おんさんのレビュー一覧
投稿者:おん
| 4 件中 1 件~ 4 件を表示 |
十二人の死にたい子どもたち
2018/12/30 14:17
十二人で二転三転する状況を追う楽しさ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
この小説の映画化作品が2019.1.25に公開されると知り、映画を見る前に読んでみようと手に取りました。
あらすじを簡単に書くと、こんな感じです。
舞台は売却されて今は稼働していない廃病院。そこにティーンエイジャーの男女12人がある「集い」に参加するために集まって来る。しかしその集いに予想外の事件が起こって……?
集いに集まった参加者それぞれのバックボーンや、事件の状況、個々の思惑などが会話を進めるにつれて徐々に判明していくオーソドックスな群像推理ものです。
同じ年代の男女十二人もいるとややこしくなりそうに思いましたが、各登場人物がしっかりとキャラクター分けされており、混乱する事なく物語にのめり込めます。
集いに関する結末はやや想像の範疇内ではありましたが、事件の真相を突き止めるまでの怒涛のロジカルな推理は感嘆ものです。
妊娠カレンダー
2018/12/30 14:31
日常を言葉で煌めかせる
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
あまりにも美しい言葉に頭を殴られたような衝撃を受けた。
純文学作品とあって、純文学らしく大きな事件が起こるわけではない。不思議な謎もない。
でも、日常のちょっとした出来事が美しい言葉で彩られたらその瞬間から物語になる。
それは、鍋で煮込むジャムだったり、古びた宿舎で食べるケーキだったり、犬の散歩だったりと本当に些細な事であるが、読み終えたときにはそんな日常の美しさが眩しい。
言葉が導くイメージの可能性にハッとする作品。
サブマリン
2018/12/30 18:23
『チルドレン』の続編
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
家庭裁判所調査官の武藤、陣内。彼らの担当する犯罪を犯した少年達。罪を犯した彼らは問答無用で重く罰せられるべきなのか?世界は善と悪では割り切れない事ばかりだ。
そんな簡単に答えはでない問題を、伊坂先生の持ち味である軽やかなやり取りと日常に起こり得る奇跡の合わせ技で読む人を物語に引き込んでくれる。
結局、少年犯罪に対して「こうあるべき」なんて答えは出ない。多分そもそも答えはない。
でも私達はそんな世界で生きていかねばならない訳だし、しょうがないから明日も生きるか、と思わせてくれるこの小説は貴重な糧だった。
| 4 件中 1 件~ 4 件を表示 |
