マラソン先生さんのレビュー一覧
投稿者:マラソン先生
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未来の学校 ポスト・コロナの公教育のリデザイン
2021/01/16 19:25
今後10年の議論の土台
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「本書は、『withコロナ』において何を大事にし、その先にどのような学校像と公教育のあり方を描くのかを探求する試みです。」(はじめに より)
新学習指導要領の完全実施が進み、既に次期学習指導要領を見据えた動きが始まっている。その中で、今後ますます注目されていくであろう概念や論点について、丁寧にまとめられている。
たとえば、「小さな学校」と「大きな学校」、主体性、真正の学び、履修主義と修得主義、教育の個別化・個性化など…。
参考文献も豊富で、本書を出発点としてさらに知見を深めていける充実の一冊。
いまこそ「社会主義」 混迷する世界を読み解く補助線
2021/01/11 17:09
まさに今こそ社会主義
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日ごろ漠然と抱いている世の中への、経済への疑問に対して、どう考えていけば良いかのヒントを与えてくれる。コロナ禍と自由や政府の在り方の問題、グローバル化と国家主義の問題など…。豊かさや効率を鍵に、現代社会が直面する課題や、未来を考えていくきっかけとなる。
教科書で学んだオーソドックスな理論が、いかに人口増加と資本主義を大前提としていたのかに気づかされる。新自由主義と、今再び脚光を浴びつつある、20世紀に見られたものよりも広い概念としての社会主義とは。社会科教員としても、必読の書。
NHK100分de名著『資本論』と併せて読むと、なるほど感upでおすすめです。
「主体的に学習に取り組む態度」を育てる社会科授業づくりと評価
2022/02/20 06:03
理論と豊富な事例
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米田氏の授業理論にのっとり、下記の場面に沿った実践的な事例を多数掲載。小学校事例だが、中学校、高等学校でも応用可能。
・既習知識の活用
・予想を仮説へと高める
・合理的意思決定を行う
・対話
・単元の見通しをもつ
・予想を仮説へと高める
・新たな問いの発見
・学習課題の解決後に新たな問いを発見する
・矛盾から生まれた新たな問いを評価する
・単元の終末に新たな問いを立てる、発見する
・未来志向の新たな問いを立てる
主体的に学習に取り組む態度と思考力の違いをどう考えているのか気になるところ。かなり思考力が求められるA評価の基準になっている。思考力・判断力・表現力と一体として評価していくことが必要になると感じた。
2017/11/14 18:22
大真面目にヒゲを論じる
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ヒゲの有り/無しや、その形状から時代の移り変わりを追い、ヒゲの持つ意味や「ヒゲをめぐる状況が変化する4つの要因」を考察しています。豊富な先行研究と、地道な筆者の調査に裏付けされており、新書の手軽さと「研究」とも呼ぶべき重みの両方が味わえます。特に、「総合雑誌『太陽』掲載写真の分析」には筆者の熱意を感じます。「日本近現代史」に焦点を当てていますが、前近代にも簡単に触れられています。また、宗教や民族との関連は、冒頭では触れられているものの、本編にはほとんど出てきません。現代のパートには「無精ヒゲ風の流行」「ヒゲ訴訟」「ツルン」など興味深い話題が多く、最後まで飽きません。一方で、こちらも歴史的な視点で書かれているので、ファッションとしてのヒゲについて記述が厚いわけではありません。
タイトルおよび帯が、実際の内容と合わない本も少なくない中、こちらは文句なしの1冊です。
他者を感じる社会学 差別から考える
2021/02/23 11:40
中学校現場の視点から
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差別を特別なものではないと捉える見方は、重要で意義のあるものだと感じる。
一方、中学校教育に携わる立場からすると、筆者のアップデートの甘さを感じずにはいられない。えた身分・ひにん身分を、「士農工商」の下におかれた身分という古い認識を示し、それが中学校の日本史教科書(歴史の教科書のことか)に書かれているとしている。いったいいつの教科書か。また大学生が部落差別について習った記憶がないことをもって、学校で教えていないことにする議論も乱暴である。
水がなくなる日
2018/07/26 00:24
文庫で良いのでは
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本編は見開き1テーマで、さくさく読めます。が、いかんせん物足りない。じっくり水について考えるというよりは、たくさんの話題に触れられる入り口的な本でしょうか。
一番読みごたえがあるのが前書き。お金との共通性に着目して水の特徴が述べられており、内容にも納得。興味深い見方でした。
関連するSDG sがアイコンで示されているのは分かりやすくて良いです。
イラストが大半を占めるので、値段は割に合わない気も…文庫サイズの方がもっも気軽に手に取れて、読みたくなるかもしれません。
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