文学少年Aさんのレビュー一覧
投稿者:文学少年A
それでも、日本人は「戦争」を選んだ
2018/08/23 11:53
平成22年、小林秀雄賞受賞作。
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この本は、東京大学文学部教授である著書の加藤陽子氏が私立栄光学園の講義をもとに平成21年に朝日出版社で単行本化。平成28年に文庫化された。
日露近代史 戦争と平和の百年
2020/12/31 16:59
北の大国から日本を描く新しい歴史の決定版
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外交官出身の吉田茂元首相は欧米諸国の外交が重要であり、日露外交はアウトサイダーであると言っている。
しかし、日露間の交流は、江戸時代後半まで遡ることができる。日露外交に懸けた政治家が戦前日本にいたことはあまり知られていない。本書は、伊藤博文や後藤新平、松岡洋右に三人にスポットを当て、ロシア(旧ソ連)を相手に紆余曲折を経て、友好と対立を繰り返しながら、日本の国益を考えた。
現代の日露関係で歴史を振り返るときに本書は大変お勧めである。
アイヌ学入門
2019/01/25 11:04
入門書と書いてあるのだが・・・
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入門書だが予備知識が無ければ分からない箇所があり、少し読むのが遅れた。しかし、内容が濃いので十分面白い。特に十一世紀以降にアイヌはオオワシの尾根やクロテンの毛皮を求めて樺太や千島列島に進出し、中国の元王朝や沿海州の諸民族と交易していたことは興味深かった。
レジまでの推理 本屋さんの名探偵
2018/06/19 19:32
単行本から2年・・・
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この本は2016年に単行本となり、今年(2018年)に文庫化された。文庫版には単行本版のあとがきに関する話が書かれるが、その他あとがきには昨今の話題やJR千葉駅がリニューアルした話が書かれている。
ヒトラーとナチ・ドイツ
2018/03/31 14:17
ヒトラーとナチ・ドイツのイメージを変える一冊
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本書は今まで語られてきた定説やイメージが、新たに出できた資料や文献に基づく歴史学による最新研究によるヒトラーの実像とホロコースト(ユダヤ人の大量虐殺)の真実まで描く。
死後の恋 夢野久作傑作選
2017/12/09 12:12
ドグラ・マグラを読む前に
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夢野久作といえば、代表作「ドグラ・マグラ」を中心に「犬神博士」や「少女地獄」が思い浮かべる方もいるのではないか?実際に「ドグラ・マグラ」を読んだのはいいが、
大半の人は途中で読むのを止めてしまっているでろう。本書は、ウラジオストクで怪しい男がロマノフ家の宝石にまつわる奇妙な体験を語る「死後の恋」等の中編小説と「いなか、の、じけん」「怪夢」等の短編小説で構成されている。
読みやすいので一週間で読み終える筈である。
この本を読んだら「ドグラ・マグラ」を再挑戦して読むのも良いし、満足したと思ったら読まなくてもいい。
但し、現在の感覚からすれば不適切な語句や表現が書かれているが、本作品の文学的価値を尊重し、原文のままにしている。
ケインズかハイエクか 資本主義を動かした世紀の対決
2017/06/10 20:05
経済書というよりノンフィクション
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ケインズとハイエクという二十世紀を代表する二人が1929年の世界恐慌に端を発する大不況をどう脱出するかをめぐり論争を繰り広げる。一応経済書ではあるがノンフィクションに近い。
スマホ脳
2021/10/13 11:46
スマホをいつも使っている人にお勧めの本
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最近は、片手でスマホを動画(YoutubeやAmazon Prame Video等)を視聴したり、LINEやFacebook、Twitter等のSNSを見ている一方、新聞やテレビ、紙の本をほとんど読んだり見たりしていない人が多いのではないか?
しかし、世界各国の最新研究により若者(10代から20代)の多くがスマホの使用により学力低下、寝不足、精神不安定等を引き起こしていることが分かっている。
なぜそのような事が起こっているのか本書では詳しく書かれている。
本書の最後にスマホと距離を取るためのアドバイスが書いている。
サラ金の歴史 消費者金融と日本社会
2021/07/11 10:30
サラ金(消費者金融)の歴史を書いた本
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ほんの10年前まで、街中で消費者金融社員やティッシュ配りのアルバイトが自社の広告のポケットティッシュを配っていた時代があったことを覚えている人もいるのではないだろうか。
本書は、サラ金の歴史を誕生を戦前の素人高利貸に遡り、戦後に質屋を経て団地金融に進出して金融技術を磨きながら、その後、ターゲットをサラリーマン男性や専業主婦、低所得者に裾野を広げてサラ金業者は大きく成長したが、その一方で過酷な取り立てや自殺、家出等の社会問題を引き起こし、徐々に規制を求める世論や弁護士らによる被害者の会の運動により紆余曲折を経て膨大な被害者を生み出しながら成長したサラ金は2008(平成20)年に施行された改正貸金業法による規制で大打撃を被り、業界1位だった武富士が2010(平成22)年に会社更生法を申請し倒産。他の大手(プロミス、アコム、アイフル)は金融機関の傘下に入り生き残りを図り現在に至る。
藤原氏 権力中枢の一族
2018/12/14 11:14
大化の改新(乙巳の変)から武士の時代まで、栄華を極めた一族の概説書。
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近年藤原氏の伝記が数々出ているが、その軸となり得る一冊。
古代国家の成立過程から院政期、そして中世に至る藤原氏千年の動きを丁寧にたどった一冊。日本史を考える際、欠かせぬ一族。それを知るのに最適な内容です。古代国家の成立過程から院政期、そして中世に至る藤原氏千年の動きをたどった、倉本一宏著『藤原氏―権力中枢の一族』が話題です。同著者の『蘇我氏―古代豪族の興亡』とあわせて読むと、日本史における権力の変遷がよりダイナミックにつかめるかもしれません。
満願
2017/12/23 14:54
第二十七回山本周五郎賞受賞作。待望の文庫化
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本書は、2014年に単行本化されたが、同時に「このミステリーがすごい!2015年度版」第一位(宝島社)、「週刊文春ミステリーベスト10 2014年」第一位(文藝春秋)、「ミステリが読みたい!2015年版」(早川書房)を3つのランキングの首位を独占し、同年5月に第二十七回山本周五郎賞を授与した話題作。そして、2017年8月1日に待望の文庫化。
かくしごと 1 (月刊少年マガジン)
2017/01/28 12:34
久米田康二の最新作
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『かってに改蔵』『さよなら絶望先生』で有名な久米田康二の最新作。
月刊少年マガジンで連載中。
新聞社崩壊
2023/06/16 15:56
元朝日新聞社販売局の幹部が書く新聞業界の未来図
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著書は元朝日新聞社販売局の幹部だったためか、昨今の新聞離れについて言及している嘆じている。インターネットメディアやSNSの台頭により20年前の2000年代より新聞の信頼度が低下し、更に相次ぐ新聞購読者や部数減少に伴う広告収入の減少により、各新聞社の経営状況は悪化している。
そこで著者は各新聞社の財務諸表を元に独自にシミュレーションし、10年後には生き残る新聞社はどのくらいなのかを明らかにした。
新聞が廃刊になるということは一体どうゆう事なのか。かつて存在した北海道の地方紙「北海タイムス」が創刊から北海道新聞と道内で販売競争を繰り広げる栄光の時代から大手新聞の道内進出による部数減少と経営不振とそれに伴う外部のスポンサーによる支援の依存する迷走と衰退の時代、最終的には北海タイムスの最後の発行による廃刊による終焉時代が書かれている。
他には新聞販売店の裏話や新聞が再び復活する改革案が書かれているが、本書に興味があれば一読をお願いしたい。
ドラッグストア拡大史
2023/05/05 16:35
なぜドラッグストア業界は一人勝ちしているのか?
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ドラッグストアはもともと町の薬店や薬局なかから現れて、チェーン展開やM&A(企業の合併・買収)などで出てきた業態である。
サービスの面でも薬剤師を常駐して24時間営業したり、医薬品の他に食品、化粧品等を取り揃えて、利益を出すようにするなどの企業努力を怠らない。
また各ドラックストアグループのそれぞれの経営方針の違いは現れている。
