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暇ではいけないはずの誰かさんのレビュー一覧

投稿者:暇ではいけないはずの誰か

6 件中 1 件~ 6 件を表示

贖罪

2018/03/19 10:22

けれどそれがいい

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

重い、暗い、どす黒い。だけどそれがこの作品の魅力。

それに、主観というものが如何に当てにならないか。
私たちは、常に頭の中でバイアスをかけ続ける。そんな単純な事実に気づかせてくれる本。

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孤剣 用心棒日月抄 改版

2018/02/21 20:56

由亀が好きだ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

前作より緊迫した展開が続き、緊張感をもって読むことができた。
こういうミステリ要素も上手いなぁ。

さて、このシリーズの解説ではしきりと佐知の良さに触れられている。
しかし、私は由亀に強く惹かれてしまう。

実の父を斬った許婚と、父が死に際に残した言葉をひたすら信じ、縁談をかたっぱしから断わり、20になっても許婚である又八郎を待ち続ける。なんといじらしいのだ...

それに、ようやく手に入った日常が、又八郎に下された密命によってまた壊れるとなったときも、その夜こそ感情を露わにするが、翌日には、妻として家を守る覚悟を決めている。又八郎には危険が待ち受けていると薄々気が付いているのに、である。

当時の時代背景を考慮しても、彼女のメンタリティは驚嘆に値するのではないだろうか。

そんなわけで、このシリーズを通して、私は由亀をずっと応援している。
誰か同じ思いの者はいないだろうか。

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用心棒日月抄 改版

2018/02/21 20:32

キラリと光るユーモア

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

藤沢周平氏の初期作品は、どれも昏い物語が多かった気がする。
しかし、解説でも述べられているように、この本では、その切ない部分も残しつつ、随所にユーモアが見受けられる。

それがいい。

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暇と退屈の倫理学 増補新版

2018/02/11 12:41

暇とは

2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本は、色々な角度から「暇」を突き詰めていてよかった。

特に、暇を定住生活が始まる時代まで遡っていたのは、面白かった。

素晴らしい本に出会えだ。

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R帝国

2018/02/22 21:20

本質的な何か

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ナショナリズムが暴走し、独裁体制の監視国家が出現した時代を描くSF作品。

ジョージ・オーウェル氏の1984に少し似た内容だったかなと思う。
救いがないところも同じく。矢崎なんてまさにウィンストン。

読んでいてゾッとするのは、やはりこの本が人間の本質を突いているからではないだろうか。
例えば、半径5メートルの幸福や、気持ちよい流れに身を任せ、ふとすれば考えることを放棄する民衆。正しく生きるということは、幸福に生きることとは違う、「幸福」になるためには、周囲で確実に起こっている不幸から目を背け、隔絶した空間に逃げ込むこと、などなど。

なにより恐ろしいのが、こうして感想を書いていても、一週間後には私自身もこの内容を忘れてしまっているだろうということ。結局、自分もその狭い「幸福」に満足してしまうのではないか、という恐怖。

このように問題提起をされる中村氏に敬意。

最後に、教団Xや今作品への、あまりにも的外れな批評が多いので、個人的見解を述べたい。(どんな批評も、基本は認められるべきだと思っているが、こればっかりは)
多かったのが、左翼思想だ、という批判だが(Amazonレビュー等)、この作品が指摘しているのは、人間の本質であって、それは左翼右翼のさらに一段深いところのものだろう。それを、左翼に被れた~、などと言って批判しているのは、流石に的外れではないだろうか。

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凶刃 用心棒日月抄 改版

2018/02/21 21:10

寂寥感

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

細谷源太夫や、相模屋吉蔵といった、主だった登場人物にも老いが訪れ、寂寥感あふれる作品となったと思う。

読んでいて、少し胸が締め付けられるような感情を味わった。
一方、佐知との交流は深まり(由亀を応援する立場では、ここも読んでいて辛い)といった面もあるのだが、そこにも時の流れは厳然として存在する。

少し寂寥感が募る。そんな作品だった。

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