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カンゾーセンセイさんのレビュー一覧

投稿者:カンゾーセンセイ

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紙の本小説日本博物館事始め

2017/05/20 17:57

日本博物館の父

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

歴史小説のコーナーで「博物館」のタイトルに魅かれ中身にも目も通さず購入しました。町田久成の事と読み始めて気づき、久成の生き様に感銘を覚え一気に読んでしまいました。町田久成は薩摩藩英国留学生のリーダー格でしたが、五代友厚、森有礼、村橋久成、長澤鼎などは知られていますが、もう少し注目されても良い人物と思います。明治維新は薩摩藩の西郷、大久保などの活躍で成し遂げられました。武家社会が終わり廃藩置県の実行というダイナミックな国の体制の変革は藩主の父である島津久光や上級武士には納得できないものがあったと思います。島津久光が昼間の花火に興じたこともその鬱憤を晴らす気持もあったことがよく表現されています。久成にしても体制が変わらなければ、薩摩藩の家老職などを務める人材であったと思いますが、西郷、大久保のような国の中枢を担うような立場にはなかったため、廃仏棄釈や西洋への売買により日本の重要な仏像など貴重な物が失われることを久成は憂慮し、留学で経験したことから、日本にも大英博物館のような博物館を上野の地に造ることに奔走しました。大久保の暗殺などにより計画が頓挫しそうになりながらも、久成の熱意が通じて開館となったことは、今の我々が先人の残した貴重な文物を目にすることができるのも、久成等の力の賜物と思います。初代館長を7カ月務めた後、出家しますが、目的を達成した安堵感と大久保、西郷等亡き仲間達を弔う気持ちがあったものと思います。調べてみると、昨年、国立博物館に久成の銅像が出来たことを知りました。上野には西郷隆盛像がありますが、上野に出向いた時には是非、日本の博物館の父町田久成の業績を知って欲しいと思います。西山ガラシャさんの小説は初めて読みましたが、このような歴史に埋もれた人材を、今後も書いて頂きたいとおもいます。

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