ねこるさんのレビュー一覧
投稿者:ねこる
2017/05/13 13:08
その時代の空気
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今はなき日本の風景を感じられる一冊。100年ほどでこんなにも庶民の暮らしは変わるのかと思う。これから100年後の世界も今と全然違ったものになるのだろうか。
ここに出てくる職業は決して教科書では教えてくれないものである。
電子書籍黄昏に眠る秋
2017/09/27 21:30
スローなミステリー
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スウェーデン エーランド島で幼い子供が行方不明になるところから物語が始まる。軸となるのはその子供の母親ユリア、そしてユリアの父イェルロフ。物語の間に別時間軸 ニルスカントの生い立ちもからめて、物語が進んでいく。
人間描写、情景描写がゆっくりと表現されていて自分も、エーランド島の風景を見ているような気がしてくる。
ストーリーはサクサク進まないので、この辺楽しめるかどうかで、好みが別れるかと思う。丁寧に紡がれていく物語に好感が持てました。最後は急に動きが早くなった感じもあるが、、
登場人物が多いのと名前が聞き慣れないのとでちょっと苦労するけど許容範囲。
続編もあるそうなので読んでみたい。
紙の本教団X
2017/08/02 17:27
好き嫌いがわかれる
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確かに読みにくい部分もあり、教祖のお話は特に文字がページにびっしり。ギョッとする時も有りましたが、、、。
でもどちらかというとストーリー部分より、このお話部分が好きでした。ストーリーよりこっちがメインで書きたかったのかなあと、思いながら読んでいました。
残念なのは登場人物の描写がほぼないので、何をしもボンヤリしたイメージしかないような感じで、何か物足りない。
エンターテイメント性を求める小説ではないのだと途中から気づきましたが、私はとても楽しめました。
紙の本ベルリンは晴れているか
2020/06/04 16:50
日本人による
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日本人による第二次世界大戦中、後のドイツを舞台にした小説。状況描写はかなりリアルで自分も物語の中に居るような気にさせられた。
後半までは主人公の冒険譚の様。読みやすく引き込まれる。物語において国家社会主義ドイツ労働者党に関する事柄もポイントのように出てくる。章が変わるたび人々へ浸透していく様もみてとれる。
電子書籍月の裏側
2017/01/28 19:19
ダークサイド
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読み進めるうちに自分も季節や空気を感じるほど、情景描写がとてもうまく後半は次々読み進めてしまいました。
何かが起こりそうで起きないようで、、『何か』ってのがスティーブン・キングの小説チック。
いろんな解釈がありそうな小説でした。
電子書籍終わらざる夏 上
2016/12/17 08:42
人それぞれ
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色々な年齢立場から戦争を見つめた群像劇。淡々と物語は進んで行くので、盛り上がりには欠けるようですが私は十分楽しめました。ウルっとくる場面も有ったので、たぶん物語の中の誰かに感情移入出来れば最後まで飽きることなく読めるでしょう。
特筆したいのは情景描写が美しい。なんだか自分もその時代・風景に入り込んでる気がしました。
電子書籍和菓子のアン
2016/07/15 13:46
可愛いおはなし
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主人公の一人称で語られていて、女性が
読むならば感情移入しやすいのではないでしょうか。
難しい伏線もないのであるがまま、お話しを楽しめます。デパートの和菓子売り場がメインのお話しなので、和菓子がたくさんでてきます。
読んでるうちにすごく和菓子が食べたくなりました。
電子書籍黒い家
2016/07/15 13:36
楽しめた
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ホラーミステリーの読み物としてとても楽しめました。
事の始まり以降、ちょっと中だるみ感もあるけれど後半一気に話が展開するので読むのをやめれませんでした。
なんで?ってゆう場面もありながらもすらすら読めるので、普段本を読まない人でも楽に読めると思います。
電子書籍【全1-4セット】綿の国星
2016/12/16 17:13
懐かしい
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昔、コミックスで持ってましたが途中までの巻数しかないのと、手元に無いのとで再度購入しました。
チビ猫の目線からみた日常に心が癒やされつつも少し心が痛くなったり、、購入後はもったいなくてゆっくり少しづつ読んでいます。
時代を超えても良い作品は何度読んでも感動を覚えます。
紙の本現代語古事記 ポケット版
2019/09/05 14:06
読みやすい
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古事記と聞いて、難しそうと構えてしまいそうなのですが、本書は文章も読みやすく合間に入るのコラムでは深く掘り下げた考察が面白かった。
文庫版のあとがきは教科書にも載せてほしいくらい日本人の心にグッとくるものがあります。
もっと早くに本書と出会いたかったなぁと思いました。
紙の本It 1
2018/05/04 21:42
やっぱり良い
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学生の頃一度読んでいるが、図書館の本のため飛ばし飛ばしで読んでいたのだろう内容が曖昧な部分も多かった。今回読み返してみると、あの頃は意味のわからなかった部分もすんなり分かる。やはり年数重ねて知識も多少なりとも増えてたのかーーと自分のこともふりかえりつつ、今回はItのなかの子どもたちとおなじ時間を共有したかのような読書体験だった。
それにしても心理描写と情景描写の細かさよ!!今は描写があればある程ストーリーにのめりこむけど学生のときは辛くて仕方なかったことを思い出した(笑)
紙の本カエルの楽園2020
2020/06/26 19:48
コロナ禍の日本を寓話で
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5/6から5/11にかけてネット公開されていた小説です。
コロナ禍の日本を寓話という形で表現し、何が起きたか 政府はどう判断しメディアはどう報道したのか、後の『当時を知る記録のひとつ』として必要な本だと思いました。
あとがきにあるように、人物がカエルに置き換わることで見えにくい物事がストレートに見えてきます。現実はまだこれから続いていきますがバットエンディングだけはならないように願うばかりです。
紙の本越境の古代史
2020/06/20 22:00
古代の人々
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古代の人々も今と基本的な人間の行動って変わらないのだなあと感じた。
日本という国家になる以前は、日本の中でも自分の治めている場所以外は他所という感覚が興味深い。
2019/12/31 17:05
初めて読むイスラム教の本
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イスラム2.0はインターネットで一般のイスラム教徒が啓示にアクセスできる現代を本書の中でそう表現している。
日本で伝えられるイスラム教徒のイメージ
「イスラームは平和の宗教」
それだけではこの先移民が増えていく日本で、摩擦が起きるのは必至だと感じた。
紙の本錨を上げよ 1 出航篇
2019/11/18 10:19
ある意味哲学書
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全4冊の長編ですが次々読み進めてしまいます。ここまで主人公が「生きてる」小説は初めてです。
主人公の成長を眺めているようで、いつの間にかもう一度 自分が又三の人生を生きている感覚に陥ります。(普通の人の何倍も濃い体験ばかりですが)
又三がいろんな体験をするたび、ものの捉え方考え方が綴られていて物語に厚みをもたらします。これはある意味哲学書なのでは、と思える部分も多々あります。
全巻にゆかりのある方々の、あとがきがあります。これも本編を楽しむスパイスとして楽しめました。