tomtomさんのレビュー一覧
投稿者:tomtom
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ボラード病
2017/10/02 22:37
これは病気ですか
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初めのほうは、けっこう笑えて面白く読み進めていたのですが、唐突にゾッとする場面が。
笑いと恐怖が混じり合う、スリリングな読書体験でした。
小さなコミュニティであれば起こり得そうな集団心理というか…、単なるフィクションにしては妙な生々しさを感じました。
あと、「ボラード」の意味を初めて知りました。
百 改版
2017/11/04 12:35
切っても切れない関係
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主に父・弟との関係を描いた4つの短編。中でも1つ目の「連笑」がお気に入り。
《殴れば泣いてしまう、そのくせどこまでも後をついてくる》弟との微妙な距離感を描いている。自分が誘導して偏向したものを見せてしまうことの空恐ろしさ、かぁ。ほう。
自分が「弟」なので、兄はこんな風に思ってたのかなぁって、つい考えながら読んでしまう。
表題作と「永日」は老いた父との関係。《おやじ、死なないでくれ──、と私は念じた。父親が死んだら、まちがいの集積であった私の過去がその色で決定してしまうような気がする》
生々しい感情の描写や深い自己分析。4篇とも全て、色川氏の私小説と思わざるを得ない。
他の作品も読もう。
しんせかい
2017/07/01 10:37
彼の言いたいこと
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山下澄人の小説を読んできて、やっとこの『しんせかい』に追い付いた。これが一番読みやすいと思う。作者には珍しく、人称が移動しないからかな。
そして、「しんせかい」のラスト(これには笑ってしまった)ともう一篇「率直に言って~」については、著者の言いたいことが凝縮されているのではないかと感じた。というか、"らしさ"が溢れている。
併録の「率直に言って~」の方が好きかもしれない。「しんせかい」の前日譚、スミトが東京で面接を受ける前の日の晩の話である。
あの記憶、実際にあったのか夢だったのかよく分からない、みたいな感じ。
断片的なものの社会学
2017/11/04 12:06
やわらかい社会学
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様々な境遇の人の語りを記録するスタイルで社会学の研究をする著者。研究といっても本書は固いものではなく、数々の断片的なストーリーや自己の経験を例に挙げてのエッセイとなっていて、読みやすい。
中でも興味深い内容だったのが「手のひらのスイッチ」だ。ある物事を《一般的に良いもの》とすることが、そこから外れる人にとっては暴力になり得るということ。自分の思う事だけが「正しい」と思ってる人が身近に居るので面白く読んだ。いろんな考えがあるんやから…ってこと。
なるほど、と思う文章が多くありました。
こちらあみ子
2017/11/04 12:29
こちらあみ子
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併録の「ピクニック」は謎の集団心理みたいなのが描かれてて、印象的でした。職場の新人の恋バナに皆が引き込まれていって…。
その新人はちょっとおかしな、クセが強いオバサンって感じなんだけど、周りも過剰なほどノっていくんですよねぇ。
芥川賞候補の常連さんみたいですけど、受賞は時間の問題でしょうか。
サラバ! 中
2017/11/04 12:11
思春期~大人へ
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子どもから大人へ。それでもまだ「大人」と言われるのに違和感を覚える時期なのかもしれない。
正しいのは家族の中で僕ひとりだけ…。って、誰もが思ったことがあるのかもしれない。いや、でもこのお話のご家族はちょいと常軌を逸しておられる様子。
[上]に比べて読むペースがグッと上がりました。面白かったからかな。個人的なコンディションの問題かな…。
サラバ! 上
2017/11/04 12:09
誕生~小学生
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読んだことのある作家さんなので気になって購入しました。
「傍観に寄り添う」こと、決して荒波を立てないことを「得意技」として過ごした子ども時代。主人公は姉をもつ"弟"。兄をもつ僕としては、弟小説には感情移入してしまうところがあります。自分も心を開陳せずに流れにただ身を任せ「対立」を避けて生きてきたような感じがあります。
さぁ、この先どうなるのか。彼の行く末が気になります。
パラレル
2017/05/21 13:35
いい年した男たちの青春
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裏表紙のあらすじに《思わず書きとめたくなる名言満載の野心作》とあるが、私が心に残ったのはクリスマスに牧師が言った「人はすべてその人にふさわしいものを得るといいます」という言葉。これを聞くとなんだか安心。
「パラで走らせる」というのも初めて聞いた。面白い。
時系列を組み替えながら進んでいくので少しこんがらがる事もあったが、日付が明確に記されているので読み直せば整理できる。続きが気になってスイスイ読んだ。
解説はあの「ぷよぷよ」を生み出したゲームデザイナーの方。この作品を書くに当たって長嶋さんから取材を受けたそう。これは感想に近いので気軽に読める。
ミッキーマウスの憂鬱
2017/11/04 12:23
ディズニーバイト小説
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念願のディズニーランドで働くことが決まった青年の、たった3日間の物語。
"夢と魔法の国"でゲストに夢を与える最高にファンタジックなお仕事!と胸を高鳴らすが…初日から「思てたんと違うやんけ!」のオンパレード!
仕事は甘くはないものですね。
あと、目上の人たちに対する主人公の態度が生意気すぎて気になったな。現実で居たらわりと問題児。
恋愛仮免中
2017/11/04 12:25
恋愛仮免中
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気になる作家さんの名前がいくつかあったので買ってみた。以下の2作品がお気に入り。
荻原浩「アポロ11号はまだ空を飛んでいるか」
原田マハ「ドライビング・ミス・アンジー」
どちらもすこし不器用なおじさんが出てくる。うむ、それで「仮免中」なのかな。
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