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パニャンダルバルマンさんのレビュー一覧

投稿者:パニャンダルバルマン

1 件中 1 件~ 1 件を表示

知性は死なない 平成の鬱をこえて

2018/12/01 20:46

著者の思索と鬱の中の苦しみが迫ってくる

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

進学率が増加した今日の大学という場で著者の体験した、アカデミズムの歪んだあり方や知性への俗世間の軽薄な眼差し、教授陣の政治的思想と実際の言動の齟齬や、研究費大幅削減、一貫性を欠いたお上の教育計画など、現実の世知辛さ、生き辛さ、しんどさが肉薄してくる。鬱病に関する章の内容の濃さもさることながら、現代という激動の時代を帝国主義など歴史的観点から構造的に考察したその教養・知識の高さに驚愕するとともに恐れ入る。繊細な言葉で伝えられる平成という時代、現在、過去、未来。大真面目な話だけでなく、日常が大きな流れの一端に直接結びついているという感覚を味わわせてくれる本だと思う。
個人的には、鬱病の章で述べられている、著者の入院中の他の患者との交流の場面に「ゲーム」が登場するのがとても興味深かった。ゲームという仮想の秩序のロールプレイングを通して少しずつ現実の社会生活の秩序にも再適応していく様子は、多くの知識人の「想像の共同体」的な主張にもぴったりと当てはまる。危うさを秘めた、交換可能な共同体を運営する幻想体系に馴染むための練習の様子を、著者という知識人、そして一精神病棟入院患者の観点から眺められるのが面白かった。

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