miinoさんのレビュー一覧
投稿者:miino
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白銀の墟玄の月 3
2020/02/27 16:55
ようやく
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ずっと謎だった阿選の内面がようやく描かれました。李斎や民の目から見た不気味な暴君は、なんてことない生身の人間でした。決して悪い人ではなかったのに周りの目に潰されてしまった。少し気の毒にすら思ってしまうけどその弱さ脆さが生々しくゾッとしました。現実でもあり得る話だな、と…
そして飼い殺し状態だった泰麒がやっと動きます。「魔性の子」の出来事、登場人物を思い浮かべる箇所が胸にグッときました。蓬莱は泰麒にとって、もう帰ることもない無関係の遠い場所ではなかった。広瀬の扱いがあんまりだと思っていたので、心の支えになっていることが分かって良かったです。
ところで琅燦は本当に知識欲のためなら非道も辞さないマッドサイエンティストだったのか…。てっきり裏切ったと見せ掛けて秘策があるんだと思っていました。民の命より忠誠より好奇心を優先してるとしたら中々の悪人です。これまでもチラホラ登場していた黄朱の存在感が強くなった巻でした。
さあ、ここから巻き返しだ!
白銀の墟玄の月 4
2020/02/29 00:32
辛かった…
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希望が見えてきた3巻とは一転、碁盤の石が白黒置き換わる様にあっという間に詰み手になって唖然としました。苦楽を共にした人も合流した仲間も次々死んでいくのは、戦時中なので現実味はありますがあまりにも無残。阿選の臣下にしても使い捨てられ踏みにじられ…容赦がなさ過ぎやしないかと作者に抗議したい気分になりましたが、戦とは個人の想いも都合も考慮してはくれないというのを描きたかったのでしょうか。左手の残りページ数から(もはやこれまで…)と覚悟するしかなく、ハラハラしっぱなしでした。
だからこそ泰麒の覚悟と必死さに胸を打たれます。天の加護も使令の助けもない麒麟が自分の手で泥臭く足掻く姿が強烈です。
辛い描写が長かったのに対し反撃は駆け足であっさりしていたので、過去作に比べてもカタルシスが薄い様に思います。でも魔性の子から続く戴国の結末を見届けられた事にひとまず感謝です。思うところがない訳ではありませんが…
ところで琅燦は結局何だったのでしょうね。耶利の主人や玄管についてもよく分かりません。もう少し十二国に浸っていたいので読み返しつつ短編で補足されるのを願っています。
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