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tadokoroさんのレビュー一覧

投稿者:tadokoro

6 件中 1 件~ 6 件を表示

家族リピなし界隈の生き方を模索する作品

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2人の主人公のうちの「きぃちゃん」は、作品内で自分は家族を作りたいとは思わないということを「リピはない」と言う。こんなふうに思っていいんだ〜!とちょっと痛快だった。

きいちゃんはこの生き方を貫くために、孤独死対策のためにソン氏(もう一人の主人公)とお互いの部屋を訪問し合う友達として契約したり、性欲はあるから性行為だけする友達がいたりする。新しい関係性!ゆるく繋がってみんなハッピー!という話ではなく、あんまりうまくいかない。みんなそれぞれに感情や愛着があり、不安もある。家族や恋人という型にハマらない分、面倒なこともある。

きいちゃんの生き方は、多くの人と必要な分だけ繋がることで一人で生きるリスクを積極的に分散させようというもので、ある意味では他人を自分の人生のパーツとして利用している。お互い利害が一致していればお互い損なく成立するけど、片方がなんか違うと思えばその関係は破綻する。きいちゃんのセックスフレンドとの別れや、ソン子を自分のマンションの管理人にしようとしてソン子にドン引きされるところを見ると、情でなく自分の理屈で人を利用して(win-winの関係が成立すればという前提はある)人生を運営していこうとするきいちゃんはやはり身勝手に思える部分もある。あとソン氏の元カノだからといってソン子って呼ぶとか、きいちゃんは別にいい人とかではなく、感じ悪い部分もある。そこもいい。

でも、結婚だって二人で力を合わせて生きていくという目的はあっても、他人を自分の人生のパーツ(孤独回避やケア要員、セーフティネット)として利用するという面では似たようなものではないか。しかもそれをたった一人の人に背負わせるということでもあり、きいちゃんはそこを「無理」と感じている。しかし結婚という社会制度的裏付けの吸引力は絶大で、ソン氏であってもきいちゃんに結婚を持ちかけたりしている。

こういう旧来の家族制度の外で生きて行こうとする系の漫画がたくさん描かれるのは私にとってはとても面白く、その中でも絶妙な「うまくいかなさ」を描いてるところが好きだった。

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あんなにムカついていた勝男が可愛く見えてくる

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タイトルの通りです。勝男は一方的な悪役でなく、鮎美とお互いを決めつけあって毒し合っていたような一面もあるのかもしれない。でもそんな付き合いの中でも、愛情はあったし、勝男は可愛いお嫁さん候補としての鮎美だけでなく、鮎美自身のことも好きだったっぽいことが描かれます。
谷口先生の漫画は、人間の可愛げが本当にあると感じさせてくれる感じがして、好きです。

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傑作

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3巻夢中で読みました。めちゃくちゃ面白い。「ないしょの話」が好きな人はハマる可能性が高いと思います。

あらすじとしては、「芸術の魂を秘めたふたりの子供が出会い、お互いとお互いの芸術を忘れずに大切に想い合ったまま大人になってさまざまな巡り合わせで再会して…forever love...」という、たいへんロマンチックなもの。そこに、「貧しい親に捨てられた子」の世界と「行き先を管理された貴族の子」の世界との残酷な断絶、それぞれの世界のつらみ、だんだん貧しくなり荒れていく社会などの背景がガッツリと描き込まれ、ものすごい厚みが立ち上がっている。

ユーリィが軍隊に入ったのは貴族の男性がレリゴー(アナ雪のやつ)するのにはそれが一番手っ取り早かったからじゃないのかなァと思います。

山本ルンルン先生が初めて特定の時代と場所を舞台に設定し、リサーチを重ねて描いた作品とのことだけど、山本ルンルン先生の朝日小学生新聞連載作品にあったかわいさ、友情、淋しさ、ときめき、断絶やわかりあえなさ、大切なもの、世界の残酷さ、愛などがギュッと詰まった集大成のような感じもあります。

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とにかくかわいい

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ぱんだにあさんの猫の漫画はぜんぶ面白いですが、これもすごく可愛くて面白いです

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鮮烈で、やがて寂しい

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素朴な絵と文章で描き出された2000年代初頭のアイドル好きサブカル男子たちの青春群像劇。個性的な登場人物のいわゆる「バカ男子」ものとしての面白さ、そして当時のアイドルの現場にいるファンのヤバさや、主人公たちが結成する「恋愛研究会。」のイベントのノリ、現実の人間関係に端を発したmixiでのトラブルなど、当時の空気がありありと蘇ってくるような描写にクラクラする。石川梨華さんの卒コンでの下らなくも暖かいエピソードと、だんだん仲間と距離が離れていく青春の終わりのような切なさに泣ける。
 あと、これは作品の問題ではなく、世の中の変化の結果だと思うけれど、登場人物たちのホモソーシャル集団の悪ノリ、主人公の思い人やメンバーの彼女に対する扱いの酷さ、ホモフォビア、笑える「スケベなエピソード」として紹介されるエピソードが今の感覚だと「性暴力では…?」と思えるような箇所もあった。でもこれは、当時はマジでこういう感覚だったかもしれない、とほぼ同時代を生きた身としては思う。そういう意味でも、なんだか切ない気持ちになった。

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実は誰にも起こりうるのではないか

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こういった家族の歪みストーリーでは、圧倒的に妻か子供目線で語られることが多くて、抑圧的な夫に妻が別れを突きつけたり、子が父や母(または両方)から逃げ出したりする話をよく見る。

この本では、妻、子、夫それぞれの目線から語られて、この普通の家族が抱える問題が明らかになっていくのだけど、これは夫(父)が今の自分の家族が無理になって、そこから解放されて自分が本当に一緒にいたい家族を選ぶために今の家族を捨てる物語のように見える。

このパターンは、あまり考えたことがないかもしれない。「男性の方が家族を支配し、家族が壊れることをおそれてる」という偏見が自分にはあったんだなと思う。

この物語では、妻のほうが、夫を自分の完璧な家族像(多くを望んでるわけではない。彼女のなかでは)を守ることに執着していて、夫をその部品のひとつとみなし、彼個人の内面を見ようとしない。夫も、自分から妻には話そうとしない。何年も。話したら、その時は家族が壊れるときだと思っていたのだろうなと思う。家族だからなんでも話せるということはなく、家族にだけは絶対話せないことがあるというのは、よくわかる。



以下ネタバレ




本のなかで、明確に描かれていないことがある。夫が娘にもう一つの家族の現場を押さえられた日、帰って娘と話したのか?話したとしたら、どんなことを話したのか?ということ。

話したからこそ娘は「お父さんたぶん帰ってこないよ」と言ったんだと私は思うけど、もし「いずれ自分は家を出ていく」と言ったんだとしたら、そんなことをきいて、3年間も自分の胸の中だけに留めておけるだろうか。

そして娘が高校一年生という絶妙なタイミングで再び行方不明になった夫/父。離婚するという道でなく、失踪する道を選んだのはなぜだろう。3人の子育てをするために、実子に養育費を払いたくないから?そういう感じの人には描かれていなかった気もするけど…

…と思っていたけれど、何度目かに読んで、もうひとつの家族の大黒柱の女性がこの日亡くなったからだな、と気づいた。1度目の失踪の時と同じように、彼は連絡を受けてそのままもう一つの家族のもとへ行ったのだろう。娘の言うように、少なくとも、もうこの家族だけの父や夫として帰ってくることはない。

エピローグ、どれだけの時間が経ったのか示されていないけど、母は長年勤めたパート先を辞めている。同僚の口ぶりからだと、年単位での時間の経過ではなさそう。父はもう一つの家族の長女と一緒にいる。「お菓子このくらいでいいかな」と言っているところを見ると、家に誰か来るんだろうか。その客が、妻と子だったりするんだろうか…と思ったけど、それも私の「丸くおさまってほしい、断絶しないでほしい」という願望の投影にすぎない。

人間は丸くおさまるために生きているのではないし、結婚も将来に渡って変わらぬ関係を続けると保証される契約ではない。家族をやっていく上で、ライフステージや環境の変化、個人の精神・健康状態の変化によって果たさなければならない役割は変化し続ける。その家族から降りたい、他のところに行きたいという気持ちが芽生えることは、誰にでもありうるし、人間の気持ちが流動的である以上、それ自体を禁じたり罰したりできないものだと思う。(養育の義務を果たさなかった場合や、不倫とかがあった場合は別として)それが一家の大黒柱である父に起こったら、という興味深い話だった。

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