むいさんのレビュー一覧
投稿者:むい
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2019/09/11 02:19
少女と少年は希望を求める
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彼女は誰にも言えない秘密を抱えていた。そして、憧れの存在とされている先輩もまた、秘密を抱えていた。大人たちの思惑の狭間で、少女と少年は手を取り合う。痛々しくも未来の欠片を秘めたジュヴナイル。
主軸自体が重たいので、主人公の少女と同じ経験や思いをしていた人が、つらく感じるのではないかと思われる描写もあります。
ラストは、イミテーションの宝石のような輝きの希望だったとしても、とても美しい。
越境の古代史
2019/06/15 08:55
越境する古代の人々の思惑が透けて見える
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「これまでの国民史的なとらえ方のなかでは主要なテーマとなりえなかった、列島古代史に根深く、また越境的にからみつくアジアのネットワークを、積極的に拾い上げ(本著「はじめに」より抜粋)」られた書。
ともすれば国単位で語られがちな古代の国際交流や商い、渡来の動きを地域・個人単位で、相互に与えあった影響や思惑などを、多層に多元に分析されていると思います。
またこのような他国にからむ主題は、取り上げた時期、つまり「その時の現在の時代・今」のフィルターをかけて分析されがちだったことを前提として、それを払拭し、より冷静に見つめ直す事を提示されているとも思います。
この書に現代のグローバリズムやナショナリズムを当てはめて「今も昔も変わらない」というような同調や「昔は今より遅れていた」という先入観はナンセンスです。
境界を越えて生きていた古代と人々を、ぜひ感じていただきたいところです。
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