さくらさんのレビュー一覧
投稿者:さくら
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2022/01/23 09:56
素晴らしい一冊!
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2013年12月25日に「藤城清治影絵聖画集 新版 聖書のおはなし」というタイトルで出版されている本と同じ内容です。
両方とも持っていますが、色彩が微妙に異なるだけで印象がガラッと変わり、影絵そのものが持つ魅力に感動します。こちらの愛蔵版にしかない絵もあるので、ぜひ機会があれば多くの方に両方とも読んでほしいと思いました。
藤城清治さんの影絵が好きな方は、添えられている文章はオマケのような感覚を持たれる方も少なくないようです。
ただクリスチャンの私が読む限り、聖書の世界観を優しくシンプルな言葉で、決して意味を変えずギュッと凝縮して書いてくださっていて、これまたすごく感動させられます。長く教会に通っている方でもハッとさせられる箇所があるのではないでしょうか。絵と文章のバランスがとても良いと思います。
多くの聖画に見られるように、天使に羽が生えている絵はカトリックを思わせますが、文章は牧師(プロテスタント)が書いている様子。どちらの宗派の方も、もちろんノンクリスチャンの方も違和感なく親しめ、神の愛を感じて清らかな気持ちになれると思います。
2016/06/27 03:25
美しい文章と絵に涙がとまらない。
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「死」を見つめたアンデルセンの作品を、美しい文章と絵が生命を与え、涙がとまらなかった。
その美しい文章を書かれた末吉暁子さんご自身も、今はもうこの世にはいない。
「生きる」こと「死」一枚のコインの表と裏を、複数の角度から同時に考えさせられた。
アンデルセンの残酷な物語に、どうしてかいつも「幸福」を垣間見る。
2016/06/27 02:44
認められたい気持ちがよかった。
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ああそうか、ねこの「とらざえもん」は、自分の存在を認められたかったんだな。
一見、ねこの日常をファンタジーとして描いた、楽しく素朴な作品に見えて、実はそれだけじゃないことが、ずっと読み進めた末にラスト1ページでわかる。
ねこにとっても、人にとっても、「自分の存在を認めてほしい」というのは切実な問題。そんな問題を抱えた「とらざえもん」を温かく寛容に描いていて、読んでいる大人にも、子どもにも、誰の心にも「とらざえもん」はいることに気付かされる。
タイトルの「魔女」という言葉が、それこそ魔法のように、この作品にスパイスを効かせている。
作者の優しさとセンスの良さが、至るところに光っている思う。
紙の本水のしろたえ
2016/06/27 02:18
主人公の性格が本当に素敵です。
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同人誌「鬼ヶ島通信」でも、ずっと愛読していましたが、こうして一冊の本になり一気に読むと、また全然違った印象になるのは、私だけでしょうか。
主人公の真玉の純粋で勇気と好奇心溢れる性格が、どんどん物語を切り拓いていく感じ、その真玉に魅かれる様々な人物が活躍し成長してゆく様子、すごく引き込まれました。自分も真玉と同年代だった頃は、もっと生きることに前向きだったことを思い出したり。真玉の災難苦難の中でも「生きてゆこう!」と決意してゆく姿勢がまぶしくて圧倒されます。
紙の本ママの黄色い子象
2016/06/27 01:56
27年ぶりに読んでも心に響く。
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子どもの頃に図書館で読んだ本です。
親が離婚している私にとって、離婚は決して物語の世界のお話ではなく、日常に起きた現実だったのですが、この本は子どもから見た「離婚」という現実を、本当に誤魔化さず脚色せず真っ直ぐに描いていて、当時「こんなにわかってくれる本があるんだ」と感動した記憶があります。幼い子どもながらに「本物だな」と思いました。のちに作者がNHKの「ざわざわ森のがんこちゃん」の脚本を手掛けたり、たくさんの本を出版されるのを見て、「ああ、やっぱり偉大な先生だったんだ!」と拍手を贈りたい気持ちになりました。
紙の本ながぐつをはいたねこ
2016/06/27 01:42
絵と文章がピッタリ!
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ディズニーやジブリにも通じるテンポのいい展開、強く逞しく潔いねこのキャラクター、そしてこの味のある絵!読んでいて気持ちがよかったです。
普段は教室で大騒ぎすると止まらない子ども達も、読み聞かせが始まった途端に吸い寄せられ、すごく集中して楽しんでくれました。
作者も画家も絶対に猫好きに違いない、そう思わせる愛のある作品です。
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