ちがさきさんのレビュー一覧
投稿者:ちがさき
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実践!!契約書審査の実務 修正の着眼点から社内調整のヒントまで
2018/02/08 11:43
契約書審査の実務を主眼とした良書
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従前のこの種の解説書は、単に弁護士が「自社に有利になるように」という視点で、契約条項の内容やチェック方法を解説するものが多かったが、契約とは「企業間のビジネス条件の合意の内容」であるという視点の欠けるものであった。
契約書の作成やレビューにおいて、いくら自社に有利な契約書の文言にしたとしても、契約の相手方がそれに合意しなければ、契約の締結は不可能である。契約実務の担当者としては「契約書とは、相手方とのビジネス条件の合意を書面化するもの」という大前提から、契約書の作成、レビュー、社内調整、相手方との交渉方針へのアドバイスが求められるのである。
本書は「自社が有利になるための契約書作成」の解説書ではなく、契約の実務担当者として求められる「契約当事者同士が合意に至ることができる」までの知識、スキルをコンパクトにまとめた良書である。
解説が平易でコンパクトにまとめられているが、内容については高度であり、企業において、これまで長年契約法務の実務を担当してきた者がノウハウとして蓄積しているような、契約審査における注意点、法律の知識、重要裁判例などを的確に押さえつつ解説がなされている。
このため、契約法務のベテラン担当者に対しては、自己が蓄積してきた契約実務のノウハウの確認・整理と、そのノウハウのエッセンスを後進の担当者へ引き継ぐ際のテキストとして最適ではないか。
また、初学者に対しては、実務に必要となる知識を得るためのベースの教科書として使用し、この本の内容から更に法律の知識や裁判例の知識について勉強を広げていく、という目的に使用すれば、ビジネス感覚も身に付いた契約法務の担当者として育つことが期待される。
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