Katsuさんのレビュー一覧
投稿者:Katsu
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「代謝」がわかれば身体がわかる
2017/09/16 11:24
人体って不思議だ
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体の中でどのように「代謝」が進んでいるのか、できるだけ素人でもわかるように書こうとしている筆者の苦労がよくわかる。物質名などカタカナばかりで難しいところはあるが、代謝が非常に複雑な機構で行われていることがよくわかる。
そして何よりも、ダイエットはそんなに簡単・単純にできるものではないんだということがわかる。何を食べたら痩せられるとか、何を制限すれば痩せられるとか、そういった巷の話が何の根拠もないというと言い過ぎかもしれないが、眉唾ものだということがよくわかる。
人体って不思議だ。
言語学者が語る漢字文明論
2017/09/16 10:40
漢字を前提としない日本語の可能性とは
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筆者は、漢字は単なる記号であり、言葉ではないと断じる。言葉は音であると。そして、漢字を使い続けることで、日本語の習得は困難なまま、日本語の国際化も果たせず、やがては…。言語学者として極めて強い危機感のもと、本書が綴られている。漢字好きの私が読んでも、納得の一冊。一気に読破しました。
曲線の秘密 自然に潜む数学の真理
2017/08/13 17:01
曲線っておもしろい
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筆者も本文に書いているが、曲線について網羅的に解説するものではない。あくまでも天体の運行や、時を図るなど、古来から人間が自然をとらえるにあたって、曲線をどのように利用・分析してきたのかについてまとめられている。円・楕円・放物線・双曲線、サイクロイドから半立方双曲線、そして楕円曲線・楕円積分を登場させ、そして最後はフェルマーの最終定理へとつながっていく。代数学と曲線がどのように結びついていったのか、非常に興味深く、その軌跡を追うことができる。数式も難しいものは使っておらず、非常に読みやすい。
ベッドのしたになにがいる?
2016/12/14 01:24
深い話
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確認できないものは、怖いですよね。
人は、知恵をつけるにつれ、これは自分の知っているものに違いないと比定してしまうんですよね。
でも、何も証拠はない。
大人になること、それはわからないものをわかったふりすることなのかもしれません。
深い話です。
黒い島のひみつ
2016/12/22 00:36
ドキドキワクワク
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いやぁ、面白かったです。
場面転換がテンポよく、しかも先を読ませない展開。子どもだけでなく、おとなも楽しめる一冊です。ぜひ、シリーズの他の作品も読んでみたいです。
どろんこハリー
2016/12/20 18:33
犬とお風呂
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犬って、お風呂が嫌いなんですよね。
その犬が進んで、お風呂に。
まあ、必要に迫られないとやらないという、人間の習性を、犬を使って、上手く表現しています。
そう、この犬、必要なくなれば、また風呂に入らないつもりです。
きんのたまごのほん
2016/12/11 07:32
なかよしこよし
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ふたりは殻を隔てていたため知らない仲。
だけど、殻を越えて、心はつながっていたんだね。
最後にはふたりを隔てる殻、すなわち卵はなくなり、いつもいっしょ。
絵も美しく、秀逸な作品。
いたずらきかんしゃちゅうちゅう
2016/12/16 23:09
自分の役割
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重荷を背負って嫌になり、責任放棄。
挙句の果てには、みんなに迷惑をかけ、反省。
そして、日々の生活に戻っていく。
どんな人もたまには、ハメを外して、自由になりたがるものなんですよね。
まあ、そんなこともあるさ、と主人公に言いたくなる話。
日本の近代とは何であったか 問題史的考察
2017/08/13 16:48
日本の近代を横断的視野で分析
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日本の近代を特徴づけた政党政治、資本主義、植民地帝国、天皇制について、日本の前近代の体制や国際情勢の趨勢を踏まえ、幅広い視野から分析。日本の近代をとらえなおすきっかけとなる良書。
おだんごぱん ロシアの昔話
2016/12/20 18:41
運命
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おだんごぱんは、結局食べられる。
うまく逃げ果せたと思っても、最後は食べられる運命。しかも、ずる賢い奴に。
ところで、おだんごぱんは、誰に食べられるのが、よかったのでしょうか。考えさせられます。
つきのぼうや
2016/12/09 06:27
高さ
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縦長の本なので、月と水底の落差を感じさせます。
高度別にいるものを、描き分けているのも関心。
ちいさなヒッポ
2016/12/07 23:45
親子の物語
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いつも一緒の母と子。愛情にあふれた様子に、心が癒されます。
平均思考は捨てなさい 出る杭を伸ばす個の科学
2017/09/16 11:13
根本的な考えはよいのだが
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平均との比較、優劣により、その人を評価することを、筆者は「平均思考」といい、それを批判する一方で、その人自身何ができるのかといった能力評価を行うべきとしている。私もこの意見には賛成。数値化できないその人の個性や能力にこそ価値があるのであって、それをさらに伸ばすことが教育であると私は考える。
しかしながら、それを実現する手法として、高等教育におけるコンピテンシー評価導入を筆者は主張している。すなわちある特定の分野について、できるできないを評価するというものである。ここで疑問である。大学は専門学校なのか?高等教育はそんなものではない。特定分野におけるより深い思索・研究を行うところ、あるいは幅広い教養を身に着けることで、幅広い視点から特定分野をとらえなおすのが高等教育である。よって、高等教育における評価は点数化できないし、他との比較が本来できないものである。ところが、筆者がいうように高等教育で能力評価をすれば、その人を0か1でデジタル的に数値評価することになるのではないか。
頭でっかち、尻すぼみで、実に残念な本である。
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