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Ryoheiさんのレビュー一覧

投稿者:Ryohei

4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本

明治期のロンドンを舞台にした隠れた名作ミステリ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

高橋先生の隠れた名作。

明治期のロンドンを日本人視点で描くというのが非常に興味深く、内容も暗号を使った本格ミステリに近い。ちゃんと史実とも絡ませているあたりも流石であり(伊藤博文、井上馨、山縣有朋の3者の会談などは毎回ワクワクした)、最終盤で「陸奥史」が絡んでくるのはファンからすると非常に嬉しかった。

「写楽殺人事件」の直後の作品ということで日の目を浴びなかったということだが、今発行されば話題になるのではないかと思う。

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紙の本

紙の本藩校早春賦

2022/02/13 00:23

色褪せぬ名作!江戸時代版の青春小説

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

高校生以来、10年超ぶりの再読。再読でも変わらぬ興奮。より知識が付いた今の方がより楽しめたかもしれない。

藩校で学ぶ新吾・太郎左・仙之助の三人が藩政の黒い敵に次第に巻き込まれ立ち向っていく。

何より三人のキャラ造形が良い。目立った特技もなく成績も下の方だが清い心と正義感に溢れる新吾。石原栄之進との初対面で彼に恥じぬ剣技を決意する場面は新吾らしくて好きだ。粗雑でお調子者だが武道に秀で自信家の太郎左と誰よりも優しく仲間想いの仙之助。青春小説と呼ぶに相応しい名作。

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電子書籍

電子書籍秋月記

2021/06/03 09:30

葉室作品の真骨頂!秋月の美しい情景に彩られた歴史青春一代記

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

福岡出身の私にとって秋月は小さい頃何度か行った思い出の土地である。覚えている記憶は、紅葉と葛餅。最近では台風や水害で話題になっているが、本作は私の知っている秋月をふんだんに詰め込んだ作品だった。

話自体は歴史物でよくある巨悪と対峙する青春一代記物。怖がりの小四郎が同年代の仲間とともに乗っ取りを狙う福岡藩と戦い、自藩を守っていく。戦いの場面や友情の話などそれぞれの要素で高揚するものがあったが、それがどれも秋月の美しい風景に根付いているのが素晴らしい。

史実に根付いているからか、最後の悪に徹しても自藩を守ったというのが少し納得はいかなかったが、「織部崩し」の青春期から守るものが増えた「成年期」の葛藤など現代にもよく観られるテーマも歴史小説らしく清廉に美しく描いていて、読んでいて清々しかった。

その中でも、いとが「葛」を見つけ出し、それを名産に借金を返していくことに繋げるシーンは鳥肌物だった。ここが葛餅の原点なのかと。

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紙の本

紙の本天盆

2019/07/26 00:38

“すべての駒に、意味がある”

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

王城夕紀さんは、人物の心情の機微を描くのが非常に上手いと改めて思う。天盆という架空の盤上遊戯をモチーフにした本作において、その才能豊かな主人公の凡天よりも兄の二秀と十偉の2人が強く印象に残った。二秀は才能があるものの、頂点には届かない、非常に我々に近い人間らしさを持ち合わせて、その中で「勝つとは何か」に苦悩し、自らの向かう道を見つけていく。十偉は兄妹に比べて劣っていることに苛立ち反発を見せるも、家族の意味を知り、衆駒としての役割を自覚する。若く今を生きる若者の成長だけでなく、家族の愛をも描いた作品である。

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