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つきたまごさんのレビュー一覧

投稿者:つきたまご

175 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

紙の本夏の探偵は学生しかしない

2021/06/04 07:04

探偵ものとしては、うーん。エンタテイメントとしては、面白い。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

まず、題名に惹かれました。
夏。夏休み。学生。
これは、きっとそれなりに暇な学生が探偵をするタイプの、面白いタイプの小説だぞと。

短編連作で、読みやすく、笑えるシーンもあり、ちょっとした読書にオススメです。
ミステリを読み慣れている人には、展開の読める事件が多かった気がします。なので、「本気で推理を楽しむぞ!」という感じではないかもしれません。
しかし、登場人物は皆キャラクターが立っていて、軽快にテンポよく会話も進み、小説としては面白かったです。

裏表紙の紹介と、最初の二話くらいを読んだ時に、「学生、探偵してなくない?」と思いましたが、主人公の”事件巻き込まれ体質”がどんどん酷くなっていって、探偵っぽくなってきます。(いや、そうでもないか?)
あまりパッとしないながらも、学生らしい学生生活を送る主人公に、結構親しみを覚えました。
各短編も面白かったですが、連作なので、一冊の中の流れもあり、そこも楽しむことができました。

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紙の本

紙の本キャクストン私設図書館

2021/06/03 01:45

大人にこそ勧めたい本

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

キャクストン私設図書館と、その関連のホームズのお話は、楽しく読めました。楽しいといっても、コミカルな話というわけではなく、そこには登場人物の葛藤や、世界の救いのなさも描かれていて、考えさせられる話でした。
この本の中に出てくる有名なお話(アンナ・カレーニナやハムレットなど)を、これまでにきちんと読んでいなかったので、それらのお話をちゃんと知っていたら、もっと深く理解できただろうと感じます。
シャーロック・ホームズの話は、ミステリ好きが思っていそうなことに対する1つの答え(提案?)のようなものも出している物語になっていて、楽しめました。ただ、こちらの方も、ホームズシリーズを読んでいたほうがより楽しめる物語になっていたと感じます。

この本を手に取ったときには、「キャクストン私設図書館」を目当てにしていたのですが、私には「虚ろな王」と「裂かれた地図書」が予想以上の大当たりでした。虚ろな王は、著者の他の本からのスピンオフということでしたが、そちらを読んでいなくても問題なく今作を読めました。
この2つは、物語の不条理さをひしひしと感じ、正直、救いのない話ではありました。何が正解なのかよくわからず、何回も戻りながら、繰り返して読んでしまいました。決して分かりやすくはない物語なのですが、だからこそ、繰り返しじっくり考えて読むからこそ、そこに面白さがある本なのだと思います。(性質上、人を選ぶ本だとは思うのですが。)

この著者の本は読んだことがなかったのですが、かなり好きでした。他の本もぜひ読みたいです。

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紙の本

紙の本叙述トリック短編集

2021/03/21 00:37

日常系、叙述トリック

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「叙述トリックです」と宣言し、挙げ句の果て、本編が始まる前にその他のヒントまでくれる、親切設計のミステリ小説です。とはいえ、本心からの親切ではなく、煽ってるだけとしか思えないのですが(笑)
基本的に日常系の謎で(人死にの謎もありますが)、探偵が出てくるタイプの話です。全ての話が、結構スッキリと気持ち良く終わるコミカルなもので、かなり好きでした。
叙述トリックの短編集ということで、毎話別々にも楽しめるのですが、1冊の続き物としても楽しく読めます。短編集ではありますが、著者が出してくれたヒントのこともありますし、順番に読むのがオススメです。
表紙が地味に凝っていて、こういうこだわりが好きです。ネットで見た時、表紙の写真が複数枚あったので、「?」と思っていましたが、謎が解けました。

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紙の本

紙の本最後の女

2020/12/30 15:07

最後の女

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ラストまで読んで、そこで初めて、題名について理解しました。
嫌なタイプの女が頻繁に出てきますが、好感が持てるタイプの女性も出てきて、少し心が穏やかになりました。
出てきて初っぱなから、エラリーが意気消沈していて、どうしたのかと不安になります。
推理というよりか、女性達の言動にかなり注目してしまった今作です。

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紙の本

エラリー・クイーン愛に満ちた一冊

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

かの有名な、「50円玉20枚の謎」の解決編の1つです。
「エラリー・クイーンの書いた物語を、北村薫が翻訳した本」という体裁で進みます。(事実は、北村薫さんの創作なのですが。)
まさか、あの50円玉の解決編として、こんな展開の小説が読めるとは思っていませんでした。満足です。

本書は、本当にエラリー・クイーン愛に満ちた一冊です。
まず、最初のエラリーとお父さんが話しているところなど、完全にエラリー・クイーンの一冊のようでした。注釈の多さなども、「あー、ちょっと時代の違う海外モノを読んでるなー」という感じでした。(にしても、注釈が多すぎる!と感じてしまったのは事実ですが。。。)
「外国人が見た日本人」という立ち位置での描写も、かなり良かったと思います。尋常ではなく俳句を読みまくる警察官など。(直前に「登場人物みんなが俳句を読みまくる、一昔前の日本を描いた作品」や「探偵役の人物の趣味が俳句な作品」を読んでいると、うっかり何のツッコミもなく読み進めてしまいますが。)

難点を挙げるなら、やはり、「エラリー・クイーンを知らない人には、何を言ってるかわからないシーンが多すぎる」というところでしょうか。エラリー・クイーン作品への愛ゆえだとわかっているので、仕方ないのですが。
国名シリーズについて話しているシーンなどは良いのですが、ライツヴィルの本などは手に入れにくいものもあるので、内容がわからない人も多いのではないでしょうか。

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紙の本

紙の本今だけのあの子

2020/08/18 20:49

女性たちの友情、オール年代

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

あらすじを見て、「イヤミスか?」と思っていましたが、気持ちの良い終わり方をする話が多かったです。どの話も、話の最初は「うわ、この話はロクな終わり方しないだろうな。」と思わせるものなのですが、登場人物の心の変化などが緻密に描かれていて、最後には気持ち良く終われる話が多かったです。
また、内容には全く関係ありませんが、全ての話は異なる時系列で繋がっており、それを発見するのも楽しかったです。短編集でも、こういう繋がりのある話が好きです。
女の友情は、どの年代でも面倒くさいものですが、この短編集では、あらゆる年代での、あらゆるタイプの女の友情を描いています。学校の友達、ママ友、老人ホームの仲間など、場面はいろいろですが、どれもありそうな状況の話ということもあり、夢中になって読み進めてしまいました。

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紙の本

紙の本ヴィラ・マグノリアの殺人

2020/08/14 01:07

毒ありのコージー

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

若竹七海さんの、コージーな方の小説です。(誰か死んだら、コージーとは言えないのか?雰囲気はコージーな感じですが…)とはいえ、やはり多量の毒を含んでいます。
コージーな方の小説といえども、出てくる”嫌な”登場人物は、現実世界でも必ず出会ったことのあるタイプの人で(大げさな表現はされていると思いますが)、心が痛くなります。

今回、「すべての人が怪しすぎる」「全員が犯人じゃなさそう」という状況が同時発生して、推理の方は難易度が高かった気がします。こういうリードの仕方が、若竹七海さんですね。かなり楽しめました。(私が葉崎市のシリーズをランダムに読んでいるせいで、これより後の別の本に出てきた登場人物との比較で、犯人から自動的に除外されてしまう登場人物が発生するという出来事もありましたが。)
文章は読みやすく、ぐいぐい読めるので、時間が経つのを忘れて読み進めてしまいます。

双子がとても可愛いです。

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紙の本

紙の本濱地健三郎の幽たる事件簿

2020/05/23 13:39

すっかり探偵のファンです

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

シリーズ2作目。やはり、面白い!!
年齢不詳の探偵が、優しくてかっこ良くて、すっかりファンになってしまいました。
今回も、助手ちゃんの成長が素敵でした。

好きだったのは、ミス研の話です。高校生たちのやりとりが、(幽霊がいるとは言え)何気ない青春の1ページみたいな感じだし、探偵の判断も良かったです。
遺産相続の話も、色々思うところがあり、良かったです。

読みやすい短編で、寝る前の1話ずつの読書に良いかもです。
また、幽霊とか信じていない推理小説好きにも、是非ともオススメしたい1冊です。

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紙の本

紙の本掟上今日子の設計図

2020/05/19 16:51

今日子さんの毒は少なめ?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

結構毒を吐きまくっているイメージのあった今日子さんですが、今回は少な目かも?

今回は、かなり順当な謎解きの話だった気がします。
なんとなく予想がついてしまう流れはあったものの、解決までの道のりはドキドキしましたし、今日子さんのお手並みは鮮やかでした。特に、最後の畳みかけは、もう読む手が止まらない状態でした。

今回の助手役は、厄介さんにしかできない技でした。
彼の活躍に、今後も期待です。

前作の流れがあったので、今作が「五線譜」ではなかったことは、ちょっと「アレ?」となりましたが、どうやら次回作が五線譜なようですね。そちらも楽しみ。

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紙の本

紙の本月のケーキ

2020/05/06 15:47

少し恐ろしい、不思議なお話

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

短い13のお話が詰まった一冊です。
子供のころに聞いたおとぎ話のような風味の、ファンタジー寄りのお話が多いです。しかし、どのお話にも言えるのは、どこか恐ろしさや不気味さを感じてしまうところでしょう。めでたしめでたしでは終わらず、大人のエゴや、虐げられた者の執念、子供の純粋さゆえの恐ろしさを感じてしまいます。

一話一話は短く、文体も読みやすく、どんどん読めてしまいます。
ですが、軽く読た割に、心には何か残るものがある一冊です。

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紙の本

紙の本漱石先生の事件簿 猫の巻

2020/05/05 22:48

本家を再読したくなる

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「吾輩は猫である」の物語に沿って、本書では語り手となる書生君が、日常の謎を解いていくお話。予想外の面白さでした。

「吾輩は猫である」に沿った話とはいうものの、そちらを未読でも、全く問題なく楽しめると思います。かくいう私も、小学生の頃に確かに「吾輩は猫である」を読んだはずなのに、ほぼ内容を覚えていません(笑)おかげで、漱石先生の事件簿で扱われている6つのお話の中でも、「猫は踊る」「春風影裏に猫が家出する」の2つの内容しか原作とリンクできず。そんな状態でも、文句なしに面白い本でした。
むしろ、この本を読んだおかげで、本家の「吾輩は猫である」をきちんと読みたくなりました!そして、どの辺がリンクしていたのかを知って楽しみたい!

「漱石先生の事件簿」の中の先生は、それは変人ではありますが、かわいいところもあります。特に、最終話の猫の家出の話は、かなり良かったです。

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紙の本

紙の本チムニーズ館の秘密

2020/05/05 01:08

クリスティーの冒険ものが好き

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チムニーズ館という、有名なお屋敷を舞台にした冒険物語。
屋敷の持ち主が、自分は平穏に暮らしたいのに巻き込まれ体質という、クスリと笑いながら同情しちゃうキャラクターで、好感が持てました。とは言っても、主人公はもっと若い方々で、ドキドキハラハラの冒険物語が繰り広げられます。

途中、「きっとこういう顛末だろうな」と予想ができてしまう部分もありましたが、物語自体は予想外の展開やミスリードなどもあり、さすがクリスティーの冒険もの、という感じです。
バトル警視が好きなので、ここでも重要な役割で(と言っても主役にはならない程度に)出てきてくれて、うれしかったです。

「七つの時計」が、このチムニーズ館での数年後の物語らしいので、そちらも楽しみになるような一冊でした。

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紙の本

予想以上の消え方

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

袋とじのままだと短編小説、袋とじを開けると長編小説という仕掛けで有名な本書。

仕掛けを分かっているので、短編小説を読む際にも長編小説の内容を想像しながら読んだのですが、予想以上でした!本当に消える短編小説!
長編小説を読んだときには、1ページ目から「えー!」と声が出ました。

仕掛け重視なので、推理要素は強くない作品だったと思います。しかし、十分満足な内容でした!

とりあえず、袋とじを開けた後は、素直に最初から読むことを強くオススメします!

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紙の本

紙の本トムは真夜中の庭で 新版

2020/04/19 23:40

美しい庭園が思い描ける

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大人になって、初めて読みました。
本には小学5・6年からと書いてあり、確かに内容的に小学校高学年くらいから読めそうですが、子供のとき読むのと大人になって読むのとでは、印象がかなり違いそうな話だとも感じました。

物語の美しさももちろん感じたのですが、時の残酷さ、トムが大人になることなど、大人だったからこそ感じることもありました。ときどき、胸が締め付けられるような。。。
自分が子供の時に読んでいたら、どんな気持ちになったのか知りたいです。

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紙の本

作者は天才か!?

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ヨギガンジーのシリーズ。長編ですが、本自体も薄めですし、軽いタッチで読める一冊です。
今回は、ガンジー先生よりも、二番弟子の美保子ちゃんが大活躍でした。
ストーリーも面白く、最後のトリックを明かすシーンなどは、かなり意外なことも発覚し、ミステリーとしても間違いなく面白かったです。


【未読の方は、ここから先は読まないほうが良いかも。】

すごく面白い本でしたが、正直、読後すぐには何がこの本をそこまで有名にしたのか気づいていませんでした。
気づいてからの衝撃!
一冊の本で、2度やられた感じです。

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