たまばやしさんのレビュー一覧
投稿者:たまばやし
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2017/11/11 23:12
現実にも起こりそうな話
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池井戸潤作品は初めて読みましたが、人の闇や汚い部分が巧みに描かれており、会社という組織の中、謎を巡って何人もの人が追い詰めたり追い詰められたりする様はスリリングで、ぐいぐい引き込まれて行きました。
2020/07/18 09:22
読後の爽やか感がすごい
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辻村先生の話の中でも、一番のお気に入りかもしれません。
島の人たちとの繋がりや、島に移住してきたり仕事でやってきた人たちとの出会い、ちょっとした冒険が、島に住む四人の高校生に影響を与え、最終的にそれぞれの道を進む。その過程や、クライマックスでの少女の感情の爆発、そこからのラストが、読み終えた後の感動、爽やかさをこの上ないものにしています。
電車で読んでいたのですが、涙が溢れて困りました。今このレビューを書いている時も涙が滲んできます。個人的に、こういった話に弱いんですね…。
新釈走れメロス 他四篇
2017/07/30 16:44
ニヤニヤと感嘆と
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そうきたか!の連続。
全て良かったのですが、特に以下の3編がお気に入りです。
走れメロス:
阿呆の極み。なのにガツンと芯が通っているような気がして、まさに森見さんにしか書けない作品!
桜の森の満開の下:
原作はグロテスクな描写が多く、怪しさが際立っていましたが、本作はそういったところはなく、哲学の道から始まる男女二人の話が綺麗な文体で描写されており、綺麗な声の女性に朗読してもらいたい作品です。
百物語:
異世界に迷い込んだような不思議な雰囲気と、祭りやイベントがこれから始まるような、夏の夕方のイメージが見事にマッチした作品。今までの登場人物も出てくる中、主人公が傍観者のような立場にいるのも独特の雰囲気を構成する要因の一つになっていると思います。
2018/06/10 21:57
読み出したら止まらない
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先が気になってどんどん読めます。
話の進め方に意外性というよりお約束的な点が多く、「こうなるぞ、こうなるぞ、ほら、やっぱり!」となるのですが、それがまた読みたくなる理由なんだと思います。
それぞれの思惑が渦巻く中、社長として、親として必死で争う赤松社長と、周りで支える人たちの姿には胸を打たれます。
2017/07/09 17:40
まるで深夜ドラマ
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短い話の中でそれぞれの人生を展開させる。すごく盛り上がったりするわけではなくて淡々と話が進んでいく。
全話通じて、まるで深夜ドラマを観ているような感覚でした。流行りの役者ではなく、実力派俳優が演じる感じの。
2020/07/18 09:03
二人の愛については良いのですが…
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映画化もされた話なので期待しすぎたせいでしょうか、少し肩透かしを食らった感じです。話の設定上、そうなってしまうのはしょうがないのですが、意外性もなく、淡々と決まった筋に沿って話が進んでいく様は、退屈ささえ覚えました。二人の愛という点にだけ注目すれば良い話だとは思いますが、なんだかやはり淡白さは否めません。
嫌われる勇気
2017/12/31 11:20
結局は自分の問題
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自分もどちらかといえば学生の方の考え方だし、アドラーの考え方は今ひとつしっくりこない感じがしました。有名な自己啓発本はたくさん売れるし、上司先輩でこの本が良いと言って勧める方は多いけど、会社や世の中は一向に変わらないところを見ると、自己啓発本が人に与える影響はそんなに大きくないのでしょう。
本の内容のように言うのなら、全ては自分の選んだ道ということなのでしょう。
2022/05/01 16:52
期待しすぎは禁
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本当に、『蜜蜂と遠雷』のおまけ。
過度な期待は裏切られると思います。今、文庫版が出てますが、本当に蜜蜂と遠雷が好きで好きでたまらない人以外はお金を出してまで読むものじゃないと思います。
2020/11/25 21:50
それでいいのかと思う(ネタバレあり)
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テーマは興味を惹くものがあったし、前半から、ひかりの話に入るまでは良かったのに。
ひかりの人格には嫌悪感を抱きました。親を、姉をばかにし、優越感に溺れ道を踏み外し(あえてこのように表現します)、辛い思いをしてその時々は反省のようなことをすることはあっても、追い詰められると自分に言い訳をし、逃げて人を、時には恩人をも心の中で責める。結局人生からも逃げようとしたところを救われる。
でも、結局ひかり本人は何も変わってないんじゃないか。たまたま聖人のようなさとこと朝斗が、そしておそらく清和が、「わかってあげた」だけなんじゃないか。
仮に実際にひかりのような人がいたら、おそらくまた問題を起こす。さとこたちが聖人のような人たちでも、その周囲の人たちともめて、さとこたちに迷惑をかけて、また逃げるんじゃないか。と思いました。
読み終わった後もすっきりしない話でした。
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