DR. Kさんのレビュー一覧
投稿者:DR. K
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アウシュヴィッツの歯科医
2018/03/11 23:48
どんな冒険小説でもおよばないノンフィクション
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ユダヤ人の歯科医学生がナチスによる迫害をうけながらも、歯科診療道具箱をかかえながら、死の淵を何度もかいくぐり、終戦まで生き延びることたノンフィクション。事実は小説より奇なりというが、アウシュビッツや強制労働、無蓋列車での強制移送など、どんな小説よりもスリルのとんでおり一気によませる。捕虜仲間でもドイツ人に阿れながらも生き延びていかなければならない心情や、敗戦とともに一瞬にして態度を翻すドイツの一般住民など、体験者でなければ書くことのできない内容に心を揺り動かされる。
戦争というものの悲惨さを記憶にとどめるためにも戦争を知らない世代の多くのひとに読んでもらいたい本である
法服の王国 小説裁判官 上
2017/04/05 18:18
法曹界の内幕がよくわかる群像劇
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ある医療裁判に関わったことから、裁判官という職業に興味をもってこの本を手にとりました。
法曹界の入り口にたった3名の法学部学生、研修生を軸に物語は進行させて、全国各地での原発訴訟、自衛隊長沼ナイキ訴訟、イタイイタイ病訴訟など歴史的な訴訟を交えながら法曹界の階段を上っていくかを群像劇として描いた力作です。暗い肉親の過去を背負いながらも修せ街道を着実に歩む津崎という人物と、青法協という時の政権からは疎まれやすい立場で真摯に自らの職務を全うしようとする村木という人物、そして北陸の原発反対訴訟に住民の立場にたって闘う妹尾という3人の運命を交差させながら物語はすすんでいく。非常に長いので途中で挫折しそうになったが途中でやめられなくなり最後まで読み切ったが読後感は最高だった。
裁判官の執務室や私生活など克明に描いているので法曹界出身の作家かと思いきや経済小説が専門としり、その取材ぶりにおどろきました。
ものすごい取材と知識がなければこれだけの内容はかけないとおもいます。
ちなみに著者の黒木亮さんは、北海道の秩父別町出身ということを知り2度びっくりです。私の出身の町と目と鼻のさきの隣町です。今後の更なる検討を祈ります。黒木さんの症説をもっと読んでみたいと思います。
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