山本ただしさんのレビュー一覧
投稿者:山本ただし
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脊柱管狭窄症をトレーニングで治す 未来のための「腰再生」
2018/11/12 23:07
「ゼロトレ」なるほど
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最近話題のゼロトレ。体に負担のかからない「ゼロポジション」が、どう体に影響するのかがイマイチ消化不良だったのですが、この本の充実した説明で理解することができました。姿勢だけでなく肩こりや腰痛にも関係するようですので、理解したことを切り取って簡単にまとめます。
・座る姿勢が多いと股関節の前側がちぢまる ⇒ 立つと腰が反る ⇒ 一歩一歩あるくたびに腰を更に反る ⇒ 脊柱管の圧迫が進み狭窄症へ
・背骨は部位によって回旋、伸展できる可動域が大きく異なる。左右への回旋は胸椎だと35度、腰椎だとたった5度くらい。腰を無理に捻ろうとすると当然痛めやすい。
・体の部位や関節は、可動性と安定性の交互パターンで成り立つ。
例: 足(安定性)⇒ 足関節(可動性)⇒ 膝関節(安定性)⇒ 股関節(可動性)
どこかに問題があると、上下の部位に負担がしわ寄せされ損傷しやすい。股関節が硬いと腰を痛める、など。
・体を動かすとき、先ず腹横筋が真っ先に収縮を起こして背骨を安定させ、それから本動作が始まる(←驚きでした)。一度腰痛を起こすとその先行収縮が崩れ、腰を傷めやすい状態になる。
・背骨の筋肉で、腰のあたりで一番発達しているのは多裂筋。その多裂筋は、一度痛めてしまうと固有受容器と呼ばれる感覚センサー(本書ではGPSに例えています)が働くなり、脳からの神経伝達が途絶え筋委縮が起こる。
・固有受容器は、グラグラした状態でバランスを保とうとすることで有効化できる。なので、正しい姿勢(背骨が自然な生理弯曲の状態)で固有受容器をトレーニングしないと、脳は正しい位置情報がもらえず適切な動作指示が出せない。
などなど、理路整然とかなりリアルに伝わってきます。この本では、だから背骨の生理弯曲を整えるために体の強張りを緩めて、それから使えなくなった腹横筋や多裂筋の固有受容器を取り戻すトレーニングに移りましょう、と続きます。「ゼロトレ」でいうゼロポジションが、本書では「背骨の自然な生理弯曲」とか「S字カーブ」と表記されています。ほぼ同じことのように感じました。
結論ですが、本書は理解が頭に残る良い本だと思います。
そして「ゼロトレ」ファンの方には、本書を読んでから実践することをお勧めします。バスタオルを丸める使い方は賛否分かれそうですけど。
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