ブレーブス坊やさんのレビュー一覧
投稿者:ブレーブス坊や
下町ロケット 3 ゴースト
2018/07/27 13:27
4が待ち遠しい
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
いつも通りテンポよく話が進みます。
少し話がシンプルな様な気もしますが、期待を裏切らない面白さです。
が・・・、今秋発売の続刊が待ちきれないです。
辛抱できそうにない方は、続刊と同時購入の方が良いかもしれません。
製造業や産業分野への切り込み方やネタの豊富さにはいつもながら感動します。
不発弾
2017/05/10 13:32
不適切会計?
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
私も著者と同じく「不適切会計」という言葉に違和感を持っていたので、書店で見つけてすぐ購入を決めました。
最初の課題設定からどのように話がつながってゆくのか、最後まで疑問に思いながら一気に読みました。
損失の飛ばしやM&Aを絡めた損失隠し等は、フィクションとは思えないと感じていたところ、モデルと思われる経営者が関わったと思われる最近の事例をニュースで見かけました。
決してすべてを悪ととらえられないですが、会計や財務に関わる仕事をしてきたものとして深く考えさせられる作品であると共に、政治経済犯罪ミステリーとしても秀逸な作品であります。
どこまで闇の真相をつかんで作品化されたのでしょうか、興味が尽きません。
私にとっては、「震える牛」以上のインパクトでした。
開戦と終戦をアメリカに発した男 戦時外交官加瀬俊一秘録
2020/04/20 11:27
稀有な外交官の通史
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
いまから約30年前ですが、大学で加瀬俊一先生の講義を受けました。人生で最も感銘を受けた講義の一つでした。本書の内容自体は、その際の内容や本人の著書にて記されたことが多かったですが、加瀬先生の外交官の通史として面白く読みました。また、戦後一時要職を離れていたことの背景などはご本人の著書などではあまり記憶がありませんでしたので、新たに知ったことでした。
この本が多く読まれて稀有な外交官であった加瀬俊一氏のことを知ってほしいと思います。(私が大学時代にお目にかかった加瀬先生は、80台半ばと思えない程おしゃれで品のある方でした。)
泥濘
2018/07/27 13:28
いつも通りの疫病神ぶり
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待望の新作です。
相変わらずの面白さで、一気読みでした。
今回は、中川刑事の存在感が増しています。
ネタとしては、黒川さんの別の作品で使われている内容、振り込め詐欺等、も交えているので、
目新しさ、というのは無いのですが、セリフ回し等とにかく面白い。
最初の1行で疫病神シリーズの世界に引きずり込まれる筆力には圧倒されます。
今すぐにでも次作が読みたい!と思う本です。
暗闘
2017/04/19 17:33
本物のジャーナリスト
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山口敬之氏の著作には驚かされる。
ジャーナリストとして、提灯記事は書かないプライドと取材対象(総理)の発信の意思との絶妙なバランス。
総理との距離感がすごい。
ジャーナリスト・人間としての信頼の証だろう。
一般庶民が知りたい裏側をギリギリまで踏み込んで取材し、そしてそれを報道することが出来る。
まさにプロの仕事である。
もちろん、そう思わない向きもあろう。
しかし、それを批判的に実証した報道は見かけない。
山口氏の圧勝である。
本作と前作「総理」を読めばそれが分かる。
是非ご一読を!
阪急・オリックス80年史 1936−2016 完全保存版
2017/04/14 17:37
阪急ブレーブス本の決定版(今のところ)
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阪急ブレーブス本が出れば何でも買ってしまいます。
ですから、最新版のこちらが、今のところの「決定版」!です。
インタビューや記事・写真も値段に違わぬ出来です。
もちろん、阪急ブレーブスファン以外には記録的価値以外はないでしょう。
ここからは、ブレーブスファンの独り言です。
出来れば、ウイリアムズ氏が登場してくれればうれしいです。
また、マルカーノ氏(個人)の功績や特集があれば。
ブーマー氏は三冠王として他で知ることは出来るのですが、この二人は地味ながら、功労者だと思います。
阪急電鉄が球団を持つことはもうないけれど(タイガースがありますから)、ブレーブスの愛称だけでも復活しないかな。
良い名前だと思うのですが…
また、桜の国で
2017/04/11 12:32
新たな名作の誕生
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苦難の歴史をたどってきたポーランドの第二次世界大戦の様子を丹念に描いた秀作です。
少し話がうまくつながり過ぎるところもありますが、全体の流れで考えると気になりません。
個人的にポーランドは何度も訪れたことがあるために、街の様子や食べ物などが目に浮かび、引き込まれるように一気に読んでしまいました。
読後の余韻が強く残る作品で、私の中では、大好きな佐々木譲さんの第二次世界大戦三部作、帚木蓬生さんの「ヒトラーの防具」、逢坂剛氏のイベリアシリーズに並ぶ作品で、佐々木・逢坂両氏のハードボイルド感と帚木氏の温かみを兼ね備えているように思いました。
多くの方に読んで頂きたいと思います。
国家の矛盾
2017/04/04 08:33
政治は現実
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自民党重鎮の高村氏と気鋭の国際政治学者三浦氏の対談。
安保法制の成立過程の舞台裏をうかがい知ることが出来る。
印象的なのは、高村氏の法律家と老獪な政治家として、そして現実を直視し、実行する圧倒的な実力。
そして、テレビとは異なる三浦氏の対談の進め方。
論調にすべて賛成というわけではないが、期待される学者としての実力が分かります。
学者の範疇にとらわれない活躍が期待されると思います。
内容も本来報道されるべき本質的な議論がなされており、大人として知っておくべき内容が新書のレベルでわかりやすく書かれている。
お薦めの新書です。
パナマ文書
2017/04/12 15:00
ジャーナリストの矜持
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世界を震撼とさせた「パナマ文書」の入手から公開に至るドキュメント。
世界中のジャーナリストを巻き込んだ重大スクープが世に送り出される様が緊迫感を持って描かれています。
具体的なマネーロンダリングや実態よりも、スクープがいかに裏どりをして発表されるのか裏舞台を知ることが出来ます。
細かく章立てしてあるので、読み易く、政治経済金融サスペンスに近い感覚で読み進められます。
タックスヘイブンの実態は、このスクープを機により解明されるのでしょうか?
他の書籍で、もう少し実態に迫り、理解を深めようと考えています。
米中もし戦わば 戦争の地政学
2017/03/30 17:46
冷徹な安全保障の現実を知る
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まさに日本人必読の書と思いました。
日米同盟の意義、中国の脅威、北朝鮮の脅威など、平易に且つ詳しく述べられていて政治や国際関係の専門家でなくても良く理解できました。
原書は読んでいませんが、翻訳も良い出来だと思いました。
この作品で取り上げられる冷徹な安全保障の現実をなぜ新聞やテレビは報道しないのか、国会議員は表で議論しないのか?
昨今の報道や国会を見ているとより本書の警鐘が差し迫って感じられます。
プロ野球・二軍の謎
2017/04/12 12:22
がんばれ田口さん
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
オリックス二軍監督田口壮氏の最新著作。
いつも通り、率直かつユーモアに富んだ語り口でプロ野球二軍の実態を語ります。
一軍の勝利のために存在するという本質をシンプルに伝えています。
預かっている若手の育成、一軍選手の調整等、すべてが思い通りに行かない中で管理者がどうあるべきか模索している姿が良くわかります。
また、世代の違いによるコミュニケーションの難しさも、プロ集団と言えども、企業やその他の組織における管理者の悩みと同じだとわかります。
田口氏が、プロ野球関係者だけでなく、学生時代の友人等との交流を通して、広く物事をとらえて行こうとする姿に好感が持てます。
日米で活躍したスター選手ということをあまり感じさせず、親しみを持てるのも田口氏の人柄だと思います。
田口ファンだけでなくても、少し視点を変えてみたいビジネスマンにもお薦めできます。
また、「阪急ブレーブスの伝統の後継者である」というくだりに、とても感動しました。
是非そのような選手を育成して頂きたいと思います。
国家とハイエナ
2017/03/30 17:49
黒木ファンなら満足の一冊
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
著者の作品はほとんど読んでいます。
「トップレフト」の衝撃や、「法服の王国」の堅さはなく、「排出権商人」の意外と知られていないビジネスを丹念に調べて物語に仕立てた作品だと思います。
著者の作品から得られる知識や視点は私にとってはとても貴重で、いつも楽しみにしているので、今回も裏切られず満足感を得られました。
ストーリーや登場人物は、以前の作品と重なるところがあるので、次の作品は少し変化があれば良いなという気もします。
ただ、黒木ファンやグローバルに活躍されている方なら満足の一冊ではあると思います。
小泉進次郎と福田達夫
2017/12/01 13:33
良い本です
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内容の濃い対談集です。
小泉氏と福田氏を良く知る著者の適切な質問で両者の個性が良く出ています。
対談に入るまでの、著者のコメント部分があることで、全体的にとらえやすく、他の対談本でも参考にしてほしいと思いました。
また、著者の所見は非常に的を得ていてベテラン政治記者の実力を知ることが出来ます。
福田達夫氏については知りませんでしたが、将来期待できる政治家になってゆくと感じました。
小泉総理・福田官房長官実現するか?興味が出てきました。
世襲議員には、他にない強みがあることが良くわかります。
将来期待される政治家にフォーカスするだけでなく、組織での人材育成にもヒントがあると感じました。
皇室がなくなる日 「生前退位」が突きつける皇位継承の危機
2017/04/04 11:55
確かに危機的状況
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皇位継承を歴史的に検証したうえで、直近の課題である今上陛下の譲位の問題と皇室の永続性へ具体的に提言しています。
この本を読むと、報道などで見かける女性宮家、女性天皇、傍系継承、旧宮家の問題などが、安易に方向づけられていることへ違和感を感じます。
当然ながら、選書なので新書に比べ専門的な内容が多く、既にある程度の日本史の知識がや著者の本の内容を理解していないと難しい内容と思いました。
あらためて自分の知識の無さを実感しました。
憲法学者のようなかたくなさはなく、実現の可能性を踏まえて結論を示しているところに好感が持てました。
鉄道「大百科」の時代
2017/03/30 17:48
そんなに悪くないと思いますが・・・
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
子供の頃暗記するほど読んだ鉄道大百科シリーズの著者による回顧と一部復刻です。
懐かしく思い出しながら読みました。
他社レビューでは、あまり評価されていないように見受けましたが、シンプルに懐かしく思える内容でした。
本自体の復刻は、大百科シリーズ発行元がなくなっているため、難しいようですので仕方ないと思います。
もちろんもう少し内容を充実、例えば写真を多くする等、させることは出来たと思います。
この本が好評であれば、本編の復刻や別の本の出版につながると思いますので、期待を込めた評価でもあります。
40代後半から50代半ばの男性には一度手に取ってもらいたいです。
