代の普遍言語構想の源流となった古代ギリシアのそれとは異なる独自の言語哲学が発展したのだと知って納得した。サンスクリット入門としてはもちろんのこと、インド文化入門としても丁度良い質・分量だった。
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