タバスコさんのレビュー一覧
投稿者:タバスコ
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2019/10/03 12:07
現代社会を風刺?
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風刺という表現が適切かはわかりませんが、「普通であること」を強要される現代において、それを、コンビニの店員としての主人公の生活を通して一貫して奇妙に描いてる感じでとても面白かったです。
現代社会では、恋愛して結婚して家庭を持つ、そうでなければ定職に就いて働いて稼ぐということが暗黙の了解とでも言わんばかりにそれが幸せの普通の形として謳われています。その同調圧力が間接的なのが厄介なところで、昔は(実際は知らないのでイメージですが)、「お前もそろそろ家庭を持った方がいいぞ」とか面と向かって言う上司がいて、上司も言った後は気分がいいですから、そこで満足、ってことが繰り返されていたのかなと思います。
しかし、今は多様性の時代なんて言われていますから、建前では「そういう生き方もあるよね」と皆言っていても、その先には「でもちゃんと生きないとやっぱね」っていう間接的な同調圧力がはびこっているように感じます。作中(解説文中だったかも)にもありましたが、やっぱり多様性だ何だと言っていても結局今も昔も変わらず、現代でも幸せが漠然と定義されていて、生き方は制限されているのだと思います。
その漠然とした抗うことはできない違和感みたいなものを、小説という形を通して、一人のコンビニ店員を通して読みやすくまとめられていたので、非常に面白かったです。はたして上に述べたようなことが伝えたかったのかはわからないですが、自分はそういう風に読み取りました。他の方がどういう風に受け取るかはわかりませんが、たとえどう受け止めたとしても読んで損の無い作品だと思いました。
朝8時までの習慣で人生は9割変わる できる人の早起きテクニック&「朝時間」の使い方
2019/09/22 09:12
自己啓発本として
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早起きすることで作られた1日のうちのたった30分の時間でも、その毎日の積み重ねが精神的にも金銭的にも大きな財産になっていくということを実体験や科学的根拠を多少示した自己啓発本にあたる作品であると思う。
ただ、中盤の章では、不動産や太陽光発電の投資のススメが出てくるため、自己啓発本として利用する場合には、その章をただ単に早起きしてできた時間を充てる先の著者の体験からの一例として捉える必要がある。少し長めに述べてあるため、結局何の本?となってしまいそうになるが、自己啓発本で述べたいことなんて結局は1ページ、一言でも終わることなので、間延びさせるためには致し方ないのかなとも思った。
総じて、軽く読めて実践に繋げるモチベーションの出やすい作品だと感じたので星4です。
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