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とくさんさんのレビュー一覧

投稿者:とくさん

1 件中 1 件~ 1 件を表示

ひとつむぎの手

2018/11/08 21:01

帯の「ラスト30頁 あなたはきっと涙する」に偽りなし

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2つのストーリーが同時に展開される。
心臓外科医として6年研鑽を積んできた平良先生。教授から直々に研修医3名を勧誘するように命じられる。出来れば憧れの病院に行けるが、行けなければ心臓外科すら無い沖縄の病院に飛ばされてしまう。辛い生活を送る自らの姿を見せるべきか、それとも取り繕うだけかという判断を迫られる。しかし研修医は3人ともに個性的である一筋縄ではいかないことになってしまう、というのがストーリー1。
一方で、ある雑誌に教授の不正に関する告発が取り上げられる。情報をリークしたのは教授の地位を獲得しようとしている准教授か、医局長か、はたまた別の人間か―。その犯人探しも、ついでに命じられてしまう。もちろん出来なければ憧れの病院に行くことは出来ない。月日が経つにつれて、医局員の教授への信頼がどんどん失われていってしまい、平良先生も早く犯人を探さなければならなくなってしまう。この犯人探しがストーリー2。
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ミステリとしては在り来りな設定であるが、本作はミステリを楽しむものではなく、研修医との人間関係、医局との人間関係、そして自らの夢への努力などを楽しむものと思われる。大筋はストーリー2で、メインは教授の甥(1年後輩)との葛藤である。そこに付随してストーリー1が展開される。
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涙する、ということについては喜び、悲しみ、あるいはその両方あるかもしれない。ご都合主義的な場面もあるためそういうのが受け入れられ難い方にとっては冷める展開かもしれないが、読了感は高いため知念初心者という方にはぜひ読んでいただきたいと思う。

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