kenさんのレビュー一覧
投稿者:ken
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ガリバー旅行記
2017/04/20 23:23
18世紀に思いを馳せる旅
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18世紀、各国が世界の秘境を目指した旅に、想像力がふくらみます。巨人のいる街、ヤフーという怪物がいる街、どれもこの時代に航海をし、異国の文化に接した情景が思い浮かびます。
主人公は、異国の地に行って、おおかた歓迎されます。主人公がまず行うのは、現地の言葉を身に付けるということも興味深いです。
私はこの小説を、作者ジョナサン・スウィフトの出身地、アイルランドへの旅行の道すがら読みました。
アイルランドはイングランドやヴェイキングの支配を受けた街です。虐げられる国や町への、スウィフトの鋭い社会批判にも読めます。
物語がおもしろいうえ、スウィフトのアイルランドの社会に訴えかける骨太な小説だと思います。
銃・病原菌・鉄 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎 下巻
2017/04/20 23:39
マイノリティーを無視しない歴史
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西欧中心の歴史観でないところが好感を持てます。
その態度が文体に現れていて、読みいです。
パプアニューギニアで出会った人からの疑問に答える形でこの論文が始まります。それは、なぜ西欧とパプアでは、これほどに進化の過程が違うのかというものです。
この疑問に丁寧に作者は答えて行きます。
その論の運びは、西欧中心ではなく、マージナルなものからの視点で語られます。
日本では、磨製石器が各地より早く使われていた点。しかし、鉄器はなかなか早く浸透しなかった点。世界史の角度から日本を理解でき、とても充実した読書でした。
幸福な王子/柘榴の家
2017/04/20 23:31
スウィートでビターな掌編
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『幸福な王子』で有名なオスカー・ワイルド。この本におさめられている短編は、どれもロマンチックな内容です。そして、どれもスウィートでビターな読後感を味わうことになります。
物語のメッセージともいえる「利他」や「自己犠牲」の精神は、どこか宮澤賢治の世界にも通じます。
ちなみ、私はこの文庫本をアイルランドの旅行中に読みました。
アイルランドの街角にたくさんの浮浪者がいました。私は「聖金曜日」にアイルランドにいました。この日、教会などで寄付をつのり、浮浪者への炊き出しを行っていました。
弱いものへの慈悲ー。オスカー・ワイルドの作品に現れるテーマに触れることができました。
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