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ちっさんのレビュー一覧

投稿者:ちっ

5 件中 1 件~ 5 件を表示

紙の本深い疵

2018/06/15 10:58

序盤だけがハードル

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

冒頭部分は場面が細かく切られ、次から次に難しい名前の人物が登場して
「誰がどこに居た人だっけ…」となりますがそこさえ乗り越えれば怒涛の展開に引き込まれます。

このような連続殺人事件はさすがにないと思いますが、実際にヨーゼフ・メンゲレが南米で
偽名を使いしれっと天寿を全うしていることを考えると現実味のある物語に感じられました。

シリーズの中では3作目のようですが訳者の方のあとがきによると日本では本書が最初に翻訳され、
その時点で4作目の翻訳は決定しているものの1・2作目は日本国内での評価を見てから、と書かれています。
現在はシリーズ全作が翻訳されているので順を追って読むことができますが、
日本で市民権を獲得したこの「深い疵」からとりあえず試してみるのもいいと思います。

ちなみにドイツでのシリーズの刊行順です
・悪女は自殺しない
・死体は笑みを招く
・深い疵
・白雪姫には死んでもらう
・穢れた風

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電子書籍トータル・リコール

2018/05/16 11:34

さすが傑作選

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

【収録作品】
 トータル・リコール
 出口はどこかへの入口
 地球防衛軍
 訪問者
 世界をわが手に
 ミスター・スペースシップ
 非O
 フード・メーカー
 吊されたよそ者
 マイノリティ・リポート

非Oはちょっと…というかんじでしたが他は全て面白かったです。
マイノリティ・リポートは映画を先に観てしまったのですが
原作はストーリーも雰囲気もだいぶ違っていて新鮮で魅力的でした。

まさに「傑作選」といった読み応えですが、
普段あまりSFを読まない方やディック作品を初めて読むという方は
ユービックの方が読みやすいのではないかなと思います。

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誰にでもオススメできる本ではない

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ミステリー要素は「オペラントの肖像」と「卵男」に少しだけあるかなという程度ですが、
童話風のものやSF、裏社会の都市伝説的なものや、振り切り過ぎてもはや笑える、
といったものまで様々なタイプの短編がギュッと詰まっています。

誰にでもオススメできる本ではありませんが、嫌な余韻の残る物語が好きで
残酷な描写も大丈夫!という方には是非読んでみてほしい作品です。
乙一のZOO 1が好きな人なら気に入るんじゃないかなと思います。

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電子書籍ハヤカワ文庫SF総解説2000

2018/05/08 10:06

SF初心者にも

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

SF初心者なのでガイドブックとして活用しています。
巻末に著者名索引があり、興味のある作家の本でどれから読もうか迷ったときに解説を比較できるので参考になります。

現在は新訳版等で新しい装丁になっている本が多いので、初版の表紙を1冊1冊、解説と併せて見ることができる点も素晴らしいと思います。
紙書籍も良いですが電子書籍だと各解説ページに掲載されている表紙画像もカラーで見やすいです。

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電子書籍ガリバー旅行記

2017/04/24 11:02

何度読んでも楽しめる

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

冒険記の形式で描かれた、イギリスの政治や貴族制度、科学革命、人間の原罪についての風刺小説です。

全篇を通してかなり皮肉が効いていますが、その中でも第4篇のフウイヌム国は非常に印象的で、人によく似たヤフーという動物を通して、
自分を含めた全ての人間がこの野蛮な獣と根本的には何も変わらないのだと突き付けられたように感じました。
幽霊島での「人の退化」の流れから、未来の人間の姿のようにも思えます。

フウイヌムという高尚な生き物の世界に関しても、一見すると理想郷のようですがそこには毛の色で一生覆ることのないカーストが存在します。
イギリスに帰還したガリバーの姿はユートピアに憑りつかれた者の末路のようですし、第1~3篇の貴族批判を鑑みても
これはディストピアで、理性に転んでも野生に転んでも犠牲の上に成り立つしかない「社会」にスウィフトは辟易していたのかも、と思いました。

あと、今では歴史上の偉人として知らない人はいないであろうニュートンを、第3篇のラピュタで思い切り皮肉っているあたりが
科学革命真っ只中だった当時の混乱を感じることができて面白いです。

普通に物語として読み、時代背景や著者の思想を少し頭に入れてまた読み直すと違う見方で楽しめるかもしれません。
何度読んでもいろいろと考えさせられる本です。

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