タンジェリンさんのレビュー一覧
投稿者:タンジェリン
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海をゆくイタリア
2021/09/15 11:32
読書で船旅
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数々出版されてきた内田洋子氏のエッセイと少し趣が変わり、視点は船長であるシルヴェリオ氏、そして一冊を通しての紀行の形。 でもその中身は今までの著者の作品のように、これでもかコレデモカの豊かなエピソードに溢れています。読み終えた後はこちらも一緒にひと夏の冒険を味わえたかのよう。甲板で繰り広げられる食事のシーンは映画のように目に浮かび、空腹時に読むのは辛かったです。 お気に入りのエピソードは蛸のアルフレッドのお話し。リンゴ・スターのオクトパス・ガーデンのメロディーが頭に流れました。 まるで大人の為の『つばめ号とアマゾン号』、そんな胸踊る感覚を久し振りに堪能しました。
エリザベス女王の事件簿 バッキンガム宮殿の三匹の犬
2023/06/23 09:52
エリザベス女王の魅力なしには生まれなかった作品
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英国王室、エリザベス女王、ブレグジットetc. そうした誰もが知っているノンフィクションの世界を舞台に繰り広げられるフィクションの世界。どんどん引き込まれていく。
何より素晴らしいのは女王とフィリップ殿下の魅力で、殺人事件が描かれるミステリーであるのに、爽やかな読後感に溢れていること。
エリザベス女王は世界中の人々に愛されていたのだなと改めて思う。
無垢の博物館 下
2022/09/21 09:12
心理描写と人間観察
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甘い恋愛小説と思いきや、思ってもみない方へ話は進んでいく。その振り回され方は、知らない通りの角を曲がって急に開ける景色のようで、驚きの連続である。 だらだらと取り留めなく続くと思われる現場・風景の羅列、深い心理描写、そうしたものに酔いながらページをめくる手が止まらない。 そして終盤で本のタイトルに思い当たった時、一見無駄なように思われた文も、どれも欠かせないものだったと気付かされる。
単なる蒐集という癖から見えてくる人間の本質にどきりとさせられるとともに、慰めも感じた。 非現実の中の現実。
夢見る帝国図書館
2022/08/10 08:22
夢か現実か
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江戸から東京と続く街の歴史は深く、戦争という爪痕を残しつつ現在へと続いています。そんな上野の森を舞台に、夢か現実か、時空を超え軽いミステリーを漂わせながらそっと包み込むような優しいラストに向かうこの本の世界に、すっかり引き込まれました。とても素晴らしいです。
魔法使いの失われた週末 (株)魔法製作所短編集
2022/02/27 11:26
なんて魅力的なシリーズでしょう
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シリーズを読み進めてきた者にとって、この短編集はあまりにも痒いところに手が届き過ぎます。どのキャラクターも魅力的で愉快で懐かしく、心が温かくなりました。気がつけばあっという間に最後のページ…、再びMSIロスに陥ってしまうことが唯一の哀しい点です。(どうか続きが出ますように)
ウィリアム・ブレイクのバット 新版
2022/02/15 10:55
飄々としたユーモア
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平出隆氏の視点から溢れ出す格調高い文章にぐんぐん惹かれていきます。
後半の Kafka's drive は、そんな香り高いエッセイの中に全編ユーモアが漂い、ほとんど笑いっぱなしでした。
本の感触、装丁、時々あらわれるドナルド・エヴァンズの美しい切手の挿画など、佇まいも美しい一冊です。 豊かな読書体験でした。
謎ときサリンジャー 「自殺」したのは誰なのか
2021/09/01 16:47
こんな本を待ってました!
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この本を読んだ後に再びサリンジャーを読み返せば、新しい発見が止まらず、さらに深く読む事が出来る。サリンジャーの作品はこんなにも一貫性があったんだ、と目から鱗が落ちた。
大きな衝撃を受けた読後感だったけれど、私のサリンジャーの作品に対する想いには変化がなく、その神秘性や、言葉では言い表せない優しさのようなものをさらに深めることが出来た。
「それを言っちゃぁお終いよ」(=そこまで丁寧に解説してくれちゃおしまいよ)と、きっとサリンジャーも空の何処かでこの本を手に苦笑いしていると思う。
ニューヨークの魔法使い
2020/11/09 22:48
面白い!
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あっという間にストーリーに引き込まれました。登場人物が皆、目に浮かび、ページをめくる手が止まりません。
風をこぐ
2021/10/20 09:19
心に響く写真集
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雪の上で、砂浜で、森の中で、フウの表情がたまらない。
この写真集を手元に置いて以来、一日の終わりに必ず眺めています。
美しくて穏やかなものをたくさんチャージして眠りにつきたいので。
暇なんかないわ大切なことを考えるのに忙しくて ル=グウィンのエッセイ
2021/05/17 22:37
ここ数年のマイベスト
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ブログからまとめられたエッセイとのことですが、こんなにも深い示唆に富んだ数々の文章を一冊にまとめて頂いた事に、只々感謝しかありません。読みながら途中何度も立ち止まり、いろいろと思いを巡らせた時間は、アーシュラさんからの素敵な贈り物です。最後の、『オレゴン・ハイデザートの牧場で過ごした一週間の手控え』は、まるで交響曲を聴いているようでした。美しい。 訳をされた谷垣暁美さんのあとがきも素晴らしいと思いました。
スーパーヒーローの秘密 Spell Bound
2020/11/09 23:06
面白さがエスカレート
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普段ファンタジーは読まないのですが、すっかりこのシリーズにはまってしまいました。シリーズ5作目ですが、面白さが止まらないです。むしろ増しています。さりげないエピソードが伏線になって、一喜一憂して読んでいます。
サリンジャーと過ごした日々
2017/08/13 08:32
心に残る一冊
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サリンジャーファンの多くが、彼が“隠遁生活を選んだ”ということを知りつつ(その事を尊重しつつ)、彼の姿をもっと知りたいと願うのでは、と思います。 さまざまな評伝、スキャンダル本がある中、この作品からはうしろめたさを感じず、サリンジャーの素顔の一面を窺い知ることができました。 「フラニーとズーイー」が好きな人なら、著者に共感を覚えると思います。 とても心に残る一冊です。
それにしても、日本にいるがゆえに、「ハプワース16、1924」が読めていたとは…幸運としか思えません。
チャリング・クロス街84番地 続 憧れのロンドンを巡る旅
2021/04/12 23:33
ヘレーンさんの英国日記
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『チャリング・クロス街84番地』に魅せられた者にとって、手を伸ばさずにはいられない一冊。 しかしマークス古書店は既になく、ドイル氏も故人となっている為、あの書簡集の世界を楽しむことは出来ないのだが、ヘレーン女史の少し棘のある独特のユーモアは健在で、旅日記として楽しい。 全体的に訳の文章がやや不自然で、校正や装丁をもう少し丁寧にして頂けていたら・・・と思わずにいられなかったのが残念。
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