普通の一般市民さんのレビュー一覧
投稿者:普通の一般市民
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詩と出会う 詩と生きる
2020/04/15 22:22
いい 意味で贅沢な本です 皆さん読んでください
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
実はこれは 同じタイトルの nhkラジオで放送されていた 講座のテキストを 増補改訂したものだそうです 私はそのテキストを持っていて ラジオも 聞きました
実はそのラジオが流れていた頃
母は末期癌で 余命が 短かったのです
でもこのラジオが流れる時
母と私は 大学生に戻ったような気分で
目を輝かして聞いていましたね
実は母は貧しくて 高校すら行けませんでした
母にとって 若松英輔先生の このタイトルの
講座だったり このテキストは
母にとっての高校だったと思います
母にとっての大学だったと思います
私も実を言うと
若松先生の 非常に素晴らしい 感受性に
そしてここに登場してくる
素晴らしい詩人たちに
心を洗われただけでなく
心に光を 与えてもらいましたね
はっきり言って私は詩を書くのが嫌いです
小学校の時 スパルタな担任の先生が
詩を書け と毎日のように言われて
詩を書くなんてまっぴらごめんだったのです
でもこれは事件ですね
若松英輔さんの本に出会い
ラジオに出会ってから
詩を書かずにはいられない
人間になってしまいました
柳宗悦さんが 悲しみであったり
日常の 雑具の中に
美を見出す 感受性
これは胸にグサリときました
末期癌の母も
安らかになれたのは
この著者若松英輔さんだったり
若松さんと一緒に登場する
あちらの世の素敵な詩人たちの
おかげと言って良いのではないでしょうか
たいせつな母を 喪って
生きる気力もなくしてしまった時
この本が この本で学んだことが
どんなに力を与えてくれたか
人は死んだら終わりではありません
むしろ亡き人と共に生きる
これこそが ほんとうの
命を大切にするという意味だ
死んでしまったから終わりではなく
死んでしまっても共に生き続けよう
そういうメッセージが素晴らしい
ちなみに若松英輔さんは 天才ですね
詩の話で 哲学だったり 死生論だったり
社会問題だったり 審美眼だったり
なんでも 吸収できるように
そんな不思議な言葉を紡ぎ出す 人なんですね
この本を読まなければ一生の損かもしれません
ちょっと興奮して長くなってしまって
申し訳ありません
あーこんな大人になれたらなぁ
あーこの詩人たちのようになれたらな
いい意味で嫉妬してしまいます
詩を書くってどんなこと? こころの声を言葉にする
2020/04/15 22:47
若松英輔先生 相変わらずかっこいい
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
私は若松先生の 『詩と出会う詩と生きる』 で
大ファンになってしまい
もう感動のあまりに 色鉛筆を持って
感動したこれは大事だ
そういうところを カラフルに
線で引っ張りまくりました
若松英輔さんの 素晴らしいところというのは
今回の場合は 中学生のための
詩の お話ということになっていますが
やはり 読み終わったら
多くの感動と 多くの考える力
何と言いましょうか 多面的にものを見る力
哲学についても考えられる力
そういうものが 自然と身に付く
ここがいいところなんですね
それを通り越して天才だと思います
若松英輔さんという人は
読者を 天才にしてしまう 超人だと思います
中学生の皆さんにとっては
少し難しかったり
少し時には照れくさく感じたり
そういうところもあるかもしれませんね
でも大丈夫
この本を一冊読み終わったとき
あなたは いやいや 宿題で
詩を書く生徒さんから
教室の中に咲く
詩人に 変身してるはずです
私の意見ですが
力のない 名も無き人々に
天才という花を咲かせる
生きる喜びという力を 与える
これは物を書く人にとって
とても大事なことだと思います
茨木のり子先生に失礼ですが
若松英輔さんの詩は
教科書に載っている有名な詩ではなく
人生を変える 秘密の花園に咲く
魔法の詩コトバと言っても
過言ではございません
これは読まなきゃ損ですよ
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