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  3. 金山-Kinzanさんのレビュー一覧

金山-Kinzanさんのレビュー一覧

投稿者:金山-Kinzan

39 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

新しい時代が来た。

9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

このローランド氏をテレビで見た時、新しい時代が来た、と実感した。

ひと昔前は、ホストになって成功を目指す人って、貧しい家庭出身の人が多かった。氏は御曹司であり、家族との関係も良好だ。経済的にも家庭環境にも恵まれている人が、ホストになって更なる成功を目指す。新しい時代が来たものだ。

(ただし氏も売れるまでは生活に苦労したとある。最初から売れっ子だった訳ではない)。


彼女がいたことがないという衝撃的な発言あり。ホスト=女好き、ホスト=恋愛経験が豊富、という定番を見事に打ち砕きました。

あるタレントに交際を申し込まれたときも、君がいたいのは誰かの隣であって僕の隣ではない、と断ったそうだ。

「世の中には二種類の女しかいない。君か、君以外か」
そう思える女性でないと、付き合わないとある。(で、これまで会っていないと)。


こういう感覚って大事だと思う。交際相手が欲しいというだけで、大して好きでない人に交際申し込んだり、申し込まれたからと付き合っている人いるが、運気下げている。恋愛感情ない人とは付き合わない、というプライドはあった方がいい。


「俺か、俺以外か」というタイトルを、不遜だと感じた人もいると思う。ただ、本書の趣旨から外れるかも知れないが、誰でも「私か、私以外か」だ。自分か、それ以外の人しかこの世には存在しないのである。

その自分を大事にしないで、人目を気にして、自分の気持ちよりも他人の意見を尊重する生き方していたら、誰のための人生なのか、と思う。(もちろん悪事はしてはいけないが)。

「売れないときは、堂々と売れ残ってやる」

調子が悪い時必死に来店をねだったりするのを、氏はディスカウントしているという。商品で言えば値下げである。しかし、氏はディスカウントしない、と。売れるまで堂々と待つ忍耐も必要である。


ホストを目指す人は極めて少数派だと思うが、起業したいという人にお勧めです。ただ起業する気がない人でも、読んでいておもしろいと思います。

(帯のGACKTは余計だ。あんたが弟と呼ぼうが呼ぶまいが、この本には関係ない。この本の権威付けのためなら、それは不要だ。GACKTの力なくても、この人は十分に成功しています)。

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紙の本

紙の本幸福はただ私の部屋の中だけに

2018/12/01 21:03

格調高く芯のある文体。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

50歳でエッセイストデビューした

森茉莉氏のエッセイを

集めています。


かの有名な森鴎外の娘です。

二度の離婚の後、森鴎外の印税を取得する期間が切れ、生活のために物書きを始めた、という異色の経歴の持ち主です。父親の名に胡坐をかいた人ではありません。こちらに収録されているエッセイについては、父親との交流は少ししか触れておらず、氏の日々感じたことを格調高くまた芯の強い文体でつづっています。


独特の感性を持っています。


父親の小説を面白いと思わない、とはっきり書くところもさすがです。


そもそも氏にとっても、本人にとっても森鴎外という人物は翻訳者であるという認識であったようです。しかし後世「森鴎外は小説家」という認識が定着しています。これは、氏についても「エッセイスト 森茉莉」というイメージがついてしまっているのと同じ現象で、皮肉なことです。蛇足ですが、本書はエッセイ集ですが、森茉莉氏は、小説も書いています。

この方のエッセイを読んだら、最近のエッセイストってなんて薄っぺらい文章書いているのだろう、と感じました。


心に残った言葉を紹介します。

「不幸がだしぬけに入って来た時驚かないで。

不幸は必ずいいお土産を持って来ている」


巻末の解説に、森茉莉さんの最期を「孤独な死」と報じたマスコミがあったが、それは違う、とあります(松田青子氏)。

森茉莉さんは独り暮らしでしたので、通いの家政婦さんに死亡しているのが発見されましたのは死後2日くらいだったそうです。

でも「孤独」ではありません。

本人の意向で、親族の反対を押し切って一人暮らしをしていました。

同居はしていませんでしたが、二人のお子さんとも交流していましたし、仕事も順調、友達もいました。親族や友人がたまたま死に目に会えなかっただけ。孤独ではないですよ。

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紙の本

やりたいことを全部やる人生を手に入れる。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

基本時間術の本ですが、時間術のことだけ書かれているのではありません。

「人間関係の広さを誇るのではなく、濃さを考える」

とあるように、時間術を語るだけではなく、人生を語る本です。

「時間術」ときくと、よく「やることを少なくすればいいんでしょ」「物事をこなすスピードを速くすればいいんでしょ」とお思いになるかも知れません。

ただやみくもに、そうすればいいということでもありません。

無駄な付き合いは減らした方がいいです。一方で、

「人に会う時間を減らして、時間リッチになることはできない」

とあるように、時間とお金を節約するために交流すべき人との交流まで削ってしまったら、良い人間関係を築けません。

何事も、削ればいい、速くやればいいというものでもありません。


「長く熱心に話すほど人に伝わらない」ともあります。

確かに、話が長いと聞いているのが嫌ね。何を言いたいのかわからないケースが多かったです。

あれもこれも、では伝わらないのです。


「時間がないから〇〇できない」は言い訳にすぎない。(前書きより)

時間を制して、やりたいことを全部やる人生を手に入れましょう。

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紙の本

本屋開業のことと野良猫のこと両方がわかる。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本好き+猫好きの安村正也が開いた本屋「キャッツミャウブックス」開店までの道のりを紹介しています。

著者はフリーの記者井上理恵子氏。店主は「協力者」となっています。

「猫カフェではなく本屋です」とわざわざ店の看板に注記してあります。確かに、間違えやすいです。

店主安村氏は、元々本好きであり、猫好きでありました。その両方を思いを達成するため、「猫本屋」を開業しました。店内の店番をする猫はすべて保護猫。猫を保護するという理念も達成しています。しかし、夢の実現は、理想だけではかないません。安村氏も、「自宅兼店舗」にしたため、1000万円以上のローンを組んでいますし。理念だけでは本屋の経営は無理です。

どのようにして本屋を開業にこびつけたのか、その実務的な内容がわかります。

猫は「可愛いだけの動物ではない」と断言しています。猫は獲物を持ち帰る。小動物の死骸がベットの下に散乱していたそうです。知人もそれで泣きそうになったことがあると言っていました。

野良猫をめぐる問題もわかります。

野良猫にえさをやる人がいますが、食べ残しが腐ったりいろいろで、結果蚊やハエが発生する。不衛生で、変な病気が発生することにもなりかねません。しかも早い猫は生後四か月で子猫を産むとありますから、野良猫は増える、悪循環です。


一部の悪質な業者は、狭いケージに雄雌を押し込めて、大量繁殖させる。ペットショップに来れるのは一部。ペットショップに売れない子を「引き取り屋」と呼ばれる業者が引き取って野山に放したり餓死させたりするケースが後を絶たないそうです。
「ペットショップで犬猫を買うという意識が変わらないと」とLove&Co.(イヌネコの里親制度の普及をめざす)の矢沢苑子(そのこ)さんは話す。

本屋さんの開業についても学べる、保護猫についても学べる、中身の濃い一冊です。

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紙の本

司法試験に見切りをつけ、地上お客様係に。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

BL色の強い著者ですが、

この小説は

30歳の女性安達彩夏を主人公にした作品です。

弁護士めざして司法試験を受けるも

毎年のようにアクシデントに見舞われ、受験できないで終わった。

これも何かのメッセージと踏ん切りをつけ

30歳を期にカメリア航空の地上お客様係に。

「司法試験を目指した人が」と揶揄する声にも負けず、

日々仕事に奮闘する彩夏。


荷物が到着しない、

飛行機事故の犠牲者の遺族が押しかけて来る、

次から次へとアクシデントが起こる。

彩夏はそんな状況も

持ち前の正義感と法律の知識を武器に

解決していく。



著者はBLの作品が多くそのイメージが強いので、

このカバーは良かったと思う。

中央に制服姿の女性の姿があり

主人公が女性であること、

ビジネスストーリーであることがわかる。



男性の登場人物が少し多いので、

わかりずらい点もあるが、

それはそれで、

十分楽しめる作品である。

前向きで正義感の強い彩夏に、共感する読者は多いだろう。


小説のジャンルを更に広げた著者の姿がここにある。

著者の新境地である。

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紙の本

人生100年時代。年をかさねても若々しく生きよう。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

人生100年時代を迎えました。

年をかさねても若く生きることは、本人が幸福になるだけではありません。

帯の受け売りみたいですが、心が若ければ体も元気でいられます。そうすれば、家族も、介護をしなければならない、介護のために退職しなければならない、といった事態に陥らなくても済みます。

また国家レベルのことを言えば、病人が減ればそれだけ医療費も支出も減り、国の税金をもっと有意義なことに使えるでしょう。

では、どうしたら若くいられるか。そのコツが95紹介されています。

年を重ねても老けない人は、一つや二つ持病があったとしても、基本的には健康的に活動を続けている、とあります。持病があったらもちろん治療するのは当然ですが、並行してできることをやった方がいいです。持病にとらわれていると、前向きになれません。

人生100年時代。これからは、老人の「自立」が大事だと思います。この自立というのは、経済的なことだけを言っているのではありません。精神的なことも大事です。高齢になると、老後のことを配偶者頼み(主に男性ですね)、お子さん頼りにしている人もいるかと思いますが、過度に頼られると、頼られた方が窒息してしまいます。それでは明るい社会が築けません。

「週一回、ベビーシッターなどして子供の面倒を見ている人は、そうしていない人より記憶力などのテスト結果がよかった(要約)」そうです。まずは近所でボランティアしてみようかな、と思い立った次第です。

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紙の本

本当に、幸せになれる!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「足るを知る」という意識を持つと、心の中に喜び、幸福感、安らぎが満ちてくる、とはじめに、にあります。

「足るを知る」と言われると、向上心をなくせと言われているような気にもなりますが、そういう趣旨ではありません。

帯には

「満足する気持ちがあれば

ステップアップできる」

ともあります。

「足るを知る」という意識を身に付ければ、欲求不満をコントロールできる。

そうすれば、精神的にも安定し、ステップアップもします。

平易な文章で読みやすいです。


第4章で瞑想を勧めていますが、瞑想中雑念が生じるのはよくあることです。

その時

「雑念が浮かんでしまってもあまり気にすることはありません。

それに気づき、ふたたび無心の状態に戻ることが大切」

とあります。

これは瞑想中に限らず、勉強や仕事でもそうでしょう。

「雑念に気づいたら、再び無心に戻る」

勉強だったら勉強へ、仕事だったら仕事へ戻ればよいのです。

自分を責める必要なし。



無駄なことに労力を費やしていると、

アッという間に時間が過ぎ去っていくともあります。

自分を責めたり、人を責めたり、人の評価を気にしたり、

そうした「無駄な自分」を捨てれば、幸せになれるでしょう。


幸せになれる方法がわかる一冊です。

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紙の本

風力発電はこんなにも恐ろしい。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「再生可能エネルギーとして、安全なイメージがある太陽光や風力、地熱などによる発電方法だが、運転時に発生する電磁波や低周波が人体に悪影響を及ぼすということはあまり知られていない」(抜粋)

と帯にあります。

これは、定年退職し、子供たちを独立させ、自然豊かな地で健康で幸せに生きていた女性が、市が設置した風力発電機がもたらす低周波によって健康を害された900日に渡る過酷な日々の記録である。

低周波の被害は、日中より夜間の方が激しい。著者は車でコンビニに行き、コンビニの駐車場で夜を明かしたこともあった。

長期化する体調不良、三度の入院。ついに著者は住み慣れた我が家を手放し、借家住まいに。

しかし、病から解放されなかった。転居した後も、後遺症のため東京の専門医を受診することに。

「低周波に曝露されても早期に原因を取り除けば体は元に戻ったのですが、(略)毒性は脳まで到達し、様々な症状に悩まされる」


クリーンなイメージがある風力発電ですが、低周波の被害はこんなにも恐ろしい。また、小型発電機の方が悪影響が強く、粗悪品も多いとある。

著者の魂の叫びに、多くの人が耳を傾けて欲しいものである。

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紙の本

普通の人でも輝ける!

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元カウンセラーらしく、人の心に語りかけるような優しい文章です。心が温まります。

これまでも女性をターゲットにした本を書いていなかった訳ではありませんが、今回は、女性の中でも
「普通の女の子」とタイトルに入れたことで、更に読者を絞りました。このタイトルでは、男性や30歳以上の女性はなかなか読まないと思います。

1 運がいい人と悪い人の違いはどこにある?

2 心の中のエネルギーが目の前の出来事を引き寄せている

3 自分を少しずつ好きになっていくコツ

4 行動力を高めることで運命が動き出す

5 人間関係のストレスからスルッと逃れる方法

6 恋愛運をアップさせて好きな人をふりむかせる

7 悩み事は自分を成長させるチャンス

8 言葉を変えてキラキラした自分になる

9 ちょっとした習慣がブレない自信をつける

10 ハッピーのらせん階段を少しずつ上がっていこう 

という構成になっています。

「普通の女の子」とありますが、特にまだ社会に出ていない人に読んで欲しい内容ですね。

「人間関係は量より質」(p186ページ)とあります。

量を求めると、未来に結びつかない表面的なものばかり重ねてしまう、だけではありません。質より量を求める人たちは、何年たっても、一度手に入れた個人情報手放しません。あとでトラブルになるケースもあります。

「人に期待しない、押しつけない」(p188ページ)

これは若くなくても、やってしまいそうなことです。

本書に、いつも家にいないで行動範囲を広げた方がいい、と言われると、相手は今の自分を否定されたように受け止める。口にだすのではなく、相手の好きそうな所に連れだしてあげるという形の方がいい、とありますが、その通りです。

若い時にはいろいろある。ただ

「どんな人でも、運のいい人になれる」

と本書にあります。

運のいい人になれる秘訣が込められています。

若い人にお勧めです。

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紙の本

紙の本ひとりごと 新装版

2019/06/01 22:09

市原悦子の役者魂がここに。

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「ホントはね、話したくなかったの」

帯に衝撃的な言葉があります。それまでもずっとエッセイ本の出版を勧められていたそうですが、ずっと断っていたそうです。そのうちに「ひとりごとを聞いてもらえるうちが花かな」と思い、出版する運びとなったそうです。

大まかに分けて、1幼少期の話、2俳優座養成所時代の話、3壁にぶつかり俳優座を退団したころの話、4舞台を中心に活躍していた頃の話の4部構成になっています。

「家政婦は見た」についても、3の壁にぶつかり俳優座を退団したころの話を中心にまとめた章の中でエピソードが語られています。

死ぬまで自分の力で日当をもらって生きていく。それは人間の原点ですね。お掃除をして、洗濯をして、お金をもらっている主人公はそのことを守っている、と語っています。

もっとも、このエピソードは、その前に収録されている「まんが日本昔ばなし」についてのエピソードと比べても、他のエピソードと比べても特に長くはありません。市原悦子という女優の中では、あのドラマもまた、数多い業績のうちの一つに過ぎなかったのではないでしょうか。

舞台で活躍していた時の写真も多く掲載されています。

女優さんの仕事は、本番も稽古も激務です。何度も流産した上、子供が望めない体になったとあります。市原さんの偉業は、そうした大きな犠牲の上に成し遂げられたものです。

「演技をするうえでいちばん大事なことは、いま、ここです」

観客はいつもいまですが、役者は同じことをやっている、と。舞台はそうですね。だからこそ、いつもいまを生きなければならない、と。

あのドラマは市原悦子の代表作となりましたが、あのドラマのイメージが強すぎる気が個人的にはします。舞台女優としても活躍していましたし、声優もしていました。そうした氏のドラマ以外の仕事での活躍もわかる一冊です。

ご冥福をお祈り申し上げます。

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紙の本

やることを絞る技術

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レストランとは、そもそも厳しい業界である。来るか来ないかわからないお客のために食材は用意しなければならないし、来なかったらすべて廃棄だ。

赤字続きで自分のお給料は出せず、自分の所持品を売り、母親に借金までしてなんとかお店を続けていたが、「これではいけない」と腹をくくったそうだ。

そうして、ディナーをやめて宴会に特化→昼間のランチと喫茶をやめた→宴会もやめてガトーショコラ一筋→さらにガトーショコラの通販をやめた

「手放すべきものを手放すと視界がクリアになり、

優先順位をつかめるようになります」

こうした成功本は、「成功した自分をイメージするんだ」とか「お客様のための思って仕事をすれば報われる」とか精神的なことばかり言って、自分が具体的にどうやって成功したか明かさない場合も結構多い。

この本は、正に具体的に「どうやってやめていったのか」がわかる一冊である。

確かに、あれもこれもでは利益を上げることは難しいかと。道楽でやっていることならいいが、商売でやっている以上、せめて自分と自分の家族の生活費が稼げるようにならないと。

飲食店の方のみならず、起業を目指すすべての人に役に立ちます。やること絞りましょう。

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紙の本

幸せになるヒント満載。

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第1章 夢・願望を持つ「上昇」思考

第2章 必ずできると信じる「可能」思考

第3章 行動に移す「行動」思考

第4章 何事もプラスのほうから見る「楽観」思考

第5章 自分を大切にする「自愛」思考

第6章 快く生きる「快適」思考

第7章 人を尊重する「尊重」思考

第8章 人に喜びを与える「喜与」思考

第9章 社会や人に貢献する「貢献」思考

という構成になっています。 

若い人には若い人の、社会人には社会人の、定年退職した人には定年退職した人それぞれの悩みがあります。本書は、そのすべての年代の人のためになる内容です。特定の年代をターゲットにしていません。

「能力や才能よりも大切なのは自分を信じること」

「やると決めたら思いきってやる」

など前向きな言葉であふれています。

もちろん、すべてそのまま実践した方がいいのかは、個人の理性を持って考えた方がいいものもあります。

第1章の(2)「口にして十回言うことで夢や願望は(略)、叶う」口に十、だから「叶う」だそうです。家族や友人に話すといいとありますが、家族や友人に話して夢を砕かれるのはよくあることです。

もっともこれも、「家族の反対に奮起して成し遂げた」という人もいますから、ケースバイケースです。

第7章(7)「たとえ相性が悪くても、その相手を尊重する」
その後で、苦手な人とも仕事は協力しろ、ということも言っています。それは当然です。仕事の協力をしていれば十分です。会社には問題人物が一人や二人いるものですが、そうした人まで「尊重」する必要はないと思います。苦手な人とは、仕事上の協力をしていれば十分です。(まれに苦手な人が企画したランチ会に行く人いますが、精神衛生上よろしくありません。そのストレスが、仕事に影響を及ぼすこともあります。行くべからず)。
ようです。



この帯の言葉の通り、「人生最大の問題を考えるヒントが満載」されています。悩んだり、迷ったりしたとき、良いアドバイスをくれるでしょう。

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紙の本

ほぼほぼ郎世寧の内容。

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副題は「郎世寧とその周辺の画家たち」ですが、ほぼ郎世寧についてです。他の画家は本当に「その周辺」扱いです。

郎世寧、本名カスティリオーネはイタリア人です。イタリアに生まれキリスト教の洗礼を受け、神父の助手をしながら絵画の仕事をしていた。布教のために1715年に中国に渡り、康熙帝・雍正帝の信任を得て1766年中国で没しました。

「清王朝の宮廷絵画は、皇帝の庇護の下で東西融合画法の画家を育てて、『新体絵画』の発展に重要な役目を果たした」とありますが、この宮廷画家の中心となったのが郎世寧です。乾隆帝に気に入られ、「似ていなければ打ち首となった」という過酷な状況の中で、タブーの横顔の乾隆帝の肖像画を描いた時も、叱責され描き直すだけで済んでいます。

画家といっても、皇帝の近くに住み、皇帝の注文通りに皇帝の好む絵を描き続けたので、自由な芸術活動ではありませんでした。だが、郎世寧の残した絵画は素晴らしく、また本人から帰国の申し出も一度もなかったことから、本人はそうした「官僚」待遇と活動に満足していたようです。郎世寧の絵画は中国のみならず、後ヨーロッパにも大きな影響を与えました。また絵画のみならず、銅版画も作成しました。

郎世寧の絵は本文中にも多く紹介されているが、そこは白黒なのが残念。巻頭8ページはカラーです。


雍正帝の皇妃の肖像画も12枚掲載されていますが、ほぼ皆同じ顔。不思議に思いましたが、これにも理由があります。

始めは本人の容貌に従った肖像画を描いたが、下絵を見せた時に、それぞれの皇妃が「私の目は小さい」「私の顔は細い」とそれぞれ嫉妬するようになってしまった。困ってしまった郎世寧は、雍正帝が最も愛した考賢皇后の肖像画を基礎にし、他の皇妃は若干の修正をして描いた。こういう経緯である。

肖像画の意味がないのと思いますが、雍正帝はこの肖像画を大切に保管し、「勝手に見たものは死罪とする」と申し渡しました。

巻末に年表があると、もっとわかりやすいです。

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紙の本

稀に見る良書。

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稀に見る良書である。タイトルからわかるかも知れないが、「源氏物語」に出てくる人物に焦点を当て、その人物が出てくる場面だけを抜粋して、解説している。

「源氏物語」と言えば、言わずと知れた光源氏と紫の上が主人公の物語。登場人物は多いが、他の人物は出番が少ない。だからこそ、こういう本を出すことが可能な訳だが、脇役である彼女たちを深く検証することができていいと思う。

三の宮は言わずと知れた光源氏晩年の北の方。光源氏の兄であり上皇である朱雀院が父である。朱雀院は後見のない三の宮を心配して、准太政天皇となった光源氏にご降嫁の話を持ちかける。最初は難色を示した光源氏だったが、三の宮がかつて愛した藤壺の宮の姪であること、内親王を北の方に迎える栄誉に目がくらみ、三の宮降嫁の話を承諾する。

三の宮はあまり人気がないキャラクターである。紫の上を不幸にしたというイメージがあるのかも知れない。しかし、源氏物語の中で、一番成長するのは三の宮である。

14歳くらいで降嫁した三の宮。光源氏は、内心何かと紫の上と比較し、幼稚で文才に欠ける三の宮を小馬鹿にする。

21歳くらいのとき、三の宮は柏木に強姦され、妊娠するという不幸に遭う。合意の上の関係でなかったにも関わらず、光源氏は三の宮の部屋に柏木の手紙があったため、二人が不倫をしていたという重大な誤解をする。

三の宮の元に通わなくなった光源氏。そのことが朱雀院の耳に入り、やんわりと抗議されると、光源氏は三の宮を責めた。

「私のみが悪いように言われて心外です。(中略)第一、どうしてこんな家の中のことを、朱雀院がご存じなのですか。あなたの手で、朱雀院に、『万事何事もなし』という手紙を書いてください」

そして硯を持ってこさせて、無理矢理朱雀院への手紙を書かせた。

ただでさえ憔悴していた三の宮は、これが決定打となり、身の置き所がなく出家してしまう。

出家を言い出すと、光源氏は今度は引き留めるが、三の宮の決意は固かった。光源氏の北の方として生きるより、自分自身を生きることを選んだのである。

光源氏は、三の宮と柏木の関係を最後まで誤解したままだった。

なぜこのような重大な事実を、三の宮は光源氏に相談できなかったのか。三の宮と光源氏は親子ほど年が違う。悪さをした子供のように「事件を隠さなければ」という心理が先に働いたのである。せめて叱責されたとき本当の事を言えなかったのか。今さら言えないだろう。言えば、「だったら、なんでそのとき言わなかったんだ。不倫したのに責任逃れしようとしている」と言われる可能性がある。

「異常な夫婦関係」と解説を、紹介している。まったくその通りである。


ちなみに、原作を読むべし。この本は、抜粋だがそれでもいい。一部の漫画で、光源氏が三の宮が強姦の被害に遭ったのを知った上で冷たくしたように描かれているが、それは原作とは違う。光源氏も、そこまで非情ではない。

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紙の本

貴重な書です。

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佐川吉男氏は、一般にはあまりなじみがないと思う。

早稲田大学演劇科在学中から、いわば音楽ジャーナリストとしての活動をしていた。レコード雑誌「ディスク」の編集長をつとめたほか、「音楽の友」などの音楽雑誌の評論などを担当。いわば研究家、評論家であり、音楽家ではない。

一方で武蔵野美術大学の教授を務めたこともあるそうで、なんで美大なのかは不明。

音楽評論の世界で偉大な功績を残した氏は、2000年74歳で亡くなった。本書は悦子夫人と関係者が、氏の業績を残すため発行した書籍である。

本書の中で「この公演は」という表現があるのは、プログラムに寄稿したものをまとめたからである。

当然ながらオペラの専門的な内容を解説しているので、オペラ好きの人向けである。ただ、オペラを好きな人が本書を読むかどうかは、微妙である。また、文章も一つ一つが長すぎる感はある。適当な箇所で切った方が読みやすい。

音楽は文字に残りにくい。残りにくいからこそ、意識して残す必要があるジャンルでなのである。

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