南野雪花さんのレビュー一覧
投稿者:南野雪花
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電子書籍彼女は、白いゼラニウムを
2018/10/31 13:48
ダメンス3人集
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
この作者、ダメンズの描写が非常に巧みなのですが、今作はすごいですね。
主要3キャラのダメさが際立っていますね。
なんだかんだと理屈を付けて、かっこいいことを言っても、結局最優先は自分のこと。
すばらしい。
まさに人間の姿です。
さて、まずこの物語を楽しむためには、一種独特な世界観を理解する必要があります。
なんでも、アメリカ産の特殊な世界観らしいですね。
読んでいて、変な世界だなぁと思いました。
その変な世界に振り回され、翻弄される人間たち。
といっても、社会派と言うわけではありません。冒頭で述べたように、あくまでも個人レベルです。
ミステリの要素も取り込みながら進んでゆく物語。先の展開が読めない謎。
そして人間ドラマ。
高水準の作品です。
そして、ダメンズです。
電子書籍不死人の見る夢
2018/07/06 21:59
死なないのか。死ねないのか
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いつも買っている作者さんの一作。
相変わらず筆致は安定しているし、魅せる文章でぐいぐいと引き込む。
こう、耽美的な話を書いたら、ちょっと右に出るものはいないよなぁ、と。
あとうじうじした男性を描いても天下一品。
好きならとっとと自分のものにしちゃえYO とか思いながら読み進めるんだよなぁ。
じれじれというか。
互いに好きあってるのは明白なのに、なかなか一歩踏み出せない。
そういう恋愛ものが好きな人にはオススメっ
2017/10/10 20:43
あなたの描きたい物語を、おしえてください
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世間では日常系ミステリというのが流行しているそうですね。
喫茶店などを舞台に、客とマスターが他愛もないおしゃべりをしながら、べつに解かなくても問題ないような謎を解いてゆく。
この話も、そういう類のものだろうと読み始めたのですが、まったく違っていました。
それは真摯な問いかけ。
書き手に対しては、あなたはそれを本当に描きたいと思って書いているのか、と。
読み手に対しては、あなたはどんな物語を読みたいのか、と。
流行っているから書く。
流行っているから読む。
書き手として、読み手として、本当にそれで良いのか、と。
とてもとても青臭い理想論です。
だからこそ響きます。
心を抉ります。
2017/08/24 22:39
優しい嘘から始まる幸せな恋物語
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なんと心の温かくなる物語でしょう。
最初はヒーロー役がなんかオレサマっぽくてうーむとなったのですが、読み進むうちにどんどん魅力的になっていきました。
この筆致は素晴らしい。
流れるような、同時に語りかけるような。
とても良質な物語だと、率直に思いました。
むしろえっちシーンいらないくらいだったよっ
電子書籍恋ぞつもりて
2017/08/18 21:03
切ない愛の物語
5人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
言葉が足りないのか、思いが足りないのか。いつだって恋の匙加減は誰にも判らないものですね。
そんな心の機微を、切々と描き出した作品です。
この切なさは読んだ人にしか判らないっ
普段はBLを読まない私ですが、これは引き込まれました。
久保田利伸の切ないラブソングのような恋物語、酔いしれてみませんか?
電子書籍桜鬼の宴 白拍子は恋を舞う
2017/03/24 16:59
心優しき愚か者たちの物語
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平安の世を舞台とした、舞と鬼のストーリーです。
序盤、難しい単語が並んで戸惑いますが、ぐいぐいと作品世界に引き込んでくれます。
しっとりと、もの悲しく。
そしてなにより、登場人物たちの健気さといったらっ
何回主人公を蹴っ飛ばしてやりたくなったかわからないよっ
主人公よりも、ヒロインに幸福になって欲しい物語でしたっ
あと、母上が誰なのか気になりますっ
すげえ気になりますっ
2016/10/23 19:47
紡績に詳しくなったよ!
5人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
男女の仲ってのは難しいもんです。永遠に解けない方程式ってなもんで、性別が違うだけで相互理解がものすごいこんなんだとゆー 互いに求め合うのに交わらない。まるでカッシーニ間隙ですね。
この物語も、そんな互いを理解できない姫と王子の物語です。
男女の考え方の違い、国益、産業である紡績なんかもからめて、じつに趣深い一品に仕上がりましたね。
壁ドンされたら腹パンで返す。
すばらしいっ
魅力的なキャラクターたちと、実直に知識。
とても良い塩梅に描かれています。
まさかこれ系の作品で、性以外の知識量が増えるとは思わなかったよっ
電子書籍ゴブリンスレイヤー 5巻
2018/10/31 21:58
なるほど、話題になるだけのことはある
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ようするにD&Dっぽい世界観ってことですね。
あれも、ほとんどレベル1で死んじゃうから、2になればそれなりの腕ってことですから。
それを踏まえて、このダークさいいですなぁ。
ザコ敵だからこそ初心者しか相手にせず、だからこそ被害が増えていく。
うん。すごい練られてる。
ただ、ゴブリンって人間の女性を性欲の対象として見たっけなあ? と思いながら読んでいました。
それはオークじゃねえかな、と。
すぐ増えて、子供程度の知能があって、素手で服を破れるくらいの力もあって、武器や罠を使うことができて、毒を用いて、言語があって、集団で行動する。
そしてそれが町や村の近くに出没する。
じつは国が動くべき事態じゃね?
冒険者なんていう無頼漢に任せてる場合じゃないじゃろ。武装組織レベルじゃろ。
なーんて思ったりもしました。
演出上、仕方ないことではありますがね。
そのくらいの脅威なんだけど国は動かない、ってのもひとつテーマでしょうし。
ともあれ、非常に興味深く読ませていただきました。
次も楽しみです。
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