めめさんのレビュー一覧
投稿者:めめ
2018/12/02 18:04
感情の渦を巻き起こす ネタバレ有
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
萩尾望都さんが作品紹介文で「暴力的なのに品が良い」と称していましたが、
まさにそういった印象を受けます。
どう感じるかはともかく、受け手の内部を抉ってくる。
静かなシーンでも、鬼気迫るものを感じる頁が多々。
レビューを見ても賛否が分かれておりますが、
個人的にこの作品は賛否分かれてこそだと思います。良し悪しではなく、強いので。
主人公がずっと否定的に捉えていた、暴力的でグロテスクな「性」に対して、
「その性によって生まれてきた自分達の生を素敵なものと思えるように」肯定し始めるのは、
個人的にはとても良かったです。
あくまで主人公にとっての答えでしかなく、人の数だけ解釈できるものでしょうし、
必ず肯定する必要がある訳でもないんですが、
この漫画のストーリーとして、放り投げるのではなく(主人公なりの)結論を出して読者に見せた事がとても素晴らしい。
暴力的で強い作品なので、(正しい間違ってるは別として)落としどころを見つけないと読者をサンドバッグにするだけで終わりになってしまうんですよね。
昨今はセンセーショナルでグロテスクな作品が多いけれど、読者を好き放題にただ殴って終了だとどこか薄っぺらく感じるんです。
鳥飼さんは「おやすみプンプン」の浅野いにおさんとご結婚されたそうで、
それによる化学反応が今後の作品でみられるのではないかと。楽しみです。
2019/01/11 11:59
ほのぼのなのにハマる可愛らしさ 若干ネタバレ有
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ライト百合要素有の、とにかく女の子が可愛い漫画。
主人公も美形の女性で画面がキレイ。
タイトルからの想像で、キモオタ主人公とアイドルがくっつく男の妄想ストーリーかと勝手に思っていましたが違いましたw
百合といってもエロ媚び妄想丸出し系ではなく、思春期の友情ってこんなとこあるよねー程度なので抵抗感なく読めるかと。
女キャラはモブ含め皆美形なので書き分けが出来てるとは言い難いですが、
微妙な表現の差はすごく上手くて、作者の女好き(←)が伝わってきます。
内気で自己アピール下手&人気最下位の舞菜が、かわいいんだけど絶妙に垢ぬけない感じとか。笑
(確かにアイドルグループの不人気メンってこんな感じだ!と思わせる描写)
最初はアイドルメンバーが覚えきれず「7人も必要か!?」と思いましたが、2巻の時点で全員特徴ごと暗記してしまいましたw
皆可愛く、無理なくキャラが立ってます。
ゆめりは舞菜とキャラ被ってて、当初は「なぜこのキャラ作ったのだろう?」と思ったのですが、眞妃とセット推しの百合キャラなのねと納得。
皆良い具合に可愛いし、ギャグも面白いし(パンを裏返す動き大好きw)、
ドル好きなら買って後悔しない良作です。
2018/12/02 10:28
新進気鋭作家の注目作品
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
メディアミックスで知名度が上がれば爆発的にくるんじゃないかと思える、
非常に可能性を感じる作品です。
キャリアを考えれば連載決定もかなり早く、萩尾望都に綾辻行人といった大ベテランから推薦文を書かれる注目の若手作家。
はっきり言って絵は拙いです。それは作家本人も担当も認めるところ。
新人作家が早々に連載を決める場合、絵の麗しさ(=自動的に一定ファンが期待できる)が決め手になるケースも多いので、
純粋にストーリーが評価されてチャンスを掴んだのは凄い。
雰囲気の作り方が個性的かつ上手。
論理的に組み立てられた非日常オカルトシーンは勿論見どころなのですが、
個人的には独特のギャグシーンが大変に素敵な個性と感じます。
現実にありそうな笑いなんですよね。
うすた京介以降、彼と同系統のギャグが凄く増えたんですけど、
(元祖は別として)うすた風ギャグシーンを日常舞台の作品でやられると非日常感が強すぎて笑えないんです、個人的には。
ギャグ入れないと相当に重たくなる作品なんですが、
日常感のある「伝わる」ギャグシーンが非日常のオカルトシーンと対照的で、
作品をさりげなく・大きく盛り上げる名脇役になっていると思います。
個人的に、若手の中ではダントツに期待している方です。
ナゲキバト 新装改訂版
2017/02/22 00:07
美しく心洗われる
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
中学生の頃に読み、いまだに心に強く残っている本です。
内容にやや宗教色はありますが、それより不変かつ共通である人間の心の在り方に着目してほしい作品です。
簡単な文章と短いエピソードで構成されていますが、本当に大切なものについて深く考えさせられる内容です。
私自身はキリスト教徒ではないのですが、キリスト教の素敵な部分はこういうところかなと。(日本だとよくない面を取り上げられがちなので)
2019/01/17 06:02
安定して高クオリティ 人に薦められる
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
水城せとなさんの作品は、全般的に描写が丁寧です。
キレイな良い子ちゃんにも真っ黒悪者にも偏らず、
熱血作品でもないのに人間臭く泥臭かったりw
読者としては「あー!なんでそうなる!」と苛立ちつつ、同時にそうなってしまう心理も理解できるような。
矛盾やご都合主義が気にならない良作が多く、大人も楽しめる漫画だと思います。
2019/01/11 11:22
お試しで読んでみました
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
今までも度々無料になっていましたが、絵が好みじゃなくイマイチ食指が伸びませんでした。
ですが読んで良かった。とっても面白い!
無料じゃなかったら気づけなかっただろうから、感謝です。
ストーリーが素晴らしい!
バランス感覚が大変上手で、ご都合主義で萎えるような展開も今のところナシ。
まだ2巻の途中までしか読んでいませんが、続刊を購入しようと思います。
今後の展開が失速しない事を祈るばかり。
2018/12/22 09:14
今の時代だからこそ読んでほしい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
戦争を経験した人は、思うことがあってもあまり語りたがらない人が多い気がします。
戦争を経験していない、知ろうともしない世代ほど、
戦争を美化したり、やたらと自信過剰で好戦的だったり。
身を守るために火の粉を振り払わなくてはならないことはあります。
が、どんな理由があろうと戦争は悪です。
勝とうが負けようがどこにポジション取りしようが、
人命がぐちゃぐちゃにされたツケは支払いきれず持ち越される。
といっても戦争になったら身を守るために戦うしかない。
だから戦争は始まってしまった時点で、全員等しく大負け。
との思いが、このお話を読んでより強固になりました。
学校の図書室等に置いてくれるといいんだけどなー。
カラフル
2017/05/26 01:27
言わずと知れた名作
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
この作品を読んで、児童文学を格下に見られる人はそうそういないであろう。
ってくらい、言わずと知れた名作です。
読書に初めて手を出す若者へ、胸を張ってオススメしたい一冊。
メイベルおばあちゃんとミシガンの小川
2017/05/26 01:14
とてもかわいくて教訓たっぷり
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
とてもかわいくて教訓たっぷり。
例えるならガーリィでポップな「おばあちゃんの知恵袋」。
説教臭さはないけれど、なんだか参考になる、心が和むお話です。
夏の庭−The Friends−
2017/05/25 19:51
こどもの世界
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「人が死ぬところを見てみたい」-そんな感情から始まる物語。
やってることはまあ残酷なのだけど、そう感じるのは所詮大人だから。
小さな男の子が三人集まれば、さしたる悪意もなくそんな欲に従ってしまうのも頷けます。
親や先生から一方的に注がれるだけのお説教では、彼らの成長はなかったことでしょう。
かけがえのない経験で成長した男の子たちの姿に、涙腺がじんわりしてしまいます。
宇宙のみなしご
2017/05/25 19:37
児童文学を描いていた頃から突出していた作者
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
作者・森絵都さんは直木賞を受賞された凄い方なのですが、
当作品含む児童文学を描いていた頃から突出した才能をお持ちでした。
中学校の図書館で、ふだんあまり本を読まない子たちからも面白いと評判になる程。
所詮、児童文学~なーんて舐めてかかると、ビックリさせられる事間違いなしです。
2018/11/10 10:09
漫画でわかるケガレの概念 ややネタバレ有
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
作者さんが意図しているのかはわかりませんが、
ただこの漫画を読んでいるだけで神道でいう「穢れ」の概念が理解できそうです。
穢れ=悪という単純なものではなく、人間が生きていれば自然と溜まってしまう埃のようなもの。
自然現象だけど、溜め込むと心身に不調をきたすので意識して定期的にお掃除しましょうね~といった具合に。
また、黒の女王が理解しやすいキャラクターであるのと対照的に、
白の女王は簡単には把握できない、安易に善悪を論じられないキャラクターになっています。
短絡的に解釈すれば、白=親切フレンドリーで、相手の困りごとを何でも助けてあげるキャラクターにしてしまいそうなものですが、
これまた神道の神様の解釈に近い気がします。
(もちろん、「穢れ」「神様」自体が1つの解釈に断定できるものではありませんが)
漫画自体の内容に宗教色はないのに、
通じるものがあるのは大変に興味深いです。
美しき免疫の力 人体の動的ネットワークを解き明かす
2019/01/11 11:29
人体の不思議
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
読みやすいですし、大変面白いです!
学術本やドキュメンタリーは、翻訳ものだと質が良い作品が多くて良いですね。
ある程度実績を出したもののみなので篩にかけられる&
翻訳なので無駄が省かれやすい からでしょうか?
概要レベルの細胞学知識は前提として必要かもしれませんが、
全く知識がない場合でも平均以上に頭が良ければ理解できると思います。
(私には無理でしたが笑)
2019/01/11 11:11
ストーリーに注目 ネタバレ有
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ロボットにしても改造人間にしても、彼らがフィクションで扱われる時は、大抵が人の手で生み出されている。
が、ディクロニウスは単なる進化による自然発生で、しかも現在の人類より優れている。
これってシンプルながら、ドキッとさせられるリアリティだ。
研究で作り上げた~系は、あくまで人の手によって生み出されたもの。
必然的に「人より下に位置する生命体」だし、一般人には関係ない別世界の出来事になってしまう。
が、進化の過程の自然発生となるとだれしも他人事じゃいられない。
自分達だって旧人類を滅ぼして、かつそれを「我々の方が優れていたから」と無自覚に納得しているのだから。
ディクロニウスを受け入れず滅ぼそうとする&研究材料として利用しているとなると、いちいち敵味方を区分しなくても「正義はどっちか?」と考えさせられる。
殺戮を繰り返しているルーシーがメインヒロインに位置づけられ、不人気にならないのは、そういう前提があるからだと思う。
単に「辛い過去があったので人を殺すのは仕方ないです」だけでは説得力に欠けるが、
生存戦略としてライオンがシマウマを殺す事を責められる人はそういないであろう。
2018/12/02 10:53
現代風デカダン漫画 もっと注目されるとよいのだけど
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
「このマンガが凄い!」に掲載されたり、幾原邦彦×中村明日美子というマニアには涎もののタッグで固定ファンがついてはいるのですが、
いまひとつ注目度が低く残念な作品。
原宿系ファッション雑誌KERAで連載されていたのですが、
KERAが廃刊になった為この作品も掲載先等相当迷っていたようです。
デンシバーズに移籍されるそうですが、無事に最終回まで到達できるのかどうか……
代替のきかない、大変に美麗で可愛らしい絵とクレイジーなギャグ、
幻想的な世界観の中でリアリティを持つ重苦しい心理描写。
エログロナンセンス・耽美主義。
デカダン文化が好きな人にはたまらない作品かと思います。
大手電子書籍サイトに2巻あたりまで掲載してくれれば……ポテンシャルはあるのだから注目度が上がると思うんだけどなあ……
