しゅーまいさんのレビュー一覧
投稿者:しゅーまい
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アルジャーノンに花束を 愛蔵版
2019/11/03 18:49
アルジャーノンに花束を読んで
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生まれてから知能が低い主人公が医者に知能を高くしてもらい、今まで感じとれなかった世界を見てどう感じて生きていくかというところから発展していく物語です。全てが主人公が書いた観察記録となっており、読んでいると知能の変化がよく伝わりやすく物語にはいりこみやすくなっています。
主人公は知能を与えられると、自分を取り巻く現状に怒りを覚えます。今まで友達と思っていた人には、実はからかわれていただけで、親には失望されていて、と知ればしるほど知能が低かった自分を蔑み、知能こそ全てとおもってしまうのです。
ですが、知能だけを信じてしまった主人公は自分が持っていた優しい心という大事な長所をなくしてしまうのでした。それからは、友達はいなくなり、仕事からも厄介払いされてしまいました。
そんな中、女性たちと恋をしていくのですが、一人だけ最後まで主人公を信じ続けた一人の女性との恋愛は噛み合わず形は歪ですが透き通った美しい色で描かれています。
主人公はさまざまな人たちとのふれあいの中で、本当に大事なものをみつけます。知能は無くても優しい心を持っていた主人公はだれよりも美しい人間だったのです。
やがて、アルジャーノンというねずみとの対照実験により、主人公は短い時間しか知能を得ることができないと知ります。そのあとの主人公の向き合い方や、知能の低下を実感していく中での気持ちの変動に感動しました。最後の一文には、主人公がこの物語を通して得た答えが詰まっているように感じました。
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