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たあまるさんのレビュー一覧

投稿者:たあまる

736 件中 31 件~ 45 件を表示

紙の本

この図鑑を持って、散歩しよう

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

道ばたに自生している草花には興味があった。
新書本で、そういう植物を取り上げている本も読んだ。
コンビニの本棚でこの本を見かけ、心をひかれた。

明るく軽いタッチの装本、
文章少なめ、写真は大きめ。
道ばたの花は小さいものが多いから、
写真が大きいとわかりやすい。

この図鑑を持って、散歩しよう。

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紙の本

紙の本屍人荘の殺人

2020/03/31 07:09

一見悪趣味にも見えるけど

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

映画を先に見た。
それなりに面白かったが、ややばたばたで、B級という感じだった。
それでも本格の香りはしたので、原作を読んでみることにした。
これは、原作の方がいい。
映画化が失敗というのではなくて、テイストを変えてしまったんだね。
おどろおどろしい題名、ゾンビという設定など、
一見悪趣味にも見えるけど、
小説として、人物造形もしっかりしているし、描写も手堅い。
本格ミステリにあまりなじみがない人でも、
けっこう楽しめるのではないかな。
あ、映画を先に見たことのよかった点。
主人公の二人を演じた神木隆之介と浜辺美波が、
原作のキャラクターにぴったり。

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紙の本

紙の本永遠平和のために

2020/02/23 22:59

読みましょうね

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

カントの本というと、カタイ本だと思ってしまうでしょ。
たしかに表紙は固いハードカバーだけど、コンパクト。
写真ページもふんだんにある。
本文も、思ったより難解ではない。
本文より先に、写真とセットにしたダイジェストがあるので、
本文を読むときになじみやすい。
だから、読みましょうね。
そこの、国会でごまかしばかりの答弁をしたり、
ヤジを飛ばしたりしてる政治家さん。
あなたこそがこれを読まなくちゃいけないよ。

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紙の本

紙の本この世の春 中

2019/12/09 10:56

これからの激動の序章なのかもしれない

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

続々とあたらしいキャラクターが登場してくる。
千竹に、しげ、己之助、
本来の重興、琴音……。
そして、さまざまな悪、闇、おぞましいものも少しずつ顕れる。
その一つが形になって、人物になったとき、
緊迫した、はげしいアクションシーンになる。
しかしこれも、これからの激動の序章なのかもしれない。
上・中・下3冊の作品だが、一気に刊行してくれていてよかった。
3冊まとめて買っておいてよかった。
ここまで読んで、「下巻は半年後」とか言われたら
とうていまちきれないところだ。
さあ、下巻を読もう。

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紙の本

紙の本おいしい野菜が食べたい!

2019/08/07 07:14

野菜と寄り添うことが大切なんだ

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

題名を見ると消費する側の話みたいだけど、生産者側の話。
有機農業をやりたい若い二人が、有機農業のことをよく理解しないまま始めるのが面白い。
取り組む中で理解していくので、読む方も理解していける。
「野菜と寄り添うことが大切なんだ」という気持ちに試行錯誤の末にたどりつく主人公に、自然に共感できる。
ただ、時間のかかる農業がテーマのせいか、ストーリー展開もゆっくり。
残りページの厚さを見ながら、話は終わるのか? と心配した。
最後はアクション(あんまりかっこよくない)もあって、いっきに終局へ。
でも、始まるところで終わっている。
これは現代の日本の農業を描くのなら仕方ないところ。
そう、結果が出るのはかなり先だ。

時々スイッチが入る益子ばあちゃんが面白いよ。

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紙の本

紙の本ミーナの行進

2019/08/04 16:10

こんな終わり方にしてくれてありがとう

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

岡山の母子家庭の普通の女の子が、1年間だけ芦屋の豪邸に預けられる。
そこに暮らす人たちは、奇跡のようにいい人ばかり。
なんという夢物語だろう。
みんなそれぞれに陰影を持つことがわかっても、でもやっぱりいい人たち。
どきどきすることがあったり、後の没落が示唆されても、優しい世界のままで最後まで読める。
語り手である朋子の「記憶の支柱」となった日々、中学1年生だった1972年度の1年間。
なぜ1972年か。
万博の熱は去り、でも世の中はまだ上り坂。
とはいえ、もうしばらくしたら、その坂は終わる。
その予感を孕みながら、まだまだ十分明るい時代だからか。
そして、ミュンヘンの事件。
ローザおばあさんを悲しい記憶に引き戻すあの事件。
さまざまな歴史や浮き沈みや変遷があっても、
人は人に優しく出来るという物語なのかもしれない。
登場人物になじんだ頃から、読み終わるのが惜しくて惜しくて、
ゆっくりゆっくり読んだ。
でも、こんな終わり方にしてくれてありがとう。

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紙の本

そんなんできるわけないやろ、で終わってしまってはあかんよ

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

極端にいえば、書名を見れば内容が分かる。
でも、それがどういうことかは、読んでみないと分からない。
「本土で引き取る」って、いったい、どないすんねん、
そんなんできるわけないやろ、
で終わってしまってはあかんよと書いてある。
そうなのだ、実現可能性がどうのこうの言ってるから、この問題が前に進まないんだ。
そういうことを、何人もの筆者が、異口同音に語っている。
当然、同じような主張、同じような物言いが何度も出てくる。
それは、何度も読むべきことなのだ。

日本の安全保障を多角的に考えるために、引き取り論を「利用」してほしい、
という、ある筆者の願いは、まっとうなものだと思う。
「沖縄」の問題として考えるのではなくて、「日本」の問題として考えるために。
この小さな本は、そのための第一歩。
だけど、hontoのサイトで各書店の在庫状況を見たら、那覇店にしかない。
全国の書店でたくさん売れて、全国で読まれますように!

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紙の本

紙の本さがしています

2019/07/11 07:17

「ピカドン」という言葉がレンズの役割を果たした

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この絵本は絵画ではなく、写真で構成されています。
写っているのは被爆者の遺品。
ことばを書いたのはアメリカ出身の詩人アーサー・ビナード。
アメリカ人が原爆のことを書くのか、と最初は意外でしたが、
この人の書くものには、被爆した側によりそいながらも
被害者側だけではない視点があるように感じます。
広島平和記念資料館の地下収蔵庫から選んだ14点の遺品の写真と、
それに添えられた詩。
さがしているのは、失われた未来であったり、殺された人であったり、
奪われた夢であったり、防ぐためのてだてであったり、さまざまです。
写真をじっくりと見てから、詩を読む。
そしてもう一度写真を見る。
写真と詩だけから想像してもいいでしょう。
巻末には遺品のもう少し詳しい背景説明があります。
それを参考にしながら読むのもいいですね。
作者のアーサー・ビナードは、人が物について語るのではなく、物が人について語る、
つまり擬人化した物が語るという手法で詩を書いています。
リニューアルした広島平和記念資料館は、ホンモノの遺品に出合わせるというコンセプトで展示しています。
それとつながるものがあります。
遺品になりきって文章表現するという行為は、
第三者的に(他人事として)原爆を見るのではなく、
主観的に原爆を見ることにつながり、
その見方は原爆をわがこととして考える
当事者性を高めることにつながるのではないでしょうか。
そういえば、この本の「あとがき」でこんな意味のことを作者は書いています。
自分はアメリカの学校で「原子爆弾」あるいは「核兵器」という、
原爆を作って落とした側の言葉を使って、原爆の正当性を教えられた。
しかし日本で被爆者が使う「ピカドン」という言葉に出合った。
生活者が自分の体験に基づいて使っている「ピカドン」という言葉がレンズの役割を果たして新しい視点を与えてくれた。

この絵本は
悲惨なこととして目をつぶるのではなく、
同情心や被害者意識にどっぷり浸かるのでもなく、
過ぎた時代のこととして遠ざけるのでもなく、
仕方なかったこととして忘れるのでもなく、
他人ごととして目を背けるのでもない、
原爆への
新しい向き合い方がさがせる本です。

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紙の本

紙の本わたしの渡世日記 上

2019/07/05 20:10

ちゃんと観たのは「二十四の瞳」だけですが

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

高峰秀子は戦前から戦後にかけて大活躍した大女優です。
代表作は数々あれど、私がちゃんと観たのは「二十四の瞳」だけですが。
この高峰秀子、女優引退後はエッセイストとして名をはせたそうです。
 『わたしの渡世日記』は、彼女の自伝的エッセイ。
自由闊達、融通無碍な文章で、全盛時代の映画界のことだけでなく、時代のようすもくわしく描かれます。
宮城道雄や谷崎潤一郎、梅原龍三郎に新村出などという超大物との交流も出て来て、当時の映画女優という存在の大きさがうかがえました。
まあそんなことより、読んでて面白いし、豊富に掲載されている往事の著者の写真がかわいい!
文庫本上下巻あわせて700ページ以上の分量を、楽しんで読めました。

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紙の本

紙の本向田邦子の陽射し

2019/07/05 19:50

また読み返してみようかしら

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

その昔、大人気だった「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」などの
テレビラマの脚本にかかわり、直木賞作家にもなった向田邦子。
『向田邦子の陽射し』は、爆笑問題の太田光が書いた、向田邦子を賞め讃える本です。
太田光の選んだベスト10の作品が収録されているので、それを読めば向田邦子のよさというか、すごさがわかる、オトクな本です。 
向田邦子は、昔、エッセイを中心に少し読んだだけなので、また読み返してみようかしら、と思っています。

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紙の本

よくぞ、こんな興味深い本を文庫で出してくれた

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

『武士の絵日記』(大岡敏昭・角川ソフィア文庫)は、文字通り、江戸時代末期の武士が書き残した絵入りの日記を読み解くものです。
書いた尾崎石城という若い武士はある事情でかなり自由な生活をしています。
その生活ぶりが面白い。
この時代の武士は、「武人」ではなく「教養人」だったのだなと思える生活です。
お金に困る暮らしをしながらも、いろんな人と交流し、よく酒を飲み、けっこうごちそうを食べている。
よくぞ、こんな興味深い本を文庫で出してくれた、と感謝です。

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紙の本

行き着くところは戦争

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

『戦前日本のポピュリズム』を読みました。
日比谷焼き打ち事件が太平洋戦争への出発点だと思っていたし、最近の選挙情勢を見ていると、ポピュリズムという概念はとても気になることだったから、読む気になったのです。
政党間の争いと、無責任なマスメディアの動きをくわしく書いてあって、腹立たしいことがたくさん。
でも、過去のことと言っていられません。
「おわりに」にある「戦前の二度目のポピュリズムのまま、われわれは現代に至っていると言えるかもしれない。」という部分を読むと、空恐ろしくなります。
なぜなら、その行き着くところは戦争しかないのですから。

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紙の本

紙の本独立記念日

2019/07/04 21:17

それぞれ違う「これが一番」が見つかる

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

やっぱり原田マハはいいなあ、というのが『独立記念日』の感想。
あまたある原田マハ作品で、次はどれを買おうかと迷って、表紙で決めました。
ゴッホの「花咲くアーモンドの木の枝」が表紙の絵です。
さまざまな「独立」を描く24の小品は、すべて登場人物でつながっています。
ちらっと登場した女性が、次の話の主人公。
主人公が変わるとがらりと話が変わる。
つながってるけど、転換する。
ちょうど連歌のような感じ。
で、ちゃんと一回りして、最初に戻ります。
ちょうど2ダースある短篇には、はずれはひとつもない。
私が一番好きだったのは、「名もない星座」。
理由はひとことで言えませんが、この本を読んだ人には、それぞれ違う「これが一番」が見つかると思いますよ

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紙の本

紙の本現代秀歌

2019/07/02 22:50

「おわりに」が最も胸に迫る

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

永田和宏『現代秀歌』を読みました。
戦後の歌人を中心に百人の歌を一首ずつとりあげて、解説を加えています。
筆者自身が歌人であり、歌人河野裕子の夫であることが、この本をただのアンソロジーよりも質の高いものにしていると思います。
がんに倒れた妻のことを書いた「おわりに」が最も胸に迫る部分でした。
こういう本も珍しいかもしれません。 
歌の紹介は本書を読んでもらうしかないのですが、短歌とは直接結びつかないこんな部分が心に残りました。
知らないことは決して恥ずかしいことではない。
 しかし、「知らない」ということに対しては慎み深くはありたい。

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紙の本

紙の本天の梯

2019/07/02 22:40

ああ、おわっちゃった

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

口にした何かを美味しい、と思うことが出来れば、ひとはきっと生きていける。
このフレーズが出て来た、高田郁・作の「みをつくし料理帖」シリーズは『八朔の雪』から始まって『天の梯』まで10巻に及ぶシリーズです。
年末からこちらにかけてほぼ一気に読んでしまいました。
大阪から江戸にやってきた女料理人澪(みお)の成長物語といえますが、毎回、おいしそうな食べ物が出て来ます。
庶民相手の料理屋なので高価な食材や珍味は使えません。
その時代ですから肉や乳製品も使いません。
それでも実においしそう。
多彩な登場人物の造形も巧みで、大河マンガ(この表現はほめているのです)を読むように楽しめました。
最後まで読み切ると、よく出来た作品の常として、「ああ、おわっちゃった」と惜しむ気持ちが湧き、続篇を読みたくなります。
このシリーズ、最終巻にはおまけとして作中で出てくる「料理番付」がついていて、それを見ると、登場人物のその後がうかがえる趣向になっています。心憎い演出です。

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