よっしーさんのレビュー一覧
投稿者:よっしー
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女子少年院の少女たち 「普通」に生きることがわからなかった
2020/11/09 08:55
自分事としての少女たちの非行
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読み進めながら、何もできない罪悪感を感じた。
少年院に入所している少女たちへのインタビューが掲載されている。少女たちは、何か罪を犯すなどして矯正教育が必要とされて入院している。つまり加害者である。しかし、彼女たちは、罪を犯したのではなく、犯さざるを得なかったのである。そして、そうなったのは、親であり、周りの大人であった。ときには虐げられ、ときには利用され、生きる希望を失い、「幸せになっていいの?」という思いしか持てなくなっている彼女たち。彼女たちをそうしたところに追い詰め、罪を犯させたのは、社会であり、それを構成する大人である。彼女たちは、社会からみれば加害者であるが、その実は、社会の被害者なのである。
こうした彼女らをみる筆者のまなざしは優しい。たぶん、同じような体験をした者だからこそわかるところがあるのかも知れないが、それでも理解できないことも正直に示しつつ、しかし、なお、彼女らの未来を信じ、希望を与え続ける。
「人は変われる」と。
断罪されるのは、彼女たちではなく、私たち大人であり、私たち大人が作り上げている社会、社会の作り手である私たちが問われる一冊であった。
家族という呪い 加害者と暮らし続けるということ
2019/02/04 20:25
犯罪を見る目が更新される
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犯罪は、憎まれるものであり、犯罪者は責任をとる必要がある。また、家族もその責任の一端を担わされてきたし、犯罪を助長させてきたところがある場合もある。
しかし、犯罪をした本人にも、その家族にも、それぞれ背負ってきた、逃れられなかった事情がある。そこに目が向かなければ、そこに手を差し伸べられなければ、更生はない。
犯罪をした人、その家族への見方を問い直しを迫られる一冊であった。
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