LT28さんのレビュー一覧
投稿者:LT28
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ペドロ・マルティネス自伝
2017/10/29 14:40
THE ペドロ
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今でこそMLBで、ボストン・レッドソックスと聞いたら「強豪」という言葉が自然と付くが、ペドロ・マルティネスが同球団に入団した頃は、どちらかというと「古豪」扱い。BOSが2004年に、1918年以来約86年ぶりにワールドシリーズ優勝を決めた時には、ピークは過ぎていたという声もあったが、「ペドロがいるから」という理由で、同球団に加入した選手は沢山いるだろう。そういう意味では、間違いなく功労者の一人である・
日本との絡みで言えば、野茂英雄投手がドジャースに入団した際の、同チームのエースだったラモン・マルティネスの弟。1996年の日米野球では野茂選手のチームメイトとして来日。大家友和がレッドソックスに在籍した際のチームメイトでもあり、本書でも描かれているが、松井秀喜選手とは記憶に残る対戦を幾度も繰り広げている。
兄のラモンに憧れてメジャーリーグを目指した少年が、周囲の偏見を覆し、メジャーの舞台に立つ。
自分を正当に評価しなかったドジャースへの反骨心、エクスポズ(現ナショナルズ)で直面した「ビジネス面の野球」、球界のエースとして君臨したレッドソックス時代、そしてその後。真っすぐなな性格が、周囲と衝突した時もあったが、自分の信念を貫き通し、殿堂入りしたペドロの半生が描かれている。
数字の上では、殿堂入りした近年の先発投手としては、どちらかというと少ない219勝しか挙げていないが、数字に勝る強烈なインパクトを残したのが選出された理由だろう。とはいえ、殿堂入りした74投手の中で3番目に高い勝率、.687(219勝100敗)を記録している。
1990年代後半からBOSをワールドシリーズ優勝に導いた年まで、本書にも少し描かれているステロイド蔓延時代も物ともせず、打者を圧倒した姿はメジャーファンの記憶から消えることはない。
そんな大エース、”THE”ペドロを知れる貴重な一冊である。
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