スブリィさんのレビュー一覧
投稿者:スブリィ
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ゴジラ
2019/12/15 21:48
愛とは何か。
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愛とは何かを考えさせられる傑作。
ロミオとジュリエットで代表されるように、障害が面倒であればあるほど、燃え上がるのが男女の愛だろう。
この作品もそう。やよいのゴジラへの無限大の愛。それは他人からみれば、歪なものに見えるが、2人の間には確かに愛がある。人間同士の愛以上のものが。
できれば、演出をしてみたかった作品。絶版にするには、本当に惜しい作品。
難しいものはほとんどない。後世に残すべき作品。
櫓太鼓がきこえる
2021/09/11 01:57
駄作
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こんな作品がよく新人賞を取れたなと、別の意味で感心する。編集部も審査員も一体どんな審美眼をしているのだろうか?
テレビ観戦とはいえ、好角家の端くれとしては興味深い題材だったので最後まで読んでみたが、買わなければ良かったと心底後悔した。
まず、この作品で個人的に嫌いなキャラが、主人公に嫌がらせをする光太郎でもなく、ミーハーなアミやサクラでもなく、主人公の叔父。
主人公の叔父は、自分が憧れていたからという理由で、高校を中退した主人公に呼出の職を勧めるのだが、本人が憧れているわけでもないのに呼出というマニアックな職業を軽々しく自分の甥っ子に勧めるだろうか?
私だったら、相撲界に迷惑が及ばないかとか甥っ子の将来とか考えて、絶対に勧めることはしない。しかも、甥っ子が何らかの理由で呼出を辞めた時のことを考えると、職探しに苦労するのが目に見えているからだ。
認知度の低い職業であるのは間違いないので、高校中退した過去も鑑みられて、「根性なし」のレッテルを貼られてしまう。
そんなリスクを負わせてまで、呼出を勧めるだろうか?
主人公に呼出をさせる理由付けが、我慢できないくらい下手くそだったし、呼出の職を勧める叔父が考えなしで無責任だと思った。
しかし、それ以上に下手くそだと思ったのが、キャラクターの薄っぺらさとセリフ。
先輩力士が6人も登場したが、山岸と小早川以外は印象に全く残らなかった。正直、3人くらいで良かったとさえ思う。そして、誰が何を喋っているのか、ト書なしでは識別できないくらいキャラ付けが出来ていない。
作者は、自然なやり取りを意識した言葉遣いをセリフにしているが、かえって面白味のない言葉の羅列になっている。作家として生きていくのであれば、致命的すぎるくらいキャラクターの言葉に色がない。
上手い作家であれば、ある程度読んだところでト書をすっとばして読んでも、誰が何を喋っているか分かることもあるが、この作品では無理。もっとそれぞれのキャラの個性が欲しいと思いながら読み終わってしまった。
最後に、一番残念だったのが、思っていた半分も呼出について書かれていないこと。
土俵築や太鼓の稽古なんかは、NHKでも取り上げられていたものだし、何にも目新しいものはなかった。
もっと、「そうだったのか」と膝を思わず叩くくらい調べ上げているものであれば、ここまでこきおろすことはしなかったかもしれないが、物語もキャラクターも何にも良いところがない上に、新たな見聞を広められるものもなかったので、余計にガッカリした。
しかも、呼出よりも力士の方を取り上げているので、ガッカリを通り越して腹が立つ。
こんな半端なものが出版されて、実際に呼出に従事されている人は、どう思うだろう?
新人賞受賞のための「ダシ」にしたとしか、私には見えない。
不誠実極まりない作品。好角家は買わない方が賢明。
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